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Rコロシアム 特別試合〜戦闘修屠〜



『キレのあるソバット』を叩き込まれ!
“無頼”修斗は『苦(く)』の字に折れ曲がった!!

緊張ある光景の為か、球場内は“静寂”に包まれていた。
観客(クレージー)どもは沈黙を守りながらも表情からは“狂気の笑み”が滲み出ていた。

腹部を押さえ激痛に耐えながら、大廣は怒号を飛ばした。

「お、おんどれィ…!
 ヒィ…ギッ!ヒィ…ギッ!
 お”ん”ど”れ”は”ァ”………ッッッッッッ!!!!!!」

言うや否や大廣は殴りかかろうとしていた…



          「そこまで(ストップ)!」



         それは“静かな”警告だった。

         それは“冷たい”警告だった。

         それは“死神”の警告だった。



声の主は大会主催者である…科学者“R”であった。
死神(科学者“R”)は続ける。

「この大会を主催したのは私だ。
 参加者(ファイター)である君が試合内容を決める権利はない。」

大廣は『ビキ…ビキ…』と血管を浮き上がらせ吼え立てた。

「あ゛あ゛!ジジイッ!!

 おんどれが…!

     ………ッ

           ………ッ

                   ………ッ

            …ァア?!」

大廣は押し黙ってしまった。

“O社お抱えの傭兵隊”…4機の6型が
 アサルトライフルの銃口を“無頼”修斗に突き付けていたのである。

「……ッ!!」

“更に”大廣は押し黙る。
科学者“R”の手には“リモコンのような物”が握り締められていた。
脳筋な大廣でもそれが“何か”瞬時に分かった。

…“爆破装置”である。

科学者“R”は見下すような冷たい眼で“無頼”修斗を見て言い放った。

「君には二つの選択肢がある…
 黙って試(死)合場(ケージ)に入るか…

     ここで“無頼”とやらを示して無惨に散るか…

『二つ』に『一つ』だ。」

科学者“R”は続ける!



「さぁ選びたまえ!ここは『自由の国』アメリカだっ!!」



これに対し…“無頼”空手の大廣憲幸は

「イ…YES…科学者“R”!」

ただただ“死神”の試(死)合(ゲーム)ルール変更に従うしかなかった。



― 選手控室

カメラから、その光景を見て『純白の空手着』に身を包み静かに正座する男の姿があった。
男の拳は“よくデキあがっており”空手への情熱と錬度が見て取れた。

『寸止め不殺拳』と自称する…沖縄空手家の花岡冬之進である。

「…お前はどうするんだ?」

そう質問するは、『紅髪の男』ゼダ。

「。」

沈黙を守るは…花岡冬之進。

「……HUN。
 Mr.ハナオカ、そろそろ行くぞ。
“バトルシューティング研究チーム”がお待ちかねだ。」

ゼダがそう言うと…

「承知した…」

“春風”の如く静かに花岡は答えた。








― M州D市 某球場

試(死)合場の中央に立つは、タキシード姿が不似合いの東洋系男…

リングアナのロバート・チェンである。

その利き腕である右腕にはマイクが固く握り締められていた。



                 「皆様………」



              「大変お待たせしましたッ!!」



         「これより!大会主催者“R”の許可によりッ!!」



               「試合形式を…ッ!!」



       「金網(ケージ)・死合(デスマッチ)に変更して行いますッ!!!」



ロバート・チェンがそう大声で叫ぶや否やッ!!!



ダン!
      ダン!
   ダン!
ダン!
      ダン!
   ダン!

オオオオオオ―――ッ!
          オオオオオオ―――ッ!
                    オオオオオオ―――ッ!

観客達(クレージーども)の歓声と地団駄!そして、歓喜と狂喜が入り乱れ!
スタジアムは熱気と狂喜の渦に包まれていたッ!!!

ドドン!
      ドン!
   ドドン!
ドン!
      ドドドドドド…ン!
   ドドンッ!!!

それを煽るかのように鳴り響くは和太鼓(ジャパニーズドラム)!

