静寂であった。
物音一つしなかった。
そして・・・暗闇。
電力の消失。基地も深部となれば、真の闇。
暗くって。暗くって。
自分すら『本当に存在するのだろうか?』と認識(おも)える、暗闇のみが支配する世界・・・。
侵入者(デスロイド)は、闇へ闇へと前へと進み・・・。
『その場』にへと辿り着く。
侵入者(デスロイド)は、暗闇の中、視認をする。
何があったのか、測りも知れないが・・・。
先に撃破したサイボーグ、邪曲家(ダークフーゴー)が音撃破壊をしたと思われる、レーダーと連動をしていた思わしき『機械装置の残骸』。
部屋の片隅で。
安らかな顔して・・・。
不自然に首が折れ曲がった”サイボーグ老婆”の『死体』。
そして・・・・。
ィィィイイイイイイイインン ( その男は”闇”より『浮かび上がる』。 )
ー 頭頂。
ー 鼻筋。
ー 口元。
ー 首元。
上から順番に、淀みの無い速度で『銀装(ぎんいろ)』に浮かび上がり・・・。
ー 胸筋。
ー 腹筋。
ー 下腹部。
に至ったトコロで・・・。
その男は『その箇所』が浮かび上がる少し前。
絶妙な時機(タイミング)にて、そっと両手で。
スゥ・・・。 ( 『銀装隠密(シークレットペニス)』をした。 )
そしてこう言う。
「おっと。」
「『此処』を見るんじゃあない。」
「『此処』を見て良い”男”は、たった一人の”その男”。
そう・・っ!
『 そ の 男 』だ け だ ・ ・ ・ っ っ ! ! 」
熱弁であった。
低くも静かな語気でありながら・・・。
その言葉には『熱くて』『万感たる心根』が、込めらるる・・・!
そして・・。
『台無しなセリフ』であった。
真の力。
QX団、もう一つの最終兵器・超人間(ギガント・バディ)への覚醒を果たし。
体躯内の念動(サイコキネシス)に基づく、超人的なパワーッ!
そして、本当の意味で銀色に光る体を、自由に隠密する事が出来る能力ッ!!
『銀装隠密(メタルハイド)』のサイボーグ能力を自由に操る事が出来る男、超人間(オレグレイ・カレロフ)が最初に隠密した箇所が『股間のソレ』であったなど・・・!!!
良い訳が無いであろうが、”超人間(オレグレイ・カレロフ)”よッッ!!
良いか、超人間(オレグレイ)よッ!
銀装隠密(ぎんそういんみつ)とはッ!銀装隠密(メタル・ハイド)とはッッ!!
銀色に光った”ソレ”を『 隠密する事が出来る能力 』では 無 い の で あ る ッ ッ ! !
ああ、そんな・・!
色々な意味で”残念”な!!
「ガッカリだよ、ルーサー」的な登場した『最後の目標(ターゲット)』を目撃した侵入者(デスロイド)は・・・ッッ!!
「・・・・。」
無反応(ノー・リアクション)ッ!
一切の反応(リアクション)を示さなかったッッ!!
・・・先にこの兵器人間ッ!
・・・殺戮ゴーレムこと侵入者(デスロイド)はッ!!
ー 名乗りを挙げた邪曲家(ダークフーゴー)の行動を『隙だらけ』と判断をし、
先制攻撃を仕掛けた『電子頭脳(サイボーグ)』であるッッ!!
ならば、この状況(ケース)ッ!
アレな行動と。
アッーな言動に対しての。
『ツッコミ』にも似た『辛辣(しんらつ)なる先制攻撃』を仕掛け・・・。
最後目標(ラスト・ターゲット)への最終決戦(ファイナル・バトル)を告げる、『 鐘の音(ジ・ゴング) 』でも、鳴らせば良いのではなかろうか・・・?
意図する意味は・・。
『 気 付 け な か っ た 事 』に あ る 。
侵入者(デスロイド)は自分の視認内にありながら、その男(オレグレイ)に全く気付く事が出来なかった。
何も無い空間から、突如『この場』へと姿を現したと言う事。
この男(オレグレイ)の『サイボーグ能力』とは、一体、何なのか?
・・・瞬間移動?
否(いいや)。アリエナイ。
距離にもよるが、転送装置はアムステラ神聖帝国の科学力を持ってしても、
膨大なエネルギーと巨大な装置で持って、初めて可能とする超A級の科学現象(サイエンティフィック・フェノメノン)である。
非公式であるならば・・・。話は別であるが、そうそうと、この科学現象(サイエンティフィック・フェノメノン)を操る事が出来る者など居る訳が無い。
可能性は0では無いが、体力的”余裕”が感じられる、男(オレグレイ)の佇まいから推測をするに『瞬間移動では無い』と断定しても構わないであろう。
と・・するならば。
自分が持っている『感知能力』以上の『 隠密能力 』を持っている・・・。
と、解釈するのが妥当であろうか?
この真暗闇の中、何、不自由無く動く事が出来る『感知能力』を持つ自分が・・・。
科学に劣るこの地球(ほし)で。
科学に勝る『隠密能力』を持つサイボーグと対峙をする『確率』・・・。
高くは無い・・。
が。現にこの男(オレグレイ)は、何も無い空間から突如”姿”を表した。
少しでも情報(データ)が居る。
この男(オレグレイ)から発せられる”音”。
この男(オレグレイ)から発せられる”臭”。
この男(オレグレイ)から発せられる”癖”。
デスロイドの電子頭脳は、そうと判断をし・・・。
この男、超人間(オレグレイ・カレロフ)の奇行と言動に対し『観察一手』に絞るべく。
反応(リアクション)を示す事で『観察出来ない状態』になる事を拒んだのである。
そんな無反応(ノー・リアクション)の侵入者(デスロイド)に対し・・。
超人間(オレグレイ)は、こう言う。
「『カッコ良いぜ、アンタ。』」
冷たくも恍惚すら憶える顔(フェイス)して、超人間(オレグレイ)は、こうも言い放った。
侵入者(デスロイド)は・・・。
「・・・・。」
答えない。
超人間(オレグレイ)は続ける。
「アンタが、俺の”愛する男”を殺して。」
「アンタが、俺すら認めちまう”恋敵”をも切り抜けて。」
「そうして、アンタは”何をやった”と思う?」
侵入者(デスロイド)は答えない。
”観察一手”に絞る事。その余裕すら無い。
「 『 敬 礼 − サルート − だ よ 。 』 」
超人間(オレグレイ)は『股間のソレ』を覆い隠したまま、そう言い放つ。
それは・・・。
異常な光景であると言えた。
”畑違い”も良いセリフであるからだ。
もし・・・。
侵入者(デスロイド)がこれらのセリフを分析したのなら・・・。
同性である二人は、同性の教授(EEE)を巡って『三角関係』を持っており。
この男(オレグレイ)の立ち位置は『 横恋慕役 』。
と、理解をしながらも、この男は、並々ならぬ感情を秘めており・・。
愛する男(EEE)からのみ、性的シンボルを視認される事を望んでいると言う『 異常な性癖 』の持ち主である。
そう判断をしたであろう。
そして・・・。
そんな男が何も無い空間から『突如現れ』。
その男は『全裸』であり。
全裸で登場したのに関わらず『股間のソレ』を覆い隠しながら『 ソコは見るな 』と言い放ち。
己が持っている『爛れた関係』を暴露しながら、あまつさえ『 部外者の自分を ” カ ッ コ 良 い ” 』と言い放って来たと言うこの状況・・・。
ー 色 々 な 意 味 で、『 耐 え ら れ な い 状 況 』 で あ る 。
誰だって身の危険の『一つ』や『二つ』を覚えるだろうし・・・。
発狂とまで行かずとも『沸き上がる激情』に身を任せたく事、『 必 然 』。
そんな異常な状況の中・・・。
侵入者(デスロイド)は、超人間(オレグレイ)を『観察』とは別に『 興 味 』を持ち始めていた。
超人間(オレグレイ)は、更にも続ける。
「惚れたよ。」
「アンタになら、俺の『ソレ』を見られても構わねぇって思ってる位にな。」
ー 侵入者(デスロイド)は答えない。
「気マズイって気持ちよりも、欲求のが強ぇーって感情?」
ー 侵入者(デスロイド)は答えない。
「”ハァハァ”してるっつーか。”おっき”だってしちまいそーな勢い・・っつーかよぉ。」
ー 侵入者(デスロイド)は答えない。
「今の今、アンタを見ていて、そう言った感情が、更にも『強くなっていく』のを 感 じ る よ 。 」
ー 侵入者(デスロイド)は答えない。
「”恋”・・・。」
「じゃあなくて”愛”。」
「俺に国の言葉で言うなら”ヤー ティビャー リュブリュー(アンタを愛している)”。」
ー 侵入者(デスロイド)は答えない。
「ようやくアンタと『巡り合えた』・・・。」
「それが俺の” 正 直 な 気 持ち ” だ 。 」
ー 侵入者(デスロイド)は・・・答えない。
・・・・。 ( 超人間(オレグレイ)は。 )
・・・・・。 (”股間のソレ”を覆い隠す。 )
スゥ・・・・。 (『 両 の 手 』を、大きく広げ・・・ッッ!! )
ピ ィ カ ァ ・ ・ ! ! ( 『 銀 色 に 光 る ” ソ レ ” 』を、 解 き 放 ち こ う 言 う ! ! )
ッ
ッ
ッ
!
!
ーーー 「 『 殺 し 合 お う ぜ ・ ・ ・ ッ ! ! ! 』 」 ーーー
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ー 超人間(オレグレイ)は続けるッ!!
「俺はな。」
「愛しくって。ムラムラしていて。
抱きしめてしまいたい程の、劣情を感じているアンタと同じように、
アンタが『殺した奴等』の事を 愛 し て い る の さ ・ ・ ・ ッ ッ ! ! 」
ー 柔装甲(マハン)の事をッ!
ー 企業戦機(ダグラス)の事をッ!
ー 邪曲家(ダークフーゴー)の事をッ!
ー 教授(EEE)の事をッ!
