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ウルトラマサイ 第3話


アムステラ王国歴245年、
長年続いていた平和は宇宙怪獣オリパとその配下達によって打ち破られた。

世界の支配を目論む宇宙怪獣軍に対して王国側は、
国王キングアムステラ9世を中心とした連合軍でこれを辛うじて打ち破る。

だが、これは始まりに過ぎなかった。
オリパとの戦いの傷が元で国王は帰らぬ人となり、
後継者争いによってアムステラ王国は二つに割れた。
そして、それをきっかけとして世界全土を巻き込む戦争が始まったのだった。


【東方開放連盟】
君主:コジュウロウ
初期配下:レオンハルト、ブライアン、パイフォン、アリス、ゼダ
難易度:低
大陸東部及び東の果ての島ジパングが領土。
君主コジュウロウと勇者レオンハルトをはじめ
優秀な人材が揃っており、シナリオの進行に合わせて強力な仲間や装備が次々と加わる。
初期領土と資金の少なさ以外弱点のない初心者向けにして主人公勢力。

【無法地帯ブラックエリア】
君主:リュウ
初期配下:ドラウン、スリー、シックス、セブン、スガタ
難易度:高
東アムステラと同盟を結び後方の憂いは無いが、初期国力を除く
全てにおいて東方開放連盟に負けている。ホムンクルス達は
一般兵種より疲労度が溜まりやすいので短期決戦で領土を確保する事が課題。

【東アムステラ帝国】
君主:ユリウス
初期配下:オスカー、オーデッド、チカーロ、ソ理ア、レンヤ、ルルミー他多数
難易度:中〜高
大陸中央東部に位置する、王弟ユリウスを君主としたゲーム中最大の領土を誇る大国。
唯一対抗出来るのが西アムステラであり、いかに西アムステラを攻略するかで難易度が変わる。
ブラックエリアが東方開放連盟と戦っている間に決着を付けるかそれともブラックエリアとの同盟を
破棄して東に領土を広げるか。

【西アムステラ王国】
君主:ヒルデガード
初期配下:テッシン、ガミジン、シャイラ、ルース、オッペンハイム、カスム他多数
難易度:低
王女ヒルデの元に集いし武将達によって守護される大陸中央西部の組織。
序盤の帝国からの猛攻を耐え、その後の選択肢を間違えなければ武将の質・量ともに帝国を
上回る事が可能だ。

【愉快なサンキス島】
君主:サンキストゾンビ
初期配下:ゲバール
難易度:鬼畜
大陸から南にポツンとある離島、サンキストウィルス患者と野人ゲバールで
構成された暴徒。捉えた男はサンキスト化して配下に、女はゲバールの強化アイテムにする事が可能だが、
完全にネタ勢力。セーブ&ロード無しでクリア出来たらスゴイ。
NPCだと開始から5ターン内にデザートランドかセンゴクXに制圧されて滅亡する。

【国教騎士団】
君主:クレイオ
初期配下:シアン、アレス、フェルディナンド、ソニア、ノデエス、マモート、エンツォ
難易度:中
大陸北西に本拠を持つ、かつてアムステラ国の警察とも言われた騎士団。
ゲーム開始直後に東西に別れたアムステラ国どちらと同盟を結ぶかを
選ばなければならず、それによって配下、開発可能武器、エンティングが変化するが
どちらを選んでも難易度には大差は無い。

【デザートランド】
君主:ラファエッロ
初期配下:ガブリエッラ、ジェイコブ、フェミリア、ギタラン、セルス
難易度:中
大陸南端の砂漠地帯からスタートする、もう一つの主人公勢力。
領土の生産力は最低レベルだが、初期から最高クラスの装備ロストウェポンを
複数所持している。派手な必殺技と戦略で攻めたい人向け。
こちらもアムステラのどちらかと同盟を結べるが、選ばなかった方は騎士団と同盟を結ぶ事になる。