そして、試(死)合場である金網(ケージ)内にいるは“5人の剣闘士(グラップラー)”であった。
以下がその“剣闘士(グラップラー)達で”ある。








【大廣 憲幸 28歳 国籍:日本】【スタイル:“無頼”空手】

東京・浅草を縄張りとする川口組(ヤクザ)の用心棒を務めるステゴロ空手家。
街頭ルールで磨きに磨いた喧嘩カラテを『“無頼”空手』と自称している。
打撃以外にも、空手を始める前は柔道(JUDO)の選手であった為に組技(グラップリング)も得意。

【搭乗機:“無頼”修斗】
機体は普通(ノーマルカラー)である“白”としながらも
『青い道着』を着こみ、背中には大きく金字で “無頼” と書かれてある。



【ネメア・タイラー(本名 平 省三) 36歳 国籍:日本】【スタイル:プロレスリング】

妥協を許さぬガチンコ(セメント)レスラー。
古代ギリシャ・ローマ彫刻の英雄の如き肉体を持っている。
ライジングプロレスのレスラーだったが、妥協を許さないガチ(セメント)レスリングを続けた為に団体から解雇処分を受ける。
その後、『ネメア・タイラー』のリングネームの元、アメリカやドイツのインディーズプロレス団体を転々とする。
プロレスラーになる前は南辰館空手の選手だった為、打撃も得意。

【搭乗機:ネメア修斗】
基本色は琥珀色。赤のスパッツを穿いている。
特徴的なのは、獅子の頭部を象った頭部を持ち、古代ギリシャ・ローマ彫刻の英雄の如き
リアルな『筋肉体(マッスルボディ)』を形どった胴体部を持つ修斗。



【セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル 29歳 国籍:アメリカ】【スタイル:MMA】

米国・ニューハンプシャー州マンチェスター出身。
MMA…“M”ixed “M”artial “A”rts 混合格闘技(総合格闘技)の元ヘビー級チャンピオン。
報酬(ギャラ)を巡り、大物プロモーターと揉め暴力事件を起こした為に米国・MMA界から追放処分となる。
必殺の『フィッシャー・フック』はKO率90%以上。

【搭乗機:修斗"フィッシャー"MMA!】
基本色は茶色(ブラウン)であるが、頭部だけ深緑色に着色され
赤の“オープンフィンガーグローブ”を装備している。
穿いてある黒のスパッツには、イタチ科の動物“テン”をイメージしたロゴが印刷されてある。



【ホルヘ・ラーモス 32歳 国籍:ブラジル】【スタイル:ラーモス柔術】

ブラジルの柔術家一族“ラーモス一族”の末弟。ラーモス柔術“茶帯”。
『ラーモス一族最凶の喧嘩屋』自称ストリートファイト300戦無敗。
『パン柔術選手権一回戦3年連続反則負け』などの問題行動が多すぎた為に一族から勘当、破門される。
後にマフィアが主催する地下バーリ・トゥードに参加しチャンプとなる。

【搭乗機:ラーモス修斗】

基本色はブラジルのサッカー代表選手(英雄達)を彷彿とさせる『カナリアイエローと緑(“カナリアカラー”)』。
ホルヘの性格(その凶悪さ)とは対照的な“白”の柔術着には、ブラジリアン柔術特有のパッチやワッペンなどがあちこちに貼られている。



【“ノンクレジット”(公称されず) 30代後半 国籍:?】【スタイル:不明】

謎の“闘士”。
褐色の肌を持つ『黒人(ブラック)』ということ以外、本名・流派(スタイル)共に『今のところ』不明。

【搭乗機:アンモナイト修斗(正式な名前があるようだが“公称”されず)】

基本色は黒(ダークブラック)。
古代種である『アンモナイト』を彷彿とさせる形状の頭部が独特の雰囲気を醸し出す。
また、普通(ノーマル)な修斗と違い細身なフォルムをしているが、それが却って“不気味さ”を演出している。



おまけ

【花岡冬之進 29歳 国籍:日本】【スタイル:不殺拳】

沖縄空手家(詳しい流儀は不明だが“上地流系統”の技法を使うとの事)。
短慮でもなく、温和な男であるが太平の世にあって、拳に血を吸わせた経験は実に『五度』。
打ちたくないと心より願いつつも、かかる事態に陥る“不幸な男”。
本来ならば第六試合で“無頼”空手の大廣との対戦予定があったが
急遽、試(死)合形式が変更し幸運にも闘わずに済んだ為、今回は“棄権”した模様。








              金網(ケージ)内は…

            既に“緊迫”の状況である。

                各々が…

                 次に

        どのように“動く(ムーヴ)”するかどうか…

               “思案”し…

             “策”を練っていた…



              『ドンッ!!』

     !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

        和太鼓(ジャパニーズドラム)が鳴ったッ!!!