ー そして・・・。
ー 俺が殺した『魔妖香酋長(プカハンタ)』の事をな・・・ッ!
「この体を得る前から、ずっとずっと思っていた。」
「俺を見て欲しいって。俺を愛して欲しいって。」
「そして、それはなぁ。」
「 『 真 剣 に 愛 し て い た い 』 っ て 事 の 、 裏 返 し だ っ た ん だ よ 。 」
「同性の『教授(EEE)』に対して、性的な興奮を 覚 え る 事 。 」
「”アレな感情”とばかり思っていて、
”そう言った感情”を『 否 定 ば っ か し て い た 。 』 」
「でもな。”アレ”かも知れないけどな。」
「そ れ は 『 自 然 な ” 感 情 ” 』だ っ た ん だ よ 。 」
「誰 も が 持 っ て い る
『 当 た り 前 の ” 感 情 ” 』 だ っ た ん だ よ 。 」
ー”自分の命”を捧げてでも、”赤の他人”の俺を頼り、
”自らの想い”を全うするその為、”俺に殺された老婆”『 魔 妖 香 酋 長 ( プ カ ハ ン タ ) 』・・・。
「 俺は ”この力”に目覚めると共に、
『 愛 』ってもんは、”千差万別”であり、”異常”も”真っ当”もひっくるめて
『 愛 募 ( ヤーリュブリュー ティビャー ) 』で あ る 事 を 悟 っ た ッ ! ! 」
ー そして・・・。
そんな俺だからこそ。
俺は”愛するアンタ”に、こう『 告 白( 言 い )放 つ 』 ・ ・・ ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
!
” 全 身 兵 器 ” の 手 強 い ア ン タ は 、
” 透 明 全 裸 ” の こ の 俺 、
『 超 人 間 ( オ レ グ レ イ ・ カ レ ロ フ ) 』 に 捻 り 殺 さ れ る の さ ! !
ッ
ッ
!
ー 「 準 備 は 良 い か ? 」
「 俺 は 出 来 て る ッ ! ! 」
そ し て ッ ! !
” 兵 器 の 人 間 ” ッ ッ ! ! !
” 殺 戮 ゴ ー レ ム ” ッ ! !
” 闇 夜 八 行 衆 ( ア ン ノ ー セ ス ) ” が 、
” 侵 入 者 ( デ ス ロ イ ド ) ”は 、 こ う と『 答 え た 』ぁ ぁ あ あ あ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
ー ー ー 「 『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) 』 」 ー ー ー
ッ
ッ
!
ーー それは無意識の言動であった!!
ーー 特殊暗殺部隊である自分が、目標(ターゲット)に向かって『名乗りを挙げる』と言う事!!
理に適っていないと言うよりも『自殺行為』と言うべき”愚行”ッッ!!!
ーー だがッ!
兵器人間(デスロイド)はそれを”良し”とした。
最早語るべくもない事!
そうッ!
今、兵器人間(デスロイド)は!!
あの時、兵器人間(デスロイド)とは!!
ッ
ッ
!
ーー 『 ”人 間 ”へ と な っ た の で あ る ! ! 』 ーー
”任務”を旨としッ!
”暗殺”を遂行するッ!
”感情の起伏”に乏しくてッ!
”まともに話す事すら出来ない”、この” 機 械 人 形 ”は ・ ・ ・ ッ ッ ! ! !
あの時ッ!
”邪曲”と共に『 ”人間”になった 』のだッッ!!!
人であるからこそ、『 名 』ぐらい答える。
今・・・。
”全てを受け入れる。”
あの男が”愛”と言う、
自分が知り得ない事柄で、”全てを受け入れた事”と同じく・・・。
自分もまた、”全てを受け入れよう。”
今の自分がある前から、ずっとずっと”眠っていたモノ。”
「濃密」「根深い」「業深き」”原 動 力(エ ネ ル ギ ー)”・・・。
それが、今、言葉として思いも浮かんだッ!!
それは・・・・。
『 自 由 に な り た い ・ ・ ・ ・ ッ ッ ! ! ! 』
”自由。”
それは特殊暗殺部隊・闇夜八行衆(アンノーセス)に最後に与えられる”恩赦。”
闇夜八行衆(アンノーセス)設立以来の長い歴史上、誰もが与えられる事の無かった、その”特権。”
ーーーー 『 ” 自 由 ” 』ーーーー
そうだ。自分は。
人間としての意味すら持たない”身”として創られ、更にも一つの実験として、 こ の ” 身 ” を ・ ・・ ! ! !
ー 超人間(オレグレイ)がこう言うッ!!
「『 兵器人間(デスロイド)! 』
ソイツが、”アンタの名”かァーッッ!!! 」
ー 兵器人間(デスロイド)は応ずるッ!!
・・・コ ク リ 。
( ”頷く!” それを”答え”とすッッ!!! )
最早、戯言ッ!
雑念など無用ッッ!!
さぁ!
今こそ、”殺し”も、”合おう”ッッ!!
片や”愛の為”ッ!
片や”自由の為”にッ!
”綺麗”に彩られた、この二つの言葉に為、”醜く”争い『 ”殺し合おう”ッッ!! 』
そして『超人間(オレグレイ)』はッ!!
『兵器人間(デスロイド)』と”殺しも合う”べく、
『決戦(ザ・バトル)』の『鐘(ジ・ゴング)』を、雄々しくも持って、
『 咆 哮 ( 叫 び 声 ) 』を、 挙 げ た ぁ ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ あ ああ あ あ あ ! ! ! !
ダ ” ヴ ” ァ ” ァ ” ア ” ア ” ア ”ア ”
ァ”ア” ァ”ア” ァ” ァ” ア ” ア ” ア ” ァ ” ア” ァ”
ア ” ィ ” ア ” ィ ” ァ”イ”ァ”イ”ァ” ィ ” ア ” ア ” イ ” ィ ”
ア ” ァ ” ァ ” ァ”ア”イ”ィ” ― ”― ” ― ” ― ” ― ” ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・・・・
○クロガネの賛歌・第3章
ー ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 ー 激 闘 ! サ イ ボ ー グ 編
第22話「 超 人 間 v s 兵 器 人 間 ッ ッ ! ! 」
・・・・
ダヴァイッ!
超人間(オレグレイ)は『ダヴァイ(来い!)』と叫んだッッ!!!
ジャキィーンッ!!
兵器人間(デスロイド)は『 両の手 』を前に突き出したッッ!!
ー 手の甲を上ッ!
ー 親指を内側ッッ!!
ギチィ!ギチィ!!
指を開きッ!射軸たる『指』を真直ッッ!!
ー 前方『200°』に渡る『 五指のバルカン”二手” 』ッッ!!
ド ” バ ” バ ” バ ” ァ ” バ ” バ ”バ ”
ブ”ゥ” ア”ア” ア” ル” カ” ン” ド” バ”
バ ” バ ” バ ” バ ” ァ”バ”ァ”バ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
五指がバルカン
五指がバルカン五指がバルカン
五指がバルカン五指がバルカン五指がバルカン
・・・・・”二手”ッッ!!
その”破壊力”、分厚い液体金属にて身を固めたサイボーグでさえも『 死 を 意 味 す る 』ッ ッ ! !
ー 如何に対処すか?
どう動くのかッ!
超人間、ギガンド・バディ、『 オ レ グ レ イ ・ カ レ ロ フ 』ゥ ゥ ゥ ウウウ ウ ウ ウ ウ ウ ッ ッ ! !
ッ
ッ
!
迫り来る。
迫り来る、弾丸乱飛の中。
超人間がオレグレイ・カレロフは”ニマァン”と嗤(わら)ったッ!!
そう、これはッ!!
”自 称 ゥ ッ !
世 界 一 ま ぶ し い 笑 顔 ” ォ ー ッ ッ ! ! !
そして、超人間(オレグレイ)はこうと言い放つゥーッッ!!
「拝みやがれッ! 兵器人間(デスロイド)ッッ!!」
「これが俺の『サイボーグ能力』ッッ!!!」
「 『 全 裸 的 透 明 マ ッ パ ・ ス テ ル ス ボ デ ィ ィィ ィ イ イ イ イ イ ッ ッ ! ! ! ! 』 」
「 『 銀 装 隠 密 ( メ タ ル ハ イ ド ) ォォ ォ ォ オ オオオ オ オ オ オ オオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! 』 」
ズ”ッ”ッッッ ・・・・
キ”ュ”ゥ”ゥゥウウウウ ウ ウ ゥ ウゥ ゥ
ン” ウ” ン” ウ ン ゥ ウ ウ ゥ ゥゥウ ゥウ ゥ ン ン ッ ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
”消えた”ァァアアアアアアアアアアア!!!!
超人間(オレグレイ)が、”消えた”ァァアアアアアアアアアアア!!!!
これぞ、超人間(オレグレイ)が”サイボーグ能力”ゥーッッ!!
透 ・ 明 ・ 人 ・ 間 ・ 銀 ・ 装 ・ 隠 ・ 密 ッ ッ ッ ! !
銀 装 隠 密 ( メ タ ル ハ イ ド ) で あ る あ る あ る あ る ぅ ぅ ぅ う う う うう う ッ ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
被弾の音は・・・『一切皆無ッッ!!』
兵器人間(デスロイド)は『聴覚』に集中するッッ!!
・・・ 計算しての行動か?
超人間(オレグレイ)は、能力の名を叫び放つ事により『 回避音 』をかき消した。
・・・ その叫声(シャウト)もさる事ながら、先の名乗りから察し推測をするに、
超人間(オレグレイ)のサイボーグ能力は『 透明人間(ステルス・ボディ) 』であると思われる。
・・・ このまま。脅威の隠密能力で持ちて、攻撃仕掛ける事”定石(セオリー)”。
”攻撃方法”は・・・。
「近接」か・・?「射撃」か・・・??
それとも、此方の出方を”伺う”つもりか・・・???
解答(アンサー)は、その次、その”刹那”であった。
ド バ バ バ バ ババ ババババババババ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !
音だッ!
音だッ!!
音だッッ!!!