【センゴクX】
君主:カメジロウ
初期配下:カンシュタイン、タリウス、ミカヅキ、ハンドレッド、ベイベー、バトゥロ、レディ
難易度:激高
西側の4分の1を占める獣人とサイボーグと侍の国。アムステラが分裂したのをチャンスと見て
反旗を翻したが、騎士団・デザート・西アムステラ、ついでにサンキス島を同時に相手しなければならない。
武将は戦闘力が高い奴揃いだが周回プレイ特典抜きでは領地を守るに人数が足りない。ついでに内政役も足りない。
本拠地以外は捨てる、あるいはなんとかしてデザートランドと同盟を結ぶかして反撃のチャンスを待て。


どの勢力で始めますか?
@東方開放連盟
A無法地帯ブラックエリア
B東アムステラ帝国
C西アムステラ王国
D愉快なサンキス島
E国教騎士団
Fデザートランド
GセンゴクX

◇◇◇

「アナンド君、アナンド君、レゼルヴェに着いたわよ。起きなさい」
「う〜んムニャムニャ。やっぱり一周目は主人公のいる勢力で…ハッ!」
「目は覚めた?」
「あ、大丈夫っすよ。フェミリアさんはロストウェポン装備出来ないからサティちゃんが
仲間入りしたら2軍行きだけど国力アップのイベントに必須だから」
「ダメだ、まだ寝ぼけてるわ。マルーくん、一発お願いします」
「うん、任せて」

マルーは右手を高々と上げ、夢見心地のアナンドの頬を怪我させないようにかつ
絶大な痛みを与えるスピードと角度で叩く。

「マミマミさん直伝フィナーレ(物理)!」
「はうわっ!!」

顔の半分を真っ赤な手形に染めアナンドは完全に現実へと引き戻された。

「ひどいっすよフェミリアさん」
「私のチョップの方がよかったかしら」
「スンマセン、マジで頭凹むんでチョップはやめてくださいチョップは」
「まったく…何のためにここに連れてきたかわかってるの?」
「ええ、そりゃもう」

今回フェミリア達がレゼルヴェに来た目的は二つある。
そしてそのどちらもパイロット候補の民間採用試験に関係する事だった。
アナンドは出発前に散々聞かされた事を思い出しながらフェミリアの問いに答える。

「レゼルヴェには練習機が足りないから、ウチにあるアルヘナーガやPGや修斗を売りに行くんスよね?」
「そうそう」
「んで、俺はレゼルヴェの民間人のパイロット適正の審査役って聞いてたんですけど…
本当にいいんスか?俺ってパイロットとしてギリギリのラインだし、レゼルヴェから見たら余所者でしょ?」
「寧ろ余所者で操縦が下手だからいいのよ」

最近まで差別問題が蔓延していたレゼルヴェはそれ故にパイロット試験に置いても
人種やコネで成績が大きく左右されるのではないかという懸念があった。
そこで提案されたのが「だったら、差別やコネとは無縁の所から審査役引っ張ってきたらいいんじゃね?」
というものだった。一部から反対の声が上がったものの、あくまでもレゼルヴェ軍部の審査員が
メインで外部からの審査役は少数かつ補助に留まるという条件でこの案は採用された。

「要はアナンド君よりダメな奴を見つけて減点するだけの簡単なお仕事!
そして、練習機販売と審査員の仕事を通してレゼルヴェと有効な関係をいち早く築けば
私もオシリスもウハウハ!」
「俺の給料もウハウハ!」
「うー、マルーも頑張る。偉くなってゼダに追いつく、高い差し歯に買い換えて
出張先で色んなご飯や美人食べる」
「その意気よ青少年達、じゃまたね」