            『開始(ファイ)ッ!!』



        それは『開始(ファイ)』の合図であった!

     それは『獄闘(バトルロイヤル)』の開始(ファイ)であった!

    それは『試(死)合(デスマッチ)』の獄闘(バトルロイヤル)であった!



        “5人の剣闘士(グラップラー)”達はッ!

        “5機のDTS搭載マシン(修斗)”はッ!

     “己の流儀(スタイル)”独特の構えを取っているッ!

                がッ!

        “構えを取らない”機体(修斗)がいたッ!



         “ノンクレジット”(公称されず)!

  “アンモナイト修斗(正式な名前があるようだが“公称”されず)”である!



「4人全員で掛かってこい。」

「まとめて倒してやろう。」

!?
!?!?
!?!?!?
!?!?!?!?

           それは“挑発”である!

           それは“挑戦状”である!

………………

暫しの“沈黙”が続いた後…

ドドド…
ドドドド…
ドドドドド…
ドドドドドド…!



「お”ど”り”ゃ”あ”あ”あ” ァ”ァ”ァ” ア”ア”ア”〜〜〜ッ!!!」

「どこまで嘗めとるんじゃアアア〜〜〜イ゛ッ!!!」

イチバン最初に動いたのは…!

“無頼”空手の大廣憲幸じゃ〜〜〜〜〜〜ッ!!

これが恥を掻かせてくれたお返しじゃ〜〜〜!!
ホンマモンの先制攻撃じゃ〜〜〜!
ホンマモンの喧嘩カラテみせたるゥゥゥ〜〜〜!
くらえ!くらえッ!!
何人もの『ヤクザ』の頭蓋骨を砕いてきたッ!
全体重を乗せまくった!

                 自慢のゥ!

             自゛慢゛の゛ゥ゛ッ゛!!

        『血桜拳(サクラ・ナックル)』じゃ〜〜〜!!

                これはのゥ!

 ワシが中学までやっとった野球(ポジションはキャッチャー)のスローイングのフォームと!!

        高校から始めた近代柔道(JUDO)のパワー!!

   そして、街頭で“磨きに磨いた喧嘩カラテ”の打撃の三つを組み合わせた!!

          『全く斬新すぎる必殺拳』じゃ〜〜〜!!



 『 こ れ が “無頼” 空 手 じ ゃ ア ア ア ァ ァ ァ い ッ !!! 』



                ガキャ…ッ

                 ドン!

「!?」


“無頼”修斗が仰向けに倒された(ダウン)した…
何者かが…両足を取って『テイクダウン』させたのだ!

「遅れてるぜアミーゴ…ジャポンの喧嘩はよゥ!」

その正体は…!

メキャ…!(“無頼”修斗の顔面に頭突きを入れた!)

白の柔術着(ド派手なパッチやワッペンなどがあちこちに貼られている!)を着込んだ…!

ゴキャ…メギャギャ!!(次に素早く腕をとってバキ折った!)

“茶帯”を結んだ…!

ゴッ!(素早く立ち上がって“無頼”修斗の顔面を踏みつけた!)

カナリアカラー(カナリアイエローと緑)の修斗…!

ゴッ!ガギャッ!ゴゴッ!(まだ“無頼”修斗の顔面を踏みつけている!)

南米の喧嘩屋…!

ドグチ…ッ!(トドメとばかりに足刀を“無頼”修斗の首元に叩き込んだ!)

内部にいる“無頼”空手の大廣憲幸は吐血して…『死亡』ッ!

「ザコはこれで片づけた…」

ブラジルの柔術家一族“ラーモス一族”の末弟!『ホルヘ・ラーモス』だッ!!

「ラーモス柔術もナメられたもんだゼ…アミーゴ!」



        シ゛ュ゛ラ゛〜゛〜゛〜゛〜゛〜゛〜゛ッ゛!!!



           『ラーモス一族最凶の喧嘩屋』!