部屋のあちこちから、強くも低く、響き渡るは『 鈍い音 』が木霊するぅぅぅぅううううううううううううう!!!!
( どぉーよ?
兵器人間(デスロイド)さんよぉぉぉおおお お お ! ! ! )
( 俺は超聴覚を持つサイボーグ『耐撃の百文字(ジ・ハンドレッド)』と、
幾度となく、常軌逸脱した”スパーリング”を繰り返してきた”格闘士(サンビスト)”だぜッッ!! )
( 何が透明全裸の”俺”を捕捉し辛いかってのを、”熟知”しまくってんだよ、『 兵器人間(デスロイド) 』ォォ ォ オオオ オ オオ オ オ ! ! )
ッ
ッ
!
ー 兵器人間(デスロイド)は、その発せられる”音”が何であるかを知るッッ!!
ー 壁から壁ッ!
天井ッ! 床に至るまでッッ!!
縦横無尽に”跳ね跳び 動 作 ( 動 く 事 ) ”ッ ッ ! !
ー 的(マト)を絞らせない体術的『技法』ッッ!!
音々が重なる事による『聴覚の乱れ』を”誘発”する事、意味をするッ!
ー 理に適うは熟知をされたその『 戦 法 』 ッ ! !
・・・だがッッ!!!
兵器人間(デスロイド)は、”虚空”に『狙い』を定めたッッ!!!
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
電子頭脳はこう”分析”をする。
ー 理に適った”思考”であり。
理に適った”体術”ではあるが。
ー しかしながら『ぎこちがない』。
”超人間(オレグレイ)”の『 技 術 』が追いついて居ない・・・と。
更にはこう”推測”をする。
ー おそらくは・・・。
この超人間(オレグレイ)と言う男『 何らかの新しい”力” 』に目覚めたモノも・・・。
”間も無い事”、その”期間”、
まだ、その”力”を使いこなせて い な い の だ ・ ・ ・ と 。
故に兵器人間(デスロイド)は『 狙 い 』を 定 め る の だ ッ ッ ! !
ー 荒い。荒い。
”その位置”を隠しきれない。
”捕捉する事”が 出 来 る ッ ! !
・・・・ ・ 今 ッ ! !
だ が 、そ の ” 刹 那( と き ) ” で あ っ た ぁぁ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! !
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
そうだよ、兵器人間(デスロイド)。
俺はこんな事、やった事が無ぇーし、力任せにただ”飛び跳ねているだけ”だ。
故に手強い兵器人間(アンタ)は、俺を『捕捉する事』が 出 来 る だ ろ う 。
だがな、兵器人間(デスロイド)。
今の「俺」にはなぁ! 今の「俺」にはよぉ!!
『仲間達の死』により、『超人間』へと”目覚める事”が 出 来 た 、
この俺『超人間(オレグレイ・カレロフ)』だけの、”真 の 力 ”が あ る ッ ! !
ーーー そ ・ れ ・ こ ・ そ 、 そ ・ れ ・ は ぁ ぁ ぁ あ あ ああああ あ あ あ ああ あ あ あ あ あ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
ー ー 「 『 ” 銀 装 ( ぎ ん い ろ ) の ソ レ ” だ ぁぁ あ あ あ あ あ ー ーー ッ ッ ! ! ! 』 」 ー ー
ッ
ッ
!
”不可知の全裸(OH!マッパ・NOゥ・LOOK・YOUゥーッッ!!)”
ーー それはッ!
超人間(オレグレイ)の『 股 間 』であった!!
ーー『 股 間 』ッ!
それは即ちは”両の手”で隠さんとす『アレ』の事であるッッ!!
ーー そうだッ!
それは「筋肉組織」じゃあないッッ!!!
『体躯内の念力(サイコキネシス)』により、”全身全裸(このボディ)”を動かすと言う事ッッ!!!
ーー 耳にせよ・・・ッッ!!!
そ れ は ッ ッ ! ! !
『 生理的現象(エレクチオン) 』無くにもて、股間のソレに『 ”力”が込められる 』と言う事だッッ!!
耳 に せ よ ッ ッ ! ! !
『 両手足(ダブル・ハンド・レッグ) 』無くにもて、『 飛び跳ねる事 』が出来ると言う事であるッッ!!!
ーー ああ、それこそはッッ!!
常に”全裸”でありッ!
人一倍『股間のソレ』に意識が向いていた男、”銀装隠密(オレグレイ・カレロフ)”であったが故にッッ!!
ーー ああ、更にも、更にはだッッ!!
「関節技(コマンド・サンボ)」ッッ!!!
”徒手軍隊格闘術”であるが故に、古流武術的”禁じ手”もまた『 存 在 』をしッッ!!!
組み合ったがその時『尻穴』や『股間のソレ』もまた『 被撃部位の一つ 』であるが故にッッ!!!
”戦 闘 任 務 ”の 度 に 『 股 間 の ソ レ 』を 気 に し 続 け て い た 、
『 股 間 の ソ レ 』の 第 一 人 者 ( エ キ ス パ ー ト ) た る 、
” 銀 装 隠 密 ( メ タ ル ハ イ ド ) ”が、
” オ レ グ レ イ ・ カ レ ロ フ ” だ か ら こ そ 達 す る 事 が 出 来 た ” そ の 高 み ” ィ ィ イ イ ッ ! !
ッ
ッ
!
ヴ”ェ”ッ”ッ”ッ” ( ”股間のソレ”で持ってッッ!!! )
チ”ィ”ィ”イ”イ”イ”イ”ン”ン”ン” ( ”床”を『 跳 ね 跳 び 抜 け る 』ゥ ッッ ッ ! ! ! )
ゴ ” ッ ” ッ ” ツ ” ツ ” ヒ ” ィ ”ヤ ” ァ ァ ア ア アアアアア ア ア ア ア ア ! ! !
( 目掛ける事、兵器人間(デスロイド)へとッ!
そして、突っ込んだッッ!!! ぉぉおおおお お お お お お お お お お ! ! ! ! )
ーーー そうッ! ”超人間”になりし、その時、”体躯内の念力(サイコキネシス)”は、
” 股 間 の ソ レ ”に も 、 満 ち 満 つ る 事 、 ” 必 然 ”で あ る と 言 え た の だ ッ ッ ! ! !
ーー す な わ ち 、 名 付 け る 事 ッ ! !
” 勇 猛 果 敢 な る 全 裸 の 特 攻 ( マ ッ パ ・ G O ・ G O ・ G O ゥ ー ッ ッ ! ! ) ”
ーーー 兵器人間(デスロイド)、不予測の部位による『直進(タックル)』により、
瞬撃速くに『 着 弾 ( マ ッ パ ・ ヒ ッ ツ ッ ッ ! ! ! ) 』
それこそ、それはぁぁああああああああああああああああ!!!!!
「 突き出した、その腕貰ったぁぁああああああああああああああああああああああ!!!! 」
「 食らえぃッ! 兵器人間(デスロイド)ッッ!!!! 」
「 『 ” 透 明 全 裸 の 腕 拉 ぎ 十 字 破 壊 ( オ ー ル ・ ヌ ー ド ・ ア ー ム ・ ブ レ ィ カ ァ ァ ! ! ) ” 』 」
ガ ” ッ ” ッ ” ! ! ! キ ” ィ ” ィ ” ィ ” イ”イ ”イイ”イイ”イイイ”イイイ”イン”ンン”ン” !” !” !”
ーーー サンボが代名詞『飛び付き式・腕拉ぎ十字固め』がキタァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
本来ッ! この関節技(サブ・ミッション)は、
相手の腕と首に手をかけた状態から、巻き付くように飛び付き、腕拉ぎ十字固めに移行をするモノであるが、
超人間(オレグレイ)は、百文字(ハンドレッド)との『常軌逸脱したスパーリング』を幾度と無く繰り返した事により、
ヴォルク・ハンが”カニバサミ”からこの技へと移行する事と同じくにもて、
”弾丸タックル”から『 飛び付き式・腕拉ぎ十字固め 』を 行 う 事 が 出 来 る の だ ッ ッ ! ! !
ーーー 透明全裸の彼が仕掛ける『 オリジナル・飛び付き式・腕拉ぎ十字固め 』が故にッ!!
その名” 透明全裸の腕拉ぎ十字破壊( オール・ヌード・アーム・ブレィカァァ!! ) ”
”固め(クラッチ)”をされた『 兵器人間(デスロイド) 』はその腕。その左の腕が、『肘関節』よボキリと「 グチグチリ 」・・ッッ!!
しっっ っ っ か ぁぁあああああああああああ あ あ あ あ あ あ あ し ッ ッ ッッ ! ! ! !
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
それは・・・。
体躯の「予感」であった。漠然と感じた”嫌な予感”。
予感が故に、電子が頭脳は”機械的な攻撃処置”をそのまま行い。
予感が故に、体躯は突き出すその腕を”左の腕”と選んだのである。
即ち、それはぁぁあああああああああああああああ!!!!
ッ
!
ガッ ッ シ ュゥ ウ ウ ウ ウ ウ ン ン ! ! ! !
『 エネルギー熱線銃・ロイドガン 』が内蔵されるが故に、 取 り 外 し 可 能 な 、 そ の『 前 腕 部 』ッ ッ ! !
ーー 見事回避ってなモンだッ!
ーー 流石は兵器人間(デスロイド)ッ!
ーー どうだい、見たかよ、超人間(オレグレイ・カレロフ)ゥゥゥウウウウ!!
ーー だ ぁぁ が ぁあ あ あ あ ー ー ー ! ! !
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「想定済みだぜ『兵器人間(デスロイド)』ッッ!!!」
「”腕拉ぎ十字固め”ってのはなァー!!
敵者の腕を『両の脚』に”挟み込み”、膝下から踵で『敵者胸板』を”押さえ付ける”が故に『 技 』と 化 す ん だ ぜ ぇ ー ! ! 」
「両脚が『兵器人間(アンタ)』の”胸板”にある以上、『 兵器人間(アンタ)の動き 』は 制 限 さ れ 、
この密着間合い、格闘者(サンビスト)の俺と『片腕で張り合える』って程、甘いモンじゃあねぇーぞ、”兵器人間(デスロイド)”ォォ オ オ ! ! ! 」
ー B i m ゥ ッ ! ! ( その時ッ! 兵器人間(デスロイド)の”両の眼”が光るッッ!! )
「な・なんじゃあこりゃぁああああああああああああああああ!!!!?」
ー そして”超人間(オレグレイ)”は『驚き』も『慄(おのの)いた』ッッ!!