飛行機から荷物を降ろし、フェミリアは一旦二人と別れる。
アナンドとマルーは他の外部審査役達の待つ所へ、フェミリアは商談の為にルイ・ヌーヴォーの官邸へと。

◇◇◇

【お待たせ、主人公パートだよ!】

「ま、取り敢えず食べなさいムチャウ・ザイネン君」
「…」

机の上に置かれたカツ丼を凝視し、その後自分が連れてこられた部屋を見渡す。
取り調べの為の机、外から様子を見るマジックミラー、向こう側の相手の顔が隠れる程にでかい
ホカホカのカツ丼、自分に優しく語りかける中年の男、全てがムチャウにとって未知の存在。
分からない所が分からない状態。変身解除後に槍は没収されたので暴れたくても出来ない。
いや、そもそも暴れると余計に事態がまずくなるのは流石にムチャウでも理解している。

「さあ、熱いうちに食べなさい。ここに連れてこられた理由は分かるかね?」
「服をちゃんと着てなかったから?」
「完全な正解ではないけどその認識で大丈夫だね。君には役所を襲う意思なんて無かった、
周りが勘違いしただけ、外で君を見ている皆にそう説明しても問題は無いね?」
「ああ。…こちらからも質問していいか?」
「そのカツ丼は私が作ったものだよ。子供の頃刑事ドラマでカツ丼は刑事が作るものだと
勘違いしていてね。現実にはカツ丼を作るデカがいないなら自分がなってやろうと思ったんだ」
「その事じゃあない」

ムチャウはカツ丼を口元に運びその匂いを確認してから頬張る。
じっくりと咀嚼し飲み込んだ後、男の目を見つめながら疑問を口にする。

「あんた、レゼルヴェの人間じゃないだろ。あんた自身からもこの料理からも
レゼルヴェの匂いがしない」
「正解、カンがいいね君。私は国際的な組織に属し事件を追う人間だよ。
ここに来たのは昨日で、それまではオーストラリアで仕事をしていた」
「法の事はわからんが、他国の人間が取り調べを行うのか?」
「偶然だよ。私がここにきたのは別件だが、到着したときたまたま面白い
容疑者がここに連れられたと聞いて、会って話してみたくなった」

面白い容疑者と言われてムチャウは嫌そうな顔をしてみせる。
その言葉の意味は理解出来ないが、自分が見世物のごとき扱いを受けていると感じたからだ。

「カツ丼食べないの?美味しくなかったかい」
「この食べ物は嫌いじゃない、不快なのはあんたの目的が分からない事だ」

カツ丼さえ出せば相手は心を許し、丼をがっつきながら涙を流し全てを語る。
それこそが男の理想だったのだが、それは今回も果たせなかった。
まだまだ料理の修行が足りないと思いながら、男は通常の受け答えに切り替える。

「私がレゼルヴェに来た目的は君が受験しようとするこの国のパイロット試験だよ」
「あんたも試験に…、カツ丼ばっかり作って警察首になったのか」
「いや、そうじゃなくて」

男はスペック対花山を解説したツネオ巡査の如く手をパタパタ振り否定をアッピル。
時と場所を弁えずカツ丼を作りたがるマイナス点を帳消しにする程には男は仕事が出来る刑事である。

「今レゼルヴェには仕事を求めて、多数の人間が集まっている。その中には、
他国で犯罪を犯した人間も混じっているかもしれない。私は参加者からそういった者を見つけ出し」
「ちょっとまった」
「カツ丼温めなおしたいのかね」
「俺はまだパイロット試験受けに来たってあんたに言ってないし、逮捕された時も伝わって無かった気が」
「持つべきものは友達だね、彼らに感謝しなさい。入ってきていいよ」

ガチャリと奥の扉が開く。見慣れた三人が入ってきた。

「バッド」
「へへっ、悪かったなすぐに助けてやれなくてよ」
「ブブラカ」
「近くの警察に聞いた、案の定あの毛玉がお前だった」
「えーと、ごめん。名前なんだった?」
「ひでえ!」

マサイの青年ムチャウ・ザイネン24歳、レゼルヴェの軍人を目指していた彼は
二人の同行者と通りすがりのインターポールのおかげで辛うじて臭いメシは回避した。
さあそこの白人の服を奪い改めて試験を受けに行くのだ。
闇に一筋の光、挑戦はこれより始まる。アフリカの日差しは暑い。

(続く)