         自称ストリートファイト300戦無敗!

     この恐るべき柔術家は獲物を狩る“毒蛇(バイパー)”の如く!

              静かに!素早く!

           仕掛けた(タックル)ったのだ!



       “ノンクレジット”が!“アンモナイト修斗”が!



     次 に … す る ! 動 作 (ムーヴ) は ッ !?



その時…一人嗤うは科学者“R”!

「クックックッ…!」

「日本(ジャパン)の喧嘩屋(カラテもどき家)が散って…
 次に散るのは、南米の強豪柔術一家(ストロング・ジュージュツファミリー)の喧嘩屋か。」



バトルロイヤルから開始して…僅か『数十秒』。
球場(スタジアム)は『濃密』で『圧縮』された時(タイム)が流れていた。



Rコロシアム 特別試合(バトルロイヤル・デスマッチ)

現在状況

死亡:大廣 憲幸(“無頼”空手)

生存:ネメア・タイラー(プロレスリング)

生存:セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル(MMA)

生存:ホルヘ・ラーモス(ラーモス柔術)

生存:“ノンクレジット”(不明)









                “UFC”

            アミーゴは知ってるかイ?

     1993年11月12日に開催された“伝説のMMAイベント”ダ

   参加選手は『キックボクサー』『カラテ家』『スモウレスラー』などといった猛者8名…

           その中で“無傷で勝ち上がり”ッ!

        “圧倒的な実力”で優勝した男がいル…!

             ホイス・グレイシー

         無名の男だっタ…小柄な男だっタ…

  “細身で打撃をほとんど使わない”この男が大男をブチ倒しまくって優勝したんダ!

         男の流儀(スタイル)は『グレイシー柔術』

         すなわち『ブラジリアン柔術』ってヤツサ!

    ホイスの登場以降、格闘技界にブラジリアン柔術家がリングに出まくっタ!

         そして、圧倒的な実力を見せまくっタ!!

         何時だって最強は“ブラジリアン柔術”!

          世間はそういう“見解に一致した”

          だが…“ムーブメント”事が仇になっタ

      “研究”されたのダ…“対抗策”を練られたのダ…

               何時しカ…

   「『ブラジリアン柔術が最強』?!そんなもん何時の時代の話ダヨwww」

    そう言われるようになリ…(そんな風に言うバカは半殺しにしたがヨ)

      『自流派の大会』という“殻”に閉じこもるようになっタ

              違うだロ!?

          何時だって最強はブラジリアン柔術!

       バーリ・トゥード(何でもあり)の中でこそ輝ク!

            オレはそう“信じていル”!

      自流派の大会のチャンピオンになっても嬉しくねェ!

      ラーモス柔術の起源は最強と謳われたグレイシー柔術!!

        「オレは『最強』だアアアァァァッ!!!」



仕掛けた(“タックル”った!)
                 仕掛けた(“タックル”った!)
      仕掛けた(“タックル”った!)

それは『“弾丸”!』
NFLの選手以上の!スモウレスラー以上の!“力強く”“低い”タックルであった!
無論は狙うは“必勝パターン”である『テイクダウン』させてからの

              “マウントパンチ”…!

       そして、『ラーモス柔術(寝技からの絞め技・関節技)』!

        最後にトドメの『踏みつけ(ストンピング)』である!



       ド゛
                    グ゛ワ゛ァ゛ン゛
           チ゛ィ゛
                   イ゛イ゛
       イ゛ィ゛
                      ィ゛ィ゛イ゛イ゛
               イ゛
                    ン゛ン゛ン゛ッ゛
       ッ゛ッ゛!!!

                ・
                ・
                ・

…………
『弾丸貫通(タックル)』成功?
……………
『テイクダウン』?
………………
『結果』は…?

    ………………(球場(スタジアム)は“静寂”に包まれている)

「すっげ…」

静寂の球場(スタジアム)で“第一声”を『初めて』発した男がいる。
地下プロレスのオールドファン…
ミヒール・ジマーマン(オランダ領アルバ島出身の元メジャーリーガー)である。

「“斜め”にブッ潰されやがった…」

前足を踏み込み…“しっかりと全体重(重量)が乗った”アンモナイト修斗の『素突』が顔面にめり込んだ為
ラーモス修斗は、弾丸発射(タックル)の途中だったからか“奇怪”なポーズをとり下斜めに潰され(吹っ飛び)『ダウン』した。

ラーモス修斗(ホルヘ)は…?!