何故なら、そ・れ・は ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ああ あ あ あ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
ー ー 「 『 ”後 足 加 速 機 構 ” ー 0 0 2 ( ジ ェ ッ ト ・ リ ン ク ) ー 』 」 ー ー
ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット!
ジェェェエエエエエエエエエエエエエエエットッ! ブゥゥゥゥウウウウウウスゥタァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
両脚に内蔵された『ジェット・ブースター』は、ダッシュはモチロン、『短時間・飛行性能』すら持つ兵器人間が『 内蔵機器 』であるッッ!!
体躯内の念力(サイコキネシス)により、超怪力を誇る、超人間(オレグレイ)と言えども、両脚の固め(クラッチ)のみで、
ジェット噴射たる、ジェット・ブースター”後足加速機構 ー002(ジェット・リンク)ー”を抑えきる事『不に可能』ッッ!!!
ーーー そして、兵器人間(デスロイド)は、そのまま宙を飛び、即座に『 反 転 』
ガチャリ!! (開きし右の膝ッ! 必殺の兵器ッッ!!)
ーーー そうだ、兵器人間(デスロイド)は!
無言押し通す事なく、こうと言い放つぅぅぅううううううううううう!!!!
「 『 食 ら え ッ !
超 人 間 ( オ レ グ レ イ ) ッ ッ ! ! 』 」
バ
ッ
!
「 『 ”内 蔵 型 爆 撃 ミ サ イ ル 弾 ” ー 0 0 4 ( ア ル ベ ル ト ・ ハ イ ン リ ヒ ) ー ! ! 』 」
ド ” ッ ” ッ ” ツ ” ッ ” ッ ” ッ ”ツ ”
ゴ”ォ” ゴ”ォ” ゴ” ォ” グ” ゥ” ゥ” ウ”
グ ” ォ ” オ ” ォ ” オ”ォ”オ”ン”ォ” オ ” ォ ” オ ” ン ” ン ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
兵 器 人 間 ッ !
最 大 の 攻 撃 能 力 を 持 つ ッ ! !
” 必 殺 兵 器 ” が 、 今 、 繰 り 出 さ れ た ぁ あ あ あ あ ッ ッ ! !
・・・・
内蔵型爆撃ミサイル弾・・・。
ー 004(アルベルト・ハインリヒ) ー
兵器人間(デスロイド)、最大の攻撃能力を持つ『 必殺兵器 』・・・。
弾頭(ウォーヘッド )が”触接”する事により、信管(フューズ)が起動・・。
そして『 爆 発 』をする。
爆発は”発光”と共に『 高温度の”熱風” 』を発生させる。
地を行くモノを「焦土」と化し、空行くモノを「粉微塵」とし、海棲むモノを「藻屑(もくず)」とする。
つまりは・・・。
『 何 も 残 ら な い ! ! 』
ー そ れ が 、 『 内 蔵 型 爆 撃 ミ サ イ ル 弾 ッ ! 』
ー 0 0 4 ( ア ル ベ ル ト ・ ハ イ ン リ ヒ ) ー で あ ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ る ゥ ! ! ! !
ヴ”ァ” ヴ” ァ” ァ” ア” ア” ア”ア”ア” ア” 〜 〜 〜 〜 〜 ン ” ン ” ン ” ン ” ! ! ! !
『 兵器人間(デスロイド) 』は、そいつを ” ぶ っ 放 し た ”の で あ る ッ ! !
本来ならば、この『状況(ケース)』ッ!!
『屋内』でありッ!!
そして『 特定目標の抹殺(ピンポイト・エリミネイト) 』を旨とすると言う、この『 任務(ミッション) 』ッッ!!
”使用すべきではない『 兵 器 』”でありッ!!
自分もろとも、巻き添えするばかりではなく、
後に捕獲をすべき『電力消失をしたサイボーグ』もまた『 破 壊 』してしまう”可 能 性”を も、秘 め た モ ノ ォ ー ッ ッ ! !
ー 破 壊 ( デ ス ト ロ イ ) !
ー 壊 滅 ( デ ス ト ロ イ ) ! !
ー 抹 消 ( デ ス ト ロ イ ) ! ! !
ーーー 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) ッ ッ ッ ! ! ! ! !
だが”兵器人間(デスロイド)”は、この『 −004(ハインリヒ)− 』の 使 用 を、踏 み 切 っ た ッ ッ ! !
理由は”単純”にて”明快”ィーッ!!
『 −004(ハインリヒ)− のみが、超人間(オレグレイ)を倒し得るからであるッ!! 』
『 自分は、透明全裸の超人間(オレグレイ)を”捕捉する事”が 出 来 な い か ら で あ る ッ ッ ! ! ! 』
なんなのだ、先のタックルと思わしき衝撃から連なる『 連 続 攻 撃 』は ! ?
捕捉をしたハズの透明全裸は、瞬く間にこの自分への接近を果たし、あれよあれよと『 左前腕部 』を 奪 い て 去 っ た の で あ る ! !
ー 接近戦は”死”を意味し!
ー 遠距離戦に持ち込もうとも!!
超人間”捕捉が出来ない”ので あ る な ら ば ! !
『 広 域 破 壊 ( モ ァ ・ デ ス ト ロ ォ ォ オ オ オ オ オ オ イ ) ! ! ! ! ! ! 』
とばかりに、−004(ハインリヒ)−をぶっ放したのである、『 現 在 ( ナ ァ ァ ア ア アア ア ア ウ ウ ウ )! ! ! 』
さぁどう出るか、超人間(オレグレイ)ッ!!
回避の手段は、こうにも”封じる”ぞッッ!!!
ッ
ッ
!
「 『 肩 部 射 出 型 鋭 痺 地 雷 ( マ イ ン ・ パ ラ ラ イ ザ ー ) ! 』 」
シュババババババババ バ バ バ バ バ バ バ ッ ッ ! ! ! ! !
ッ
ッ
!
「 『 電 磁 フ ィ ー ル ド ! ! 』 」
バ ” リ ” バ ” リ ” バ ” バ ”リ ” ィ ” イ” イ ”
バ ” リ ” ア ” バ”リ”ァ”ヴ” ァ ”ヴ ” ァ ” ァ ” ア ” ア ” ア ” ア ” ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
!
ーーー 宙空状態から、鋭痺地雷(マイン・パラライザー)を” 広 域 ・ 投 下 散 布 ”を す る ッ ! !
これにより『 超人間(オレグレイ) 』の行動範囲は、『 完 全 に 封 鎖 』を さ れ る ッ ! !
一度でも被弾をすれば、漏電される”鋭痺地雷”は『 超人間(オレグレイ) 』の 動 き を 止 め 、
その直後、高温度の”熱風”は『 超人間(オレグレイ) 』もろとも、辺り全域を 包 み 込 む で あ ろ う ッ ッ ! !
ーーー そして、自分を包み込む『電磁フィールド』は”熱風”から身を守る『 防護障壁(バリア・フィールド) 』・・・ッッ!!
近距離過ぎる爆発であるが、元より、
この『 −004(ハインリヒ)− 』の”耐爆”の為に設計された『 兵器人間体躯(デスロイド・ボディ) 』である!!
ーーー「頑強な外殻」は”耐熱効果”もまた高く、既に「ミサイル弾」放たれたが故に『 誘爆の危険 』もまた無しッッ!!!
「損傷(ダメィジ)」こそ”甚大”だが、この一撃にて”超人間撃破”相成るならば、
決してに高い”代償(リスク)”に 無 し ッ ッ ! ! !
そして、張り巡らされた、”電磁フィールド”は、超人間(オレグレイ)からの”攻撃(タックル)”からをも『 身 守 る モ ノ 』ッ ッ ! !
最 早 、”超 人 間 ”打 つ 手 無 し ッ ッ ! !
後 は ・ ・ ッ !
全 霊 に て ” 耐 爆 ”備 え る の み ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
だが、この時・・・。
兵器人間(デスロイド)は”宙空”であったが故に。
また、”電磁フィールド”を張り巡らせたが故、
『 ”ソ レ”に 気 付 く 事 』が 出 来 な か っ た 。
それは・・・。
開戦直後に射撃した『五指のバルカン”二手”』は、サイボーグ老婆の死体にも『着弾』をしたと言う、その”事実”。
その時。老婆の死体は無残にも”弾けも散った”。
そして、老婆は死の間際に・・・ッッ!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「 ( いや、驚いたぜ。 ) 」
「 ( 兵器人間(デスロイド)が飛んだって事も驚いたが、
まさか魔妖香酋長(プカハンタ)がこんな”置き土産”をしていっただなんてな。 ) 」
そ れ は 。
魔 妖 香 酋 長 ( プ カ ハ ン タ )が 、 サ イ ボ ー グ 能 力
” 妖 香 の 死 吹 ( デ ッ ド リ ィ ・ エ ッ セ ン ス ) ”に よ り 作 成 さ れ た ”毒 素 ” ッ ! !
ーーー→ 妖 香 ・ 金 属 腐 食 ( デ ッ ド リ ィ は 、 ” 腐 食 ”ゥ ー )ッ ! !
ッ
ッ
!
兵器人間(デスロイド)が、サイボーグであると”推測”出来た以上、
最も効果的である”金属を腐食させる毒素”を作成する事、至極当然の事柄と言えた!
故に、魔妖香酋長(プカハンタ)は、死の際に”ソレ”を作成しつつ死した。
そして、それが”散布”をされた。
「 ( 後はコイツを、迫りくる”ミサイル弾”に吹きつけるのみッッ!! ) 」
「 ( さぁて、お互い”正念場”だなぁ、『 兵器人間(デスロイド) 』ッッ!!! ) 」
「 ( 今から、俺はこの”妖香・金属腐食”を吸い込み、迫り来る”ミサイル弾”に吹きつけるッッ!!! ) 」
「 ( そして、勝負は『 二 つ に 一 つ だ 』 ッ ッ ! ! ) 」
ミ サ イ ル が ” 腐 食 落 ち る ” が 『 先 』 か ッ !
