『 ハ ン ド レ ッ ド ・ ヂ ェ ロ ニ モ ン 』
かつて。
地下プロレスのリングにて、巡り合った復讐の戦士・・・。
シュートレスラー。『ワイアード・ヂェロニモ』へと捧ぐる・・・。
『 レ ス ラ ー へ の 賛 歌 そ の 1 0 0 』
バトゥロのボクシングが『四次元』と、例えられるのなら・・・。
百文字のプロレスは、文字通りの『賛歌』である。
孤独で・・・。
真っ暗で・・・。
誰一人として、信用できる者などいない『地下プロレス界(闇の世界)』。
勝ち続ける事でしか、生きていけなかった。
王者(チャンプ)である事でしか、生きていけなかった。
ケチャップの如く駄々漏れをする、血(リングに咲く花)を愛で続ける『狂気の世界』。
繰り出すその技のみが、『敬意』に値した。
繰り出すその技のみが、『畏敬』に値した。
故に、百文字は『 賛 歌 』をするのだっ!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
異国の戦士・ヂェロニモよッ!
ワシはッ! あの死合(とき)の貴様と同じ様にッッ!!
『 復 讐 ッ ! 』
恨みを晴らす為に、今この時を 生 き て い る ッ ッ ! !
そして、ヂェロニモよッ!
シュートレスラーッ! ワイアードと呼ばれた貴様へと捧ぐるッッ!!!!
『 レ ス ラ ー へ の 賛 歌 そ の 1 0 0 ッ ッ ! ! ! 』
超聴力の源(みなもと)たる『超音波』を体内で増幅をさせッ!!
広げられた両の腕ッ! 両の手にへと、伝導(コンダクション)させるッ!
両の手に停滞された超音波は『超振動』を伴(ともな)いッ! 高周波の手刀(やいば)と化した『その両の手をッッ!!』
十 字 に 振 り 落 と す 事 に よ り 完 遂 と す る 、 こ の 賛 歌 ッ ッ ! !
そうッ!
貴様が得意とした『ワイアード・トマホーク・チョップ(鋼線の如き・マサカリ染みた・その手刀)』ッッ!!
そして『アパッチの雄叫び(断末魔)』を、 超 融 合 さ せ た ッ 、
『 ジ ・ ハ ン ド レ ッ ド が 、
必 殺 技 ( フ ェ イ バ リ ッ ト ・ ホ ー ル ド ) ォォォオオオオオオーーーーーー ッ ッ ! ! ! 』
そ の 名 も ッ ッ ! ! ! !
・・・・
○クロガネの賛歌・第3章 ー ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 ー
第4話「 ハ ン ド レ ッ ド ・ ヂ ェ ロ ニ モ ン で あ る ッ ッ ! ! ! 」
・・・・
そうッ!
これが、『ハンドレッド・ヂェロニモン』であるッッ!!
先にバトゥロが生み出した『マグデブルグの半球』の如き、大気圧による『 大 圧 力 空 間 』 。
グンッッ!!!(この時、百文字の肉体はッ!!)
グッッ オォォォオオオオオ!!!(肥大しッ! 大圧力を跳ね返したッッ!!!)
グンッ!(肥大しッ!)
グンッ!(肥大しッ!!)
グッ グ グ ッ ツ ツ ! ! ! (肥大し続けるモノの、その『実体』はッッッ!!!!!)
ィィィィ ィ ィ ィ イ イ イ(百文字が『 サイボーグ能力ッ! 』)
イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ(それ即ち『 超 聴 力 ッ ッ ! ! 』)
イ イ イ イ イ イ ン ン ン ン ン ン ン ! ! ! ! !
(音響物理学が『 反響定位 』ッ! またの名を『 エコー・ロケーション 』と、呼ばれる 物 理 学 の パ ワ ー である ッッ ! ! )
○『 反響定位(エコー・ロケーション) 』
自分が発した音が、何かにブツかって、返ってきたモノを受信しっ!
それによってブツかってきたモノの距離を、『 知 り 得 る 事 』であるっっ!!
それぞれの方向からの反響を受信すれば・・・っ!
そこから周囲のモノの位置関係ッ! それに対する自分の位置を知ることができるッッ!!
では・・・ッ!!
何を発する事を『音』とする?
何を発して反響させるのか?
A(アンサー)は、『 超 音 波 ッッ!! 』
超音波・・・っ!
それは。
鼓膜を振動させる事により、音を聞き出す『人間の耳』を持ってしても、聞(と)らえる事の出来ない・・・っっ!!
可 聴 領 域 を超えた『 高い振動数を 持 つ 、 弾 性 振 動 波 ( 音 波 ) 』の事を指すッッ!!