ギ…ギッ…ギギ…

…と痙攣していた。




         「SUGEEEEEEッ!」
        「「SUGEEEEEEッ!」」
       「「「SUGEEEEEEッ!」」」

        「すげえよッ!マジすっげ!!」
     「弾丸(タックル)を叩き落としやがったよ!」
     「何モンだよォー?!あの黒人(ブラック)!」



球場(スタジアム)にいる観客達(クレージーども)は、無名の選手“ノンクレジット”の『強さ』に賞賛を送り!又、畏怖する!
格闘技好きならば誰もが知っている『ラーモス柔術(一族)』…
その末弟であり悪名高い、南米の喧嘩屋(テクニシャンであるホルヘ)が“一撃”で『ダウン』したからである。



“主賓”として招かれ、NY(ニューヨーク)にて“地下バーリ・トゥード”を主催(経営)し、ホルヘを子飼いする(雇う)
暗黒街の『首領(ドン)』“ハッピー・アバチーノ”は『信じられない!』ような顔で言った。

「し、信じられへん…!
 ホルヘのタックルは、“元小結(スモウレスラー)”でさえテイクダウン(倒せる)ほどの
 “パワー”と“スピード”なんやで…!?それをこうも簡単(イージー)に…ッ!!」

アバチーノの“驚愕”に…科学者“R”は…

「クックックッ…」

…と静かに哂うだけであった。



一方…剣闘士(グラップラー)達がひしめき合う金網(ケージ)内とはというと…

           パチ…パチ…パチ…

高慢な“拍手”をするものがいた。

        「すばらしい(エクセレント)!」

棒読みで“賞賛”の言葉を送るものがいた。

         「ミーがお相手しよう♪」

総合(MMA)の雄…セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒルである。
そして、掌を開いて重心を落とし構えるは…
基本色は茶色(ブラウン)で頭部だけ深緑…その両拳には総合(MMA)の象徴の一つである
“オープンフィンガーグローブ(赤色)”を装着し、穿いてある黒のスパッツには、イタチ科の動物“テン”をイメージしたロゴが印刷されてある

        『修斗"フィッシャー"MMA!』



「分かったことがあるよ。」

フランクにセオドアは言う。

「『ソバット』といい…『ストレートパンチ』といい…
 君が使う技術(テク)の中心は“打撃(ストライク)”!」

フランクにセオドアは分析したことを述べる。

「つまりは“キック”か“カラテ”の経験者!」

フランクにセオドアは説明する。
セオドアは“ふふん♪”としながら続けた。



「ならば『対処は簡単』!
 “打ったり”“蹴ったり”“組んだり”…“全部駆使”して勝利(ビクトリー)することを宣言しよう!」

…っと!間合いを詰めるセオドア!



            「それが総合(MMA)!」

           「この世で最も『完成』され!」

           「最も『科学的(近代的)』で!」

             「『完璧』に近い!」

         「格闘技(マーシャルアーツ)なのさ!」



               …ドン!

              仕掛けたのは…

        米国風アマレスの“伝統的なタックル”だ!



        でも、それは“見切られた技”だぞォ!?

         「NO!これは罠(フェイント)さ!」

          えっ?どういうことだい!?

       「“タックル”と見せかけて!これはね♪」



     「KO率90%を超える、ミーの必殺技(スペシャルホールド)!」



          シュタ!(タックルを止めた!)



      「そ・の・名(ネーム)・も・オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛!」



           ブン!(肩を旋回する!)



   「 『 フ ィ ッ シ ャ ー ・ フ ッ ク 』 デ ー ス ! 」



         左様!フックとは和名で『鉤突き』!!

            “鉤”とは『釣り針』!

        『釣り針』と謂えば"釣り(フィッシャー)"!



      つ ま り は ア ア ア ッ ッ ッ !!!



     勝利(ビクトリー)を釣る(フィッシング)するのダァァァッ!!!



     ぶっちゃけ!所謂『ロシアン・フック』の事だが気にするナ!