俺 が ” 腐 食 溶 け る ”の が 『 先 』 か ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! !
ッ
ッ
!
名 付 け る 事 ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ッ ! !
ーーー 『 透明全裸にも勝る”妖香の猛吹雪”( ”デッドリィ・ブリザード”モァ・ザ・オールヌード・マッパ・ハダカ・ゼンラァー!!!) 』 ーーー
ドッッ!!! ( 瞬間ッ!! )
ヒュゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!! ( 超人間(オレグレイ)は妖香を吸い込みッッ!! )
そ し て ぇ ぇ え え え え え え え え ッ ッ ! ! !
ヒ ” ュ ” ウ ” ツ ” ッ ” ヴ ” ァ ”ア ”
ッ”ツ” ヒ”ュ” ゴ” ォ” ゴ” ゥ” ゥ” ウ”
グ ” ォ ” オ ” ォ ” オ”ォ”オ”ン”ォ” オ ” ォ ” オ ” ン ” ン ”
ン ” ゥ ” ゥ ” ゥ”ウ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
超 人 間 ッ !
生 死 、 一 か 八 か と 懸 け た ッ ! !
” 妖 香 の 猛 吹 雪 ” が 、 絶 に も 、 吹 き 出 さ れ た ぁ あ あ ッ ッ ! !
・・・・
兵器人間(デスロイド)は動けずに居た。
超人間(オレグレイ)が吹き付けているであろう、この『死吹』。
ロケットジェットにより推進する『004(ハインリヒ)』の直進を、静止させるだけに無くにもて、
『004(ハインリヒ)』が金属をも”腐食”させ、徐々にもと、溶かしては落としていく”魔 性 の 死 吹 ”。
『電磁フィールド』により、兵器人間(デスロイド)自身は” 無 影 響 ”であるモノも・・・。
左前腕部を取り外し『ロイドガン』が露出しているこの現状、あの『 死 吹 』を受けようモノなら、
『ロイドガン』の口径より『異常大気』が入り込み『 予測不能の弊害(ダメィジ) 』が発生する事となるからだ。
故に兵器人間(デスロイド)は 動 け な い 。
しかし・・・。
『推測』をする事は出来る。
超人間(オレグレイ)から吹き付けられる、この『死吹』は、
『004(ハインリヒ)』へと直撃し、弾頭から後方に掛けて『外壁』を溶かし落としては『 居 る モ ノ も 』・・・。
更に後方の『 天 井 部 位 』は、『 腐 食 進 行 』が 大 人 し く ・ ・ ・ 。
天井に叩きつけられ『死吹』が跳ね返り、再び、床へと『 逆 流 し て い る 』にも関わらず、ほぼ『 無 腐 食 の 状 態 』に あ る 。
同時発射をした『鋭痺地雷(マイン・パラライザー)』の状態を視認すれば『 一 目 瞭 然 』。
床面こそ、汚れ爛(ただ)れてはいるモノも、鋭痺地雷(マイン・パラライザー)は” 無 傷 ”を 保 っ て い る 。
ー つまり超人間(オレグレイ)から吹き付けられる『死吹』は、金属と接触する事により『化学反応』を起こし『 金 属 を 腐 食 』さ せ 、
その後、『 無 害 な 気 体 』に『 変 化 』をすると言う事を 意 味 し て い る ッ ッ ! ! !
で、 あ る な ら ば ッ ! !
ー アムステラ神聖帝国が誇る『 内蔵型爆撃ミサイル弾 ー 004(アルベルト・ハインリヒ) ー 』を”腐食溶かす”程にまで、
『 ” 無 尽 蔵 に 吹 き 付 け る 事 ” 、 は た し て ” 可 能 ” で あ る の だ ろ う か ? 』
ーーー 仮に「弾頭」。仮に「操舵翼」。
「外壁」。「信管」。「エンジン部位」に至るまで『 腐 食 溶 か す 事 』が出来ようとも・・・!!
ーーー 何重にも防護壁を連ねた『 充填弾薬 』まで、『 腐 食 溶 か す 等 』不出来の事実だッッ!!!
先の『邪曲家(ダークフーゴー)』と名乗る男が、
最後に放った『 怪 音 波 攻 撃 』な ら ま だ し も ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
!
腐 食 す る 程 度 の 化 学 反 応 で 、 誘 爆 す る 程 、
生 半 可 な 兵 器 ( し ろ も の ) で は な い ぞ 、
『 0 0 4 ( ア ル ベ ル ト ・ ハ イ ン リ ヒ ) 』は ッ ッ ! ! !
そして・・・。
”充填弾薬”さえ残っていれば。
” 死 吹 ”尽 き 、 大 気 無 害 と な っ た そ の ” 好 機 ”逸 脱 す る 事 無 く 、
『 射撃兵器(「五指のバルカン」「ロイドガン」) 』にて、『 ” 起 爆( イ グ ニ シ ョ ン ) ” さ せ る の み 』ッッ!!!
・
・
・
・
・
今は・・・。
機を待つのみである。
好機は必ずやってくる。
・・・・
超人間がオレグレイ・カレロフ。
そのサイボーグ能力。
体躯内にて発生をする『念力(サイコキネシス)』は、その身体能力を激増させ、その呼吸力もまた『 爆 増 』さ せ た 。
強く激しく雄々しくにも吹き付けるは『妖香の死吹』ッ!!
意気揚々も良いトコだぜと、一見にして優勢、そのまま畳み込めるかにと思えるは『 戦 況 』ではあるモノも・・・。
”金属を腐食させる”と言う事。
超人間(オレグレイ)が内部。その”機械部位”にも与えますよと『 重大問題(シリアスなプロブレム) 』。
何時、機能停止の憂き目に遭うとも限らぬ、ガラスのロープを目隠しで渡るかのような『 SILENT VOICE 』。
こちとらと裏腹に、元気一杯てなモンだぜ『 ミ サ イ ル 弾( さ ん )! ! 』
ーーー 『 妖香の死吹(デッドリィ・エッセンス) 』が使用者、『 魔妖香酋長・プカハンタ 』にして、
耐 性 完 璧 と 言 え ぬ が 為 に 、 自 身 を も 、 悪 影 響 を 与 え る 『 猛 毒 魔 毒 』 。
至極当然にも、超人間(オレグレイ)は『苦悶』をするッ!!
「(アフゥン・・・!! ハァァフン・・・!!!)」
「(イっちまうぜェェエエ・・・!! こ・こりゃあぁぁあああ・・!!!)」
「(体の中が、やたら”敏感”なんだよ。)」
「(”意識”ってか『イメージのまま体が動く』ってだけあって・・・!!)」
「(『意識そのもの』が、溶け落ちて行くような”錯覚”を受けるぜ、コンチクショウ!!)」
ー クソ!
ヤベェーな!!
ー 今、俺よ。
『 あの世に行ったら、教授(EEE)が待っててくれてるのかな? 』とか考えちまってるぜ。
「頑張りましたね。超人間(オレグレイ)さん。」って、言ってくれるかなとかよ。
「貴方は偉大な科学(サイボーグ・ウォーリア)です。」って、褒めてくれるのかな?とか・・。
ッ
ッ
!
馬 ッ ッ 鹿 ッ ッ ッ ! !
こんなトコで倒れちまって『 会 わ せ る 顔 』 が あ る か っ て ー の ! !
ー『教授(EEE)』だけじゃあねぇ!!
ー”妖香の死吹(置き土産)”してくれた『魔妖香酋長(プカハンタ)』にも会わせる顔がねぇーし!!
ー 雄々しくも散っていった『邪曲家(ダークフーゴー)』にだってねぇ!!
ー 社畜野郎の『企業戦機(ジャック・ダグラス)』にだってねぇし!!!
ー この危機を伝え死んでいった『柔装甲(マハン)』にだって会わせる顔がねぇんだ・・・よッッ!!
こうなりゃあ、”我武者羅”『 猛 進 』だ ッ ッ ! ! !
何でも良いッッ!
今、俺を『熱くも”燃え滾らせる” モ ノ ッ ッ! ! ! 』
一生分、頭(あったま)使って、『 かき集めるんだよ、ハ ラ シ ョ ォ ォ オ オ オ オオ オ オ オオオ ! ! ! ! 』
”愛ってモン”を知らねぇー、クソッタレな『父母が憎いぜ』って事でも良い!!
ガキん時、肌黒いって言われて、我忘れる程に”コンパス”で学友『ブッ刺した事』でも良い!!
8人からリンチあった次の日、その一人一人を”待ち伏せ”して『ボコにした事』だって良いし!!
もう耐えられないって、ヤクザ紛いの”サンボ道場”に『ブチ込まれた事』や!
其処でケツから”ファック”されて『惨めな気持ち』になった事でも良い!!
数年後ファックったヤツの”クサレチンポ”を『もぎり千切った事』でも!!
”サイボーグ”なった時『しまった!!童貞くらい捨てときゃあ良かったぜ、畜生ゥー!!?』と思った事や!!
誰からも”見えない”って事が、寂しくて寂しくて『仕方無かった事』でも!!
『教授(EEE)ハァハァ!』『教授(EEE)ハァハァ!!』って恋慕ってた事でも良いし!!!
”百文字(ハンドレッド)”に一回だけ『褒められた事』や!!
”麗しき叡智(レディ・ミィラ)”のクソー長ぇ『お小言』聞かされた事や!!
”Queen X(クイーン・エックス)”様から『Excellent(エクセレント)』って言われた事とか!!
”ドクトル・ベイベー”に『チミのシークレットペニスは、美ちちゃに欠けまちゅね、バブゥー』とか言われたり!!
”鷲鼻のバトゥロ(エイグロン)”の人の良さっぷりに、任務取られて悔しいぜ思ってた自分が『カッコ悪く思えた事』とか!!