そしてッ! その超音波から作り出さる振動周波数はッッ!!
その数が多ければ多い程『 より確かな 反 響 音 を生み出せるッッ!!! 』
そう!
超音波とッ!
超反響とッ!
超集音によって生み出された『 音 響 物 理 学 の そ の 奇 跡 ッ ッ ッ ! ! ! ! 』
それが、百文字が『 サイボーグ 能 力 ッッツツ !!!!! 』
超 聴 力 の正 体 だぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
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ィンィンィンィンィンィンィンィンィンィンィン(そして百文字はッ!)
ィンィンィンィンィンィンィンィンィンィンィン(超聴力の源たる『超音波』をッ!)
ィンィンィンィンィンィンィンィンィンィンィン(己の体外では無くッ!)
ィィィィィイイイイインィンィンィンィン ン ン ン ン(己の体躯(たいない)に、発生をさせたッッ!!!)
グンッ!(その結果ッ!)
グンッ!(超音波は、百文字の体躯内 で 停 滞 ッ ッ ! ! )
グッ グ グ ッ ツ ツ ! ! ! ( 停滞され続ける事により『 超音波 は 、増 幅 を される ッッッ!!! 』 )
グッッ オォォォォォオオオオオオオオ!!!( 増幅された超音波は『 圧倒的・超振動エネルギー 』へと、変換をされる ・・・ ッ ! ! 』 )
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グォォオオオオオオ!!!! (超音波の増幅中、鷲鼻のバトゥロはッ!!)
ォ ォ ォ ォ オオ オ オオ オ オ オオオオ (最後の超加速を、決行(おこな)うッッ!!)
シ ュ ゴ ォ ォ ォ ォ オ オ オオオ オ オ オオオオオオオオオ!!!!!! (半円を描いていた空間ッ!)
ォ ォ ォ ォ オオ オ オオ オ オ オオオオ (空間を覆っていた『空気の全て』が、吸い寄せられてッッッ!!!!!)
オ オ オ ォ ォ ォ オ オ オンオ オ ン オ ン ンオ オ ン オ オ ンン !!!!(バトゥロの肉体を覆ったッッ!!!!)
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グッッ ォォオオオ!!!! (時、同じくして、耐撃の百文字はッ!!)
ォ ォ ォ ォ オオ オ ・・ ・ ・ ッッ!! (『超音波』の体内増幅をし終えるッッ!!)
グッ! グッ! グッ! グッ! グッ! グッ! (増幅された『超音波』。『圧倒的・超振動エネルギー』を・・・・ッ!!!)
グンッ! グンッ! グ ググンンンッッ!!!! (広げられた両の腕ッ! 両の手にへと、伝導(コンダクション)をさせたッッ!!!)
グングングングングンンンン グンン ン ングングンン ググ グ グ グ ンンンンンン ン ン ン ン ンンッ ッ ! !
( そして両の手はッ! さながら巨大な『 超音波振動メス( ハーモニック・スカルペル ) 』 の 如 く に ッ ッ ! ! ! )
グッッッッッィィィィイイイイイインン インインインインインインインインインインインンンンンィィィィイインンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!
( 超振動を、幾度も繰り返すッ! 『 高 周 波 の 手 刀 ( や い ば ) 』と化したァァア ア アー ーー ッ ッ ! ! )
○『 超音波振動メス(ハーモニック・スカルペル) 』
電気エネルギーを超音波振動に変換ッ!
先端のアクティブ・ブレードを55,500Hzの周波数にて、長軸方向50〜100マイクロメートルの距離で振動をさせ・・ッ!
人体組織に対し、正確な切開と低温(約100℃前後)での 凝 固 作 用 をもたらす事のできる『 医 療 機 具 』であるッッ!!
原理は以下の通りである。
・切開のメカニズム
振動するブレードが、局所的に組織を弾性限界以上に進展させることを繰り返し、器械的に切開する。
ブレードへ加える術者の手による圧力により切開の程度がコントロールできる。
・凝固のメカニズム
ブレードの振動が蛋白質を変成させ、粘着性のコアギュラムが発生。
これが毛細血管を溶接し、大血管の縫合・溶接を可能とする。また、凝固は80−100℃程度で完了する。
この原理をそのまま『レスラーへの賛歌 その100』ッ!
その名も『ハンドレッド・ヂェロニモン』に応用をするッッ!!
高周波の手刀(やいば)と化した『その両の手』をッッ!!!
十字に振り落とす事 により、 完遂とする『 ハンドレッド・ヂェロニモン 』はッッッ!!!