【ロシアン・フック】
腰の回転を極力使わず、肩を回して打つフックの一種。主に総合格闘技で使用される。
総合格闘技にてボクシング式のフックを打つと、体の軸を腰を中心に切る必要があり、そこをタックルに入られてしまうという弱点がある。
そこで、相手に対し正面を向いた状態から肩を回して打つことで、この弱点をある程度カバーできる。
ロシアン・フックの名は、この技を得意とした総合格闘家のイゴール・ボブチャンチンがロシア人(正式にはウクライナ人)であることから
修斗の創始者…“伝説の虎仮面(タイガーマスク)”こと“佐山聡”によって名付けられた。



                 ゴ゛

        ア゛ア゛

                     ヂ゛ヂ゛ヂ゛

            イ゛イ゛イ゛
                            ィ゛ィ゛
                   イ゛

         ン゛ン゛
                        ン゛

               !!!!!!

                 ・
                 ・
                 ・



………
…………
……………
……………?!

             「〜〜〜〜〜〜ッ!?」

結論は先に述べよう…セオドアの必殺技(スペシャルホールド)…
『フィッシャー・フック』は不発であった(躱されていた)。



                 だが…

       金 網( ケージ) の 壁 を 突 き 破 っ て い た 。



「凄まじい威力(インパクト)だな…」

              ッ!!!???

「だが“読める”…下らん技だ。」

“ノンクレジット”が乗るアンモナイト修斗が後ろに回り込んでいた。



「…。」

そのやり取りを見て。腕を組み無言で静観するは妥協を許さぬガチンコ(セメント)レスラーのネメア・タイラー。



「くっ…!黒人(ニグロ)がッ!!」

悔しさのあまり“差別用語”を吐き捨てるセオドア。
そしてェ…!


               急いで正対だ!


              「DEYAAッ!」


                ガチャッ!


ローキックだ!

          「余裕ぶるんじゃねぇゾ!コラァッ!!」


                カッ!

お次はジャブだ!

             「黒人(ニグロ)がッ!!」


               ガシィッ!


またまたジャブだ!

         「“ジャッキー・ロビンソン”みてぇに!」

ローキックだ!

           「“モハメド・アリ”みてぇに!」

ローキックだ!

           「“マルコムX”みてぇに!」

ローキックだ!

           「“キング牧師”みてぇに!」

ロ ー キ ッ ク だ ア ァ ッ !

    「 調 子 こ い て ん じ ゃ ね ェ ゾ ォ ォ ! ? 」

組み付いた!

        「オオラァッ!その腕(アーム)をヘシ折っ…」



             ド゛ギ゛ャ゛ッ゛!!



セオドアは背部に激痛が走った。
組み付いた時に“肘”を落とされていたのだ。

セオドアの動きと同時に彼が乗る修斗"フィッシャー"MMA!も前のめりに体制を崩したが…

「…畜生(FUCK)ッ!!!」

セオドアは直ぐに体制を持ち直し、アップライト(打撃の態勢)を取った。



Rコロシアム 特別試合(バトルロイヤル・デスマッチ)

現在状況

死亡:大廣 憲幸(“無頼”空手)

生存:ネメア・タイラー(プロレスリング)

生存:セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル(MMA)

ダウン:ホルヘ・ラーモス(ラーモス柔術)

生存:“ノンクレジット”(不明)









「ギ゛リ゛…ギ゛リ゛…ギ゛リ゛…」

“フランク”さが消えたセオドアは歯ぎしりをする。
それを見て“ノンクレジット”は『やれやれ』といった表情を浮かべ"こう告げた"。



              「どうした…?打たないのか?」

                    …?

               「この“距離”ならば…」

                   …………

                「『打って』良し…」

                   …………

                「『蹴って』良し…」

                   …………

                「『組んで』良し…」

                   …………

              「『どれを繰り出しても良い』ぞ?」

                   …………

         「今一度『“フィッシャー・フック”を繰り出しても良い』のだが?」

                   …ッ!!!

                     ・
                     ・
                     ・

                  ビ゛キ゛…
              ビ゛
                        キ゛…

            ビ゛キ゛ィ゛…!(セオドアは怒る!)





   「 “ 上 等 ” ッ !! “ 上 等 ” じ ゃ ね ェ か ッ ッ ッ !!! 」

            フッ…(セオドアは肩を旋回する!)