”魔妖香酋長(プカハンタ)”の笑い方、『キメェー』な思ってた事!!
”企業戦機(ダグラス)”の『見える!』って独り言に『見えるのか!!?』と尋ねたら『 俺を踏み台にしたぁー!!? 』って驚かれた事!!
”柔装甲(マハン)”って感情あるのかな?片言ばっかだけどよ。でもインド美人だぜ『ムファアアー』って思ってた事!!
”邪曲家(フーゴー)”に『お前じゃ無理だ。コンビを変われ。』って常々言いたいなって思ってた事!!
そして『教授(EEE)』! そしてだ、『教授(EEE)』!!
俺は・・・!!
何時だって、お前の事を!!
好きだ!愛していた!!ハァハァしていた!!
”おっき”しそーな勢いってぐらいにだ!!
でもなぁー『教授(EEE)』!!
今の今ッ!!
俺の溢れんばかりの『愛欲』はッッ!!!
『柔装甲(マハン)』の事をッ!
『企業戦機(ダグラス)』の事をッ!
『邪曲家(ダークフーゴー)』の事をッ!
『魔妖香酋長(プカハンタ)』の事をッ!!
そ し て ッ ッ ! ! !
今 こ の 時 、俺 と 殺 し 合 っ て い る
『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) 』の 事 を 、 愛 し ま く っ て ” 止 む 事 ” ね ぇ ん だ よ 、
ヤ ァァア テ ィ ビ ャァァア リ ュ ブ リ ュ ゥゥ ウ ウ ウ ! ! ( 愛! 愛! 愛! 愛! 愛”し”て” る” ぅ” !”!” )
ッ
ッ
!
そ う だ 、『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) 』! !
イ ズ ヴ ィ ニ ー チ ェ ( ス マ ン か っ た ) だ ぜ 、『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド )』! !
俺 と ア ン タ は 、 今 此 処 で ” 何 ”を し て い る ?
目 に 前 に ア ン タ が 居 て 。
ア ン タ の 前 に、 俺 が 居 る っ て 事 ッ ! !
『 そ れ だ け で ” 燃 え る ” じ ゃ あ ね ぇ か ! ! ! 』
『 凍 て つ か ん ば か り の ” シ ベ リ ア ブ リ ザ ー ド ” だ っ て な ッ ッ ! ! !
カ チ ン コ チ ン の ” 永 久 凍 土 ”だ ろ ぉ ぉ お と な ぁ ッ ッ ! ! ! 』
ー ドッッッジュゥゥゥゥウウウウウ〜〜〜〜〜〜!!!!って音立てて、
熱溶かさんばかりの『 ” 熱 さ ” だ ろ ぉ ぉ お お お が ッ ッ ! ! ! 』
”全裸(マッパ)”な俺が、”末期(マッキ)”にも『 燃 え る 』ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! ! !
なぁ、”兵器人間(デスロイド)”ッ!!
なぁ、『兵器人間(デスロイド)』ッ!!!
『 こ れ は そ う 言 う ” 殺 し 合 い ” だ ッ ! ! 』
良いか、『兵器人間(デスロイド)』ッッ!!!
”アンタ”が何の為に、此処で仲間達を殺し、
”アンタ”が何の為に、こんな汚ぇ任務をし、
”アンタ”が何の為に生き、
”アンタ”が何者であるかすら、解らねぇーけどよぉ!!
だがな、『兵器人間(デスロイド)』ッッ!!!
”ア ン タ ”が 、 今 此 処 で 『 俺 と 殺 し 合 っ て い る 』と 言 う 事 ッ ! !
そ れ は ”ア ン タ ” が 生 き て 来 た そ の ”全 て ”に、『 意 味 が あ っ た 』っ て 事 だ ッ ! !
”俺 ”は 今 、 生 き て き た そ の 全 て に 『 感 謝 』 を し て い る ん だ ッ ッ ! ! ! !
今 、 此 処 で 、”ア ン タ ” と 殺 し 合 っ て い る 『 そ の 全 て 』 に”感 謝 ”を 覚 え る ! ! !
ーー ”アンタ”もそうだろ『兵器人間(デスロイド)』ッ!
”アンタ”もそうだろ『兵器人間(デスロイド)』ッ!!
ア・ン・タも、そ う だろ ぉ ぉ ぉ おおおお お お お ! ! ! !
『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! 』
ッ
ッ
!
ヒ ” ュ ” ウ ” ツ ” ッ ” ヴ ” ァ ”ア ”
ッ”ツ” ヒ”ュ” ゴ” ォ” ゴ” ゥ” ゥ” ウ”
グ ” ォ ” オ ” ォ ” オ”ォ”オ”ン”ォ” オ ” ォ ” オ ” ン ” ン ”
ン ” ゥ ” ゥ ” ゥ”ウ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
ーーー ”渾身”にして『渾命』ッッ!!!
”万力”を振り絞るが如くの『妖香の死吹』ッ!!
言うなれば、シベリアブリザードにも勝る、” 妖 香 の 猛 吹 雪 ”だ ! !
『 透明全裸にも勝る”妖香の猛吹雪”( ”デッドリィ・ブリザード”モァ・ザ・オールヌード・マッパ・ハダカ・ゼンラァー!!!) 』
そして、その”妖香の猛吹雪”は『兵器人間(デスロイド)』の 推 測 通 り ・ ・ ・ ! !
ボロォ・・・!! (「弾頭」。)
ボロォォ・・・!!!(「操舵翼」。)
ボロロロボロロボロォオオオオ・・・!!! (「外壁」。「信管」。「エンジン部位」)
更 に は ! ! !
ヴ ォ ッッ ッ ッ ル ゥ オ ォォ ォ オ オオオ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ ン ン ! ! !
( ミサイル内『 充填弾薬 』を守る、防護壁をも”腐食溶かし”て 行 く ゥ ゥ ウウウウウウウウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! ! )
が ッ ! !
し か し な り は 、 こ れ ぞ 『 現 実 』 ッ ! !
ヒ
ゥ
ゥ
オ
オ
・
・
・
!
”死 吹 ”は 止 ん だ ! !
そ の 命 も『 没 す る 時 』で あ る ッ ッ ! !
ーー B i m ゥ ! ( 『 兵器人間(デスロイド)』の”両眼”が 煌 め く ! ) ーー
そ し て 、 こ う 言 う ッ ! !
「 『 終 わ り だ 。
超 人 間 ( オ レ グ レ イ ) 。 』 」
ヴ
ァ
ン
!
ー それはエネルギー熱線銃『ロイドガン』ッ!!
”死吹”こそ止んだが『電磁フィールド』を解除する”数秒”は、
『超人間(オレグレイ)』に反撃を与える”数瞬”であると判断が出来たッッ!!
そして・・・ッ!
推測以上に”死吹”が強力であった”故”に・・・ッッ!!
『 電磁フィールドの1部 』をブチ破った『 ロイドガン 』の威力で持てもッ!
『 起 爆 』、足 り 得 る か ら で あ る ゥ ゥ ウ ウ ウ ー ッ ッ ! !
ッ
ッ
!
・・・ ・ ・ ・ ――――――― ― ― ― ” 架 ( カ )” ッ ッ ! ! !
ー 銃口煌めく、その次、 幕 間 ・・ ・ ・ ッ ッ ! ! ! !
ゴ ” ッ ” ッ ” ツ ” ッ ” ッ ” ッ ”ツ ”
ヴ”ァ” ヴ”ゥ” ア” ァ” ア” ア” ァ” ア”
ヴ ” ァ ” ヴ ” ァ ” ア”ァ”ア”ン”ァ” ア ” ァ ” ア ” ン ” ン ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
ーーー エ ネ ル ギ ー の 弾 丸 が 撃 ち 出 さ れ た ・ ・ ・ ! ! ! ーーー
・
・
・
・
・
・
・
・
・・・・
「(へ・・・。)」
「(へへ・・・。)」
「(へへへ。へへ。)」
「(へへへへへへへへ。))」
ー 参ったよ、兵器人間(デスロイド)。
万策尽きてさ。
アンタが銃口向けるのが見えてさ。
その様がまた、無駄無くってさぁ。
完璧なんじゃねって思えてさぁ。
そんなアンタが『愛しくて』『愛しくて』、
”仕 方 な く ”っ て さ ぁ ・・・ ・ ・ ・ ! ! ! !
そして、無我夢中に『 ア ン タ に 飛 び 込 ん で 行 っ た ら サ ァ ァ ァ ア アアアア ア アア ア ア ア ! ! ! ! 』
ッ
ッ
!
「 『 突 き 破 っ ち ゃ っ た 、 電 磁 フ ィ ー ル ド ( は ぁ と ) 』 」
ヴ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ン”ン”ン”ン”ン”!!!!
それはッ!
散々たる”姿”であったッ!
”液体金属”を身に付けていたとは言え『企業戦機(ジャック・ダグラス)』を殺し仕留めた『 電磁フィールド 』であるッッ!!
”突 き 破 っ て ” ! ”接 近 を し ” ! ”尚 も 且 つ ” ッ ッ ! ! !
「 近付きさえすれば、俺の”独壇場”。
”左後腕部”を『固め(クラッチ)』した。
エネルギー弾は、明後日の方向に飛んで行ったぜ『兵器人間(デスロイド)』。」
『細かな動作』まで”行い退けた”と言う、その『狂気』ッ!!
無論、”超人間(オレグレイ)”の『その姿』ッ!!
「焼け焦げ」「焼け爛(ただ)れ」「焼け膨(ぶく)れ」に彩られた『 ”末期にも 惨 状 ゥ ! ! ” 』
だ が 、 『 超 人 間 ( オ レ グ レ イ ) 』 は ッ ッ ! ! !
「 そ し て 、 俺 は 『 こ う 言 い 放 つ 』 ッ ッ ッ ! ! ! 」
ッ
ッ
!
「 『 終 わ り だ ァ 、
兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド )ォ ォ オ オ オ オ オ オ ! ! 』 」
ギャン!! (「固める」ッ!!)
ギャン!!! (「固める」ッ!!)
ギャン!!!! (「固める」ッ!!)