これ正しく『 音鳴りの刃 ( おとなり の やいば ) 』 と な り て ぇぇぇええええーーーーッ ッ ! ! !
その手刀、ありとあらゆるモノを『 切 り 裂 き 』ッッ!!
生命体の四肢を切り裂こうモノならッ! 接合不能の『 狂気の刃(やいば) 』と化 す の だ ぁぁあ あ あ ー ーー ッ ッ ! ! !
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ズ ォ ォ ォ ォ ォ オオ オ オ オ オオ オオオオオオオ オオ オ オオオ オ オ ! ! ! ! (バトゥロが突撃をするッッ!!)
大圧力空間を生み出した、空気的大移動の果てに生み出された、バトゥロを覆う『空気圧の塊(かたまり)』ッ!
その終着点を『己の肉体』とする事により、『 空気圧的 大 圧 力 エネルギー を 肉体に停滞させる ッ ッ ! ! ! 』
そのエネルギー、『己が拳』を突き出す事により、更に空気圧が移動ッ!
己の拳を終着するッ! 『 超大圧力的 ・ 急 凝 縮 』が行われッッ!!!
発生をしたエネルギーの全てが『 一 点 に 集 中 』をされると同時にィィイイイーーーーッ!!
全 力 で 持 っ て、『 殴 り 抜 け る ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! 』
「 そう・・・っ!!
これが噂のォォオオオーーーーーッッッ!!!!
『 四 次 元 パ ァ ァ ア ア ア アアア ア ア ン ンン チィィィ イ イ イ イーーーーーーッッッ!!!!!! 』 」
チ ” ュ ” ュ ” ド ” ォ ” ォ ” ォ ”ォ ”
オ”オ” オ”オ” オ” オ” オ” ォ” ォ” ォ”
オ ” オ ” オ ” オ ” オ”ォ”ン”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
絶望的なッ!
絶望的な一撃であったッッ!!
バトゥロの作り出した、真空的密閉空間は、半球内だけに留まらず・・・ッッ!!
その周囲ッ!
廃工場の空気までも、吸い込んだ『超超圧力的空間』によって形成されたッ!!
『 超激一点凝縮 』による『四次元的大拳撃』を作り上げたのだッッ!!!
チ ” ュ ” ュ ” ド ” ォ ”ォ ” オ”オ” オ”オ” オ” ォ” ォ” ! ! ! ( 絶望的な『その一撃』!! )
だがッ!!
百文字に『恐怖(おそ)れ』は無いッッ!!!
「 レスラーへの賛歌・・・・ッ。 」
「 『 そ の 1 0 0 ッッ ッ ! ! ! 』 」
己の名ッ!
100の字、意味する賛歌を呟くとッッ!!!
あと1秒にも満たず直撃をするッ!
『四次元の拳撃』に 立 ち 向 か い ッ ッ ! ! ! ! ! !
繰り出すその技、『 レ ス ラ ー へ の 賛 歌 ァ ァ ァ ア ア ア ア アアアア !!!!! 』
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「 『 ジ ・ ハ ン ド レ ッ ド が 、
必 殺 技 ( フ ェ イ バ リ ッ ト ・ ホ ー ル ド ) ォォォオオオオオオーーーーーー ッ ッ ! ! ! 』 」
そ の 名 も ッ ッ ! ! ! !
「 『 ハ ン ド レ ッ ド ・ ヂ ェ ロ ニ モ ン で あ る ッ ッ ! ! ! 』 」
グ ” ッ ” ッ ” オ ” ォ ” ォ ” ォ ”ォ ”
オ”オ” オ”オ” オ” オ” オ” ォ” ォ” ォ”
オ ” オ ” オ ” オ ” オ”ォ”ン”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
ーーー 賛歌を奏でよレスラーのッ!
ーーー 遠きあの死合(ひ)を『忘るるなッ!』
ーーー 超振動だぜ、ワイアードッッ!!!
ーーー 音波の力だ、その『手刀(やいば)』ッッ!!!
ーーーーー→ 見たかッ! これが『 ハンドレッド・ヂェロニモン 』ってヤツだ ウララ ァ ァア ア ア アアア !!! ! ! !
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・
そして・・・。
双方(ふたつ)の超力超技は・・・・ッ!!
ゴ ” ッ ” ッ ” ヴ ” ァ ” ァ ” ア ” ア ” ア ” ア ” ア ” ア ” ア ” ン ” ン ” ン ” ン ” ! ” ! ”
真 っ 向 ッ ! 真 正 面 か ら の 、 真 衝 突 を 、 し 合 っ た の で あ っ た ・・・ ッッッッ ! ! ! !
ーーーーーー
・・・続く。