     「  次 は 絶 対 に ハ ズ さ ね ぇ エ エ エ ――― ッ !!! 」

         ド゛ン゛!(セオドアは全体重(重量)入れて踏み込む!)

  「 “ 脳 ミ ソ (ブレイン) ” を 弾 け (シェイク) さ せ て や る か ら ッ !!! 」





               『イゴール・ボブチャンチン』を!

    リ゛ス゛ペ゛     ク゛ト゛オ゛オ゛   オ゛      オ゛    オ゛オ゛〜〜〜ッ゛!!!

                            KO率
       90%を
                    超えます!



         “必殺(スーパーインパクト)”なァァァ〜〜〜ッ!!!



                      『 フ゛ ィ゛ ッ゛ 
    シ゛ ャ゛ ー ・ フ゛ ッ゛
                                  ク゛ 』ウ゛ゥ゛ウ゛
            ウ゛ウ゛ーゥ゛ウ゛
                                   ーウ゛ウ゛
          ウ゛ッ゛ッ
                             ッ!!!

                       ・
                       ・
                       ・
                       ・
                       ・
                       ・

                 「このボールにサインかい?」

                      YES!

                  「少年(ボーイ)の夢は?」

                    MLBプレイヤー!

               「プロ野球選手(メジャーリーガー)?」

                  「いい夢(ドリーム)だ!」

      「俺っちも未だひよっ子(マイナーリーガー)だが、いつかは上(MLB)に上がってみせるさ!」



              『 レ ッ ツ プ レ イ ツ ー ! 』



                   ああ…結局この人…

               2年後に解雇されるんだよなァ…

           でも…この名も無きマイナーリーガーに貰ったサインボール…

               自宅に"まだ"保管してるんだよなァ…

                  なんで残してるんだろ?

                     あっそうか…

        ミーはMLBのチームより…このAAクラスのチームの方が大好きだったんだ…

             『ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ』

             トロント・ブルージェイズ傘下のAA級の球団

             俺の地元ニューハンプシャー州のチームなのさ♪

                     …………

            そうだそうだ!この人は当時のエースだったんだよな〜

                 肘さえ故障しなければ今頃は…

                       ・
                       ・
                       ・
                       ・
                       ・
                       ・

                   やった〜〜〜ッ!!

            ミーは“MMAのヘビー級王者(チャンプ)”だッ!!!

                 この世で最も『完成』され!

                 最も『科学的(近代的)』で!

                   『完璧』に近い!

                格闘技(マーシャルアーツ)の!

                     …………?

                     んん…?

                     って……

                 “さっきからなんだこりゃ?”

                      !!

                  これってもしかして…

               『死に際に体験する』と言われてる…




                      走
                      馬
                      灯

                     …!?



                      ・
                      ・
                      ・



                ド゛グ゛チ゛ャ゛…ッ゛!!!

“修斗"フィッシャー"MMA!(セオドア)の頭部は鋼鉄の床に強打”していた。
『フィッシャー・フック』を打つ途中で組まれ(グラップルされ)…

             アンモナイト修斗に投げられたのである…



         セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル…“頭部強打”の為…



                   『再起不能』…




                     オ゛…

                   オ゛オ゛…!

  U゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛!!!!!!!!



             観客達(クレージーども)は吼える(叫ぶ)!



                 「何あれ?マジすっげ!」
                  「「マジすっげ!」」
            「「「マジすっげェ〜〜〜ッッッ!!!」」」



             観客達(クレージーども)は賛美する!



                 「“ノンクレジット”!」
                「「“ノンクレジット”!!」」
               「「「“ノンクレジット”!!」」」



「フェッフェッ…『ジ・ハンドレッド』を思い出すわい。」

「あんなヤツどこに隠れてたんだよ…」

「それよりも“あの投げ技”だよ! “ 投 げ 技 ! ” 」

「知ってる?あの技…」

「知らねェ〜べ。」

「“受け身不可能”だぜ…ありゃ。」

「えげつねェ…」

「“えげつねェ”のサイッコー!」



             観客達(クレージーども)は次々に狂喜乱舞する!