ギャンンン!!! (「超人間」「兵器人間」を”関節技(ツイスト)”にて『 固める(クラァアアッチ)ッ!! 』
し
か
し
!
「 『 ”後 足 加 速 機 構 ” ー 0 0 2 ( ジ ェ ッ ト ・ リ ン ク ) ー 』 」
ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット! ジェット!
ジェェェエエエエエエエエエエエエエットッ! ブゥゥゥゥウウウウウウスゥタァァアアアアアアアアアアアアアア!!!
ー”緊急離脱”よ、『速度』で持てッ!!
ー”振り落とす”のみである、『超人間(オレグレイ)』ィー!!
だ
が
!
グィ!! (『押し崩される』ッ!!)
グィィ!!! (”兵器人間”の『上体』がッ!!)
ィィグ!!!! (”床面”に向かい『前傾』ッッ!!)
ギャンンン!!! (故に”両の脚”傾ける事『微角度』にて”床(大地)”に『 衝突(クラァアアーッシュ)ッ!! 』
か
に
見
え
た
が
!
ー そこは『 電子が頭脳 』ゥ!!。
ー”殺戮ゴーレム”『兵器人間(デスロイド)』ォォオオオッッ!!!
ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
「 このまま『 鋭痺地雷(マイン・パラライザー)』に”突入”。 」
「 損傷の”差異”・・。”多大”は『 超人間(オレグレイ)』。 」
「 『 お 前 の 方 だ ・ ・・ ッ ! ! ! 』 」
ッ
ッ
!
バォバ”ォ”ババォバ バ”ォ”バ”バ バォオ”オ”オ” ! ! !
オオ”オ”オ” ュ バ ォォオオ”オ”オ オ” オ” オ”オ” ーー ー” ー” ッ ッ” ! !” !” !”
ー 共に流れる『鋭痺の洗礼』ッッ!!
ー『兵器人間(デスロイド)』、元より”損傷(ダメジィ)”が少ないが故に『耐え得る事が”可能”』ッ!!
だが、『超人間(オレグレイ)』はぁぁああああああああああああ!!!!
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリィ!!!
ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクゥン!!!
『痙攣(けいれん)』ッ!
『痙攣(けいれん)』ッ!!
『痙攣(けいれん)』をするぅぅうううううううううッ!!!
そして”内部”。
”妖香の死吹”により”腐食損傷”をしていた『機械機器』がッッ!!!
”ボ”ッッ”ジュ”ゥゥゥウウウウウウウウウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”!”!”!”
小気味鈍い”音”を立て『煙 』を 吹 い た ッ ッ ! !
後は”必然”ッ!!
力無く『超人間(オレグレイ)』は『兵器人間(デスロイド)』を 離 し 、
直 ぐ に も 様 ・ ・ ・ ・ ッ ッ ! !
否
ァ
ア
!
!
「 コ イ つ ハ 。 」
「 唯一ゥ、百文字(ハンドレッド)かラ、褒められた『 スペシャルホールド 』ダ 。 」
「 だカラ、外れナイんダよ、兵器人間(デスロイド)。 」
「 も ウ 一 度 、 俺 ハ 『 こ う 言 い 放 つ 』 だ ろ ウ ッ ッ ッ ! ! ! 」
ッ
ッ
!
「 『 終 わ り だ ァ 、
兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド )ォ ォ オ オ オ オ オ オ ! ! 』 」
ヴ” ァ ” ! ” ヴ”ゥ”ゥ”ア”ア ” ア ” ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア ” ア ” ン ”ン” ン ” ! ! !
ー それはッ!
”体躯内の念力(サイコキネシス)”と言うには余りに『狂気な狂信』ンンンンッッ!!
”巨人(ギガント)”をも超えた、
『 超 人 間 ( ギ ガ ン ト ・ バ デ ィ ) 』であったァァアア ア ッ ッ ! !
ー 崩れゆく”体躯”ッ! 挫けゆく”心根”ッッ!!
最後の最後、”超人間(オレグレイ)”を支えたモノは『純然たる”闘争の本能”ッッ!!!』
”兵器人間(デスロイド)”に勝ち得たいと言う『餓えも乾いた、”渇 望 願 念” ッ ッ ! ! ! 』
故に、超人間(オレグレイ)は”この技”を信じられたッッ!!!
そして”技”は『 完 遂 さ れ た 』ッ ッ ! ! !
最早ッ!
逃げ切る事、相も”不能”ッ!!
もがけばもがくほど、”深みに嵌る”『アリ地獄ホールド』であるからだッッ!!
相手の背後から両足を内側から”引っ掛け”、
両手を”チキンウイング”で絞り上げる『 関 節 技 』であるからだッッ!!!
異なき名『 ツンドラの墓石 』と呼ばれる『 必殺技(スペシャル・ホールド) 』ッッ!!!
そ・の・名・もォォォォオオオオオオ オ オ オ オ オオオ オ オ オオ オ オ オ オ!!!!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
「 『 ヴ ” ァ ” イ ” ナ ” ー ” ・ ム ” シ ” ー ” ヌ ” イ ” ! ! ! ! 』 」
「 『 超” 人” 間” 戦” 争” 固” め” (ギ” ガ” ン” ト” ・ パ” ロ ” ・ ス ” ペ ” シ ” ャ ” ル ”)! ! 』 」
ーーーー 戦 ・ 闘 ・ 機 ・ 械 ・ 空 ・ 前 ・ 絶 ・ 技 ィ ッ ッ ! ! !
ゥ オ ォ オ オ オ ー ズ ッ ! ! コォーホゥ ゥ オ オ オ オ オ ッッ ! !
” 天 下 御 免 ”の『 フ ェ イ バ リ ッ ト ・ ホ ー ル ド 』が、
『 極 ” ま ” っ ” た ” 』ぁぁ あ あ ああ あ あああ ああ ああ あ あ あ あ ! ! ! ! !
・・・・
クォーウフォー・・・ッ!
クォーウフォー・・・ッ!!
兵器人間(デスロイド)は”音”に聞く。
超人間(オレグレイ)、”気管”狂いた『呼吸音』を。
当に限界など通り越した『呼吸音』である。
既に後先、省みる事無い『呼吸音』である。
ボタリボタリ。
生暖かくも、油(オイル)垂れ流す様”大血(たいけつ)”が『鉄臭(てっしゅう)』が如くに。
シュウシュウシュウ。
煙(けむ)吹く様、”蝋燭(ロウ)”『消失一灯』が『 煌 め き 』 如 く に 。
顔面は目玉を真ん丸と露出し、今にも零れ落ちそうな、ゴロンボトン。
皮膚、既に銀装隠密(メタルハイド)の意味など為さぬ、「炙(あぶ)られた」が後の様。
油、汚れちゃって、ベトベドベドォン。
焼けて、爛(ただ)れちゃって、ボボボボドジュウ。
目を覆い、脳裏根こそぎから「消し去ってしまいたい」”無様”で”無残”な『 無 皮 膚 の 体 躯 』。
地獄だ。嗚呼、地獄である。
お前は地獄に落とされた「罪びと」の様なモノだ。
ケツ穴から、溶銅を垂らし流し込まれ、”溶熱”皮膚を『 膨 れ 焦 が し た 』か の 様 だ 。
痛覚のみが、お前の罪を洗い流し。
生きる故、奪いて去りた”万物”『 命 』の” 慰 み ”なると『 ” 云 う か ” の 如 く よ 』 。
嗚呼、”憐れ”と思うなかれ。
嗚呼、”憐れ”と思うなかれ。
ただただ、”祈る”のです。
ただただ、”懺悔”するのです。
祈る事のみが『救い』となり。
懺悔する事のみが『幸い』であるのです。
ああ・・・。
だが。
しかし。
だがの、だがの、しかしのにも。
どんなにもと。
どんなにもと。
どんなにもと、今のこの”様”を・・!
”異常”にて、何もかも”忘れ”て、”消え去って”しまいたい「現状」「惨状」「三々七拍子」でも持ちて、『 彩 ろ う と も 』・ ・ ! !
『 超人間(オレグレイ)』が・・。
” 行 為 ” は 『 一 途 』 ッ ッ ! ! !
ーーー 超 人 間 戦 争 固 め ( ギ ガ ン ト ・ パ ロ ・ ス ペ シ ャ ル ) で あ る ッ ! !
ーーー 超 人 間 戦 争 固 め ( ギ ガ ン ト ・ パ ロ ・ ス ペ シ ャ ル ) で あ る ッ ! ! !
”限界”を超えッ!
”省みる”事無くッ!
今、”この時”ッッ!!
『 超人間戦争固め(ギガント・パロ・スペシャル) 』にて、最後の一撃『 仕 留 め 屠 る 』の み で あ る ッ ッ ! ! !
ーー まず”両腕”が折れるッ!
ーー 次に”両脚”がへし折れるッ!!
最 後 に 、「 そ の 首 」に 巻 き つ く 事 、
こ の ”両 の 腕” に て 、 ア ン タ の『 素 っ 首 』 、
”捻 り 殺 し て く れ る ぜ ”、『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) 』ォ ォ ォ オ オ オ オ ! ! !
ッ
ッ
!
「兵器人間(デスロイド)」は、”お手上げ”であったッ!
『兵器人間(デスロイド)』は、”手段が無かった”ッ!!
遠いあの日・・・。
無機質で。自我持つ事に意味なんてなくて。
実験と実験とが、繰り返されるあの日々。
あの日。
『生きている事が素晴らしい事だ』と感じたのは何時の日だったろうか?
大きな衝撃が起こったかと思うと、目の前の”壁”全てが『取り払われ』・・・。
身を覆う「機械」「配線」の全てが『意味を無くし』・・・。
『広がる世界』。
何処までも何処まで”無限にも続く”と思われた『地平線』。
その時、自分は『思った』のだ。
『生きる事とは素晴らしい事なのだ』と。
そ し て、”自 由”を ッ ! !
自分は「謳歌」をした!
何一つ”束縛”の無い事柄に『喜び』を感じたッ!!