                 「“ノンクレジット”!」
                「「“ノンクレジット”!!」」
               「「「“ノンクレジット”!!」」」



…………

「なるほど…“ベトナムホイップ”か。
 一世紀前の格闘家…『ベニー・ユキーデ』が使用したと言われる投技。」

そう解説するは“残りの一人”ネメア・タイラーであった。



【ベトナム・ホイップ】
“リングの赤い蝶”と言われた不世出のマーシャルアーティスト。
『ベニー・ユキーデ』が使用した投げ技。

少年マ○ジンで連載された『四角いジャ○グル』によれば

K師範「あれこそは、米軍特殊部隊の殺人技『ベトナムホイップ』!!
    かつて数えきれぬベトコンがあの技の餌食となり、ジャングルの土になったと言う…」

…と解説されているが、実際は柔道の黒帯でもあるユキーデが試合(VS大貫忍)で出した投げ技にしか過ぎない。
だが、頭部から落ちるこの“危険な投げ技”により対戦相手である大貫忍は負傷してしまったという。



「………。」

その解説を聞いて…“ノンクレジット”は依然として『無構え』のまま。



      DANッ!DAMッ!!DANッ!!!DDDDDDAAAAAAMMMMッッッ!!!!!!



                      地団駄を踏む観客!!



      GONッ!GYAッ!!DONッ!!!GGYAAAAAOOOONNNNッッッ!!!!!!



                  発狂猛獣(ビースト)の如く叫びあげる観客!!!



                       睨み合う両雄ッ!!



             グ゛ニ゛ャ゛〜〜〜〜〜〜!!!(両者の闘気で空間が歪む!)



                 さてさて!“ファイナル”と相成りまして…




                   「アミーゴッ!アミーゴッ!」

                         …?

         「 ア ッ ミ ィ ィ ィ ――― ゴ ウ ウ ウ ゥ ゥ ゥ ッ !! 」



                  “水を差した”のは誰だアァ―――?!



                      “意識が回復した”!



              『 ホ ル ヘ ・ ラ ー モ ス だ ッ !!! 』



                     ガキャ…!(ラーモス修斗が…)

                  ゴッ…(アンモナイト修斗のバックを取り…)

                 キュッ…!(“チョークスリーパー”を仕掛けた!)



                   「このまま締め落としてやるゼ!」



                      完全に極まっている!

                      もう逃げられないッ!

                シンプルにして究極のフィニッシュ・ホールドッ!!

                      『絶体絶命』である!

                         ドオン…

                    そのまま仰向けに倒れ込んだ!!

                        落ちる…!?





                      「 邪 魔 だ 。 」





                       ドゴギャッ…!!!


………………(場内は静まっている。)

「あ…」

…と呟くは、ホルヘの雇い主であるハッピー・アバチーノ。

そう…

ネメア修斗の大金槌(ハンマーパンチ)が…ラーモス修斗の顔面を打っていた。

“陥没”…
“陥没”である。
ラーモス修斗の顔面は“陥没”していたのである。

ラーモス修斗の動きは止まる。

ホルヘは“忘れていたのだ”…これが“多人数参加の獄闘(バトルロイヤル)”である事を…



                        ズギャ…!!!



タイラーは間髪入れず、大鉈の如き手刀をラーモス修斗の首筋に叩き込んだ。
奇しくも…ホルヘが大廣を仕留めた時と同じようなやり方で…



『ラーモス一族最凶の喧嘩屋』ホルヘ・ラーモス…『死亡』ッ!








「クックックッ…」

苦笑いを浮かべるは科学者“R”である。

「クックックックックッ…ッ。」

科学者“R”はまだ苦笑いを浮かべている。

「“ノンクレジット”よ…」

科学者“R”は冷たく皮肉る。

「打倒“レスラーへの賛歌(プロレス殺法)”を『供に完成を目指し』日夜研究している

     格闘技(マーシャルアーツ)『戦闘修屠(バトルシューティング)』…

 その代表である貴殿が同じ“プロレス殺法を得意とする者”に助けられるとは。」



Rコロシアム 特別試合(バトルロイヤル・デスマッチ)

現在状況

死亡:大廣 憲幸(“無頼”空手)

生存:ネメア・タイラー(プロレスリング)

再起不能:セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル(MMA)

死亡:ホルヘ・ラーモス(ラーモス柔術)

生存:“ノンクレジット”(バトルシューティング)



― 続く