だが・・・。
それも”束の間”。
『事後処理』と言う名の。
「研究施設大破」における”危険人造生物”の『逃亡』。然るに『 確 保 』 。
顔の半分を布で隠し、怪しげな”雰囲気”を漂うわせる『男』。
闇夜八行衆(アンノーセス)『 “迷宮の道化師”ゲン・ドルベル 』の指揮の元、自分は 捕 縛 さ れ る 。
そして身動き一つ出来ない中で。
”道化師(ゲン)”は自分にこう告げた。
「”素敵な時間”でございました・・。」
「『失敗作』。」
「無味無感想にして、致命的に『鈍感』。」
「しかし”貴殿”は・・・」
「『知恵』と『勇気』・・・、そして確かな『希望』。」
「私のありとあらゆる”策”を乗り越え。」
「そして、その度『貴殿』は、強くなっていきました。」
「今こうして・・・。
”貴殿”と向かい合えるその事に『喜び』を憶えてなりません・・・。」
「『尊敬の念』を持って”貴殿”の『名』をこう呼びましょう。
”薄幸”即ちは、創られし、”権”無き『生き物』・・・。
” 人 造 人 間 ” 『 ロ イ ド 』 殿 。 ・・・と。 」
”道化師(ゲン)”は、そう自分に告げると。
不意に顔の半分を隠している”布(ベール)”を取り払った。
その時、”道化師(ゲン)”の目つきが変わる。
そして『強い口調』にて、こう言う。
「『ハッハッハッハッハッハッハッハッッ!!!』」
「『アーハッハッハッハッハッハッハッハッッ!!!』」
「”良い”ぜ! ”良い”ぜぇ! 実(じ)っつに、 良 い ぜ ぇ ー ッ ッ ! ! 」
「アハ!アハハ!!
久々にイってる『生き物』を見たぜッッ!!!
どいつもこいつもと、
”グチャグチャ”の『滅茶苦茶』にしちまってよぉぉおおおッッ!!!」
「”罪な生き物”だッ! 嗚呼、実に”罪な生き物”だなッッ!!」
男は、こう言うッ!
「『ゲン』ッ! 俺様が許すッッ!!!
コイツを・・!
”闇夜八行衆(アンノーセス)”に『連れてっちまいな』・・・♪」
”男”は再び、布(ベール)で顔半分を覆い隠す。
『道化師(ゲン)』はこう言う。
「その”お言葉”。
至極光栄でございます『狂人(ゼン)殿』。」
「ではその様に致しましょう。」
「”この姿”のままでは、様々にも『問題』が生じますが・・・。
幸い。『デスロイド』の調整が必要となりました。」
「”ならば”・・・。」
再び布(ベール)を覆い払って、”狂人(ゼン)”が『 喜 悦 』 す る ッ !
「『アーハッハッハッハッハッハッハッハッッ!!!』」
「聞いたな、『人造人間(ロイド)』ッ!
いやいや、『兵器人間(デスロイド)』よッッ!!
今日からてめぇは、『闇夜八行衆(アンノーセス)』”殺戮ゴーレム”ッッ!!
『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) 』と”名”を 変 え る ん だ ッ ! ! 」
「 いいか、『兵器人間(デスロイド)』! 良っく聞くんだ、『殺戮ゴーレム』ッ!!
”難”はてめぇに『知恵』をもたらすだろうよッ!
”恐”はてめぇに『勇気』をもたらすだろうよッ!!
そして”縛”は・・!!
てめぇに『一縷の希望』をもたらすだろーよ・・・!!
『 ” 自 由 ” と 言 う 名 の、 ” 儚 い 希 望 ”を な ァ ッ ッ ! ! ! 』
ハッハッハッハッハッハッハッハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ッ ッ ! ! !
アァァ ァ ア ア ア ーーー ー ハ ッハッハッハッハッハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ァ ァ ア ア アアー ー ッ ッ ! ! ! 」
・
・
・
・
・
それは「濃密」な。それは「根深い」。
とても「業深き」”原 動 力(エ ネ ル ギ ー)”・・・。
『 自 由 に な り た い ・ ・ ・ ・ ッ ッ ! ! ! 』
そうだ。自分は。
人間としての意味すら持たない”身”として創られ、更にも一つの実験として、 こ の ” 身 ” を ・ ・・ ! ! !
ッ
ッ
!
ゴ ” ッ ッ ッ ギ ”ィ ” キ” ュ” ゥァァアアアア ア ア”ア ア” ア” ア ア” ア” アアアア ア ア” ア” ア” ! ! !
ーー ” 折 れ た ”ぁ ぁ あ あ ああああああああ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! !
『 兵器人間(デスロイド) 』の” 両 腕 ”が『 ゴ ギ ィ ギ ュ ア 』 と 折 れ た ッ ッ ! ! !
「兵器人間(デスロイド)』の”両腕”は、『”肩”の根元』ッ!
「配線」だとか「金属骨格」だとか”複雑怪奇”に絡み密集している『機械組織』ごとッッ!!
『超人間(オレグレイ)』が「力」と「技」と「覚悟」で持って、
”無 茶 苦 茶”に 、 へ し り 折 れ 、 千”切”ら”れ”た” ッ ッ ! ! !
「 『 グ ム ゥ ・・・ ッ ッ ! ! ! 』 」
”呻(うめ)いた”ッ!
あの『兵器人間(デスロイド)』が”呻き声”を挙げたッッ!!
純粋この上無く、上位者が下位者を、一方的に、”虐(しいた)げ”、”甚振(いたぶ)る”『その行為』ッッ!!!
そ れ が ”関 節 技”で あ る ッ ッ ! ! !
「型」に嵌れば『逃れる術』などないッッ!!!
「打撃(ストライク)」が、強者に立ち向かう弱者の”技術”ならッ!!
「関節技(キャッチ)」は、権力で持ちて弱者を束縛する『 支 配 の 奥 義 ッ ! ! 』
ーー 生かす事もッ! 死する事もッ!!
悦ぶ事ッ! 苦悶する事ッ! はしゃぐ事ッ! 塞ぎ込む事ッ!
お 前 は 身 動 き 一 つ す る 自 由 す ら 無 く 、
私 の 思 う が ま ま に 、”支 配 さ れ る”の だ ッ ッ ! ! !
如何に、”無敵”を誇った『兵器人間(デスロイド)』と言えども『例外に非ず』・・・ッッ!!!
そして、もう”兵器”は無いッ!
どの”兵器”を持ってしても、この『苦境』ッッ!!
『超人間戦争固め(ギガント・パロ・スペシャル)』、外し乗り切る事など『 不出来の事実 』な り ッ ッ ! !
そして『兵器人間(デスロイド)』は 理 解 を す る 。
自分は『超人間(オレグレイ)』に 敗 北 を し た 。
此処で『死する』の だ と ・ ・ ・ 。
・
・
・
・
・
それは。
人が”絶望”をした時にだけ、届く声。
『もう良いじゃん』。『死のうか』。『死ねば自由だ』。『この苦しみから解放されるよ』。
”自殺への羨望”。
”無への憧れ”。生きる事の素晴らしさを知った『兵器人間(デスロイド)』にして、死を望んだ。
そして『兵器人間(デスロイド)』は”死”を・・・ッ!!
ッ
ッ
!
『否(い)』ぃぃぃぃいいいいいい『無(な)』ぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
「 このまま・・・!! 」
「 訳も解らぬまま・・・!!! 」
「 死んでたまるか・・・!!!!! 」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ー そうだよ、『兵器人間(デスロイド)』ッ!!
”難”はてめぇに『知恵』をもたらすだろうよッ!
「 違 う ッ ! 」
ー そうだよ、『兵器人間(デスロイド)』ッ!!
”恐”はてめぇに『勇気』をもたらすだろうよッ!!
「 違 う ッ ! 」
ー そうだよ、『兵器人間(デスロイド)』ッ!!
”縛”はてめぇに・・・ッ!!
「 『 違 う ッ ッ ! ! 』 」
「体躯」も「脳」も”ソイツ”を『拒んだ』ッ!
そうだ、『狂人(ゼン)』!
そうだ、『道化師(ゲン・ドルベル)』ッ!!
”あの日の事”を忘れはしないぞッ!!
お前が”策”と称し、逃げる自分に『何をした』・・・?
追っ手にと差し向けた『男』はッ!
共に創られた、たった『一人の兄弟』を・・・ッッ!!!
「自由の意味」と「生きる事の素晴らしさ」を知った『自分』に・・・ッッ!!!
原型すら留めない有り様にまで、”殺害させた”のは誰だ『 道 化 師 ( ゲ ン ・ ド ル ベ ル ) 』ッ ! !
ー ハッハッハッハ!!
そうだ、『兵器人間(デスロイド)』ッ!!
”恨”はてめぇに・・・ッ!!
ッ
ッ
!
「 『 誰(だ)ェレと・・・、話しテイルんだッッ!!
兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) ォォォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! ! 』 」
『超人間(オレグレイ)』が、次は”両の脚”だと、ヘシ折りに掛かったその時『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) 』は ッ ッ ! ! !
ッ
!
「 『 ムゥゥオォォォオ オ オ オ オオオオオオオオ オ オ オ オ オ オオオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! 』 」
・
・
・
・
・
ー そうだ、『兵器人間(デスロイド)』ッ!!
”恨”はてめぇに『活路』をもたらすだろーよ・・・!!
”恨”こそが、どんな”難””恐””縛”をも乗り越させるだろーさッッ!!
ハッハッハッハッハッハッハッハッハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ! ! !
ッ
!
(「違う」・・・ッ!
「違うな」、道化師(ゲン・ベルドル)ッッ!!
やはりお前は「狂人」だ、『 狂 人 ( ゼ ン ) 』ッ ! ! )
ー ハハ!何が違うんだ、『兵器人間(デスロイド)』?
てめぇは、”俺様”が「憎いのさ」。そして、その”恨”は今、てめぇが直面している”超人間”をも超越させ・・・!!
(「違うな、狂人」ッ!)
(自分を”奮い立たせるモノ”ッ!
それは「自由」でも、お前への「復讐心」でも無いッ!!)
(それは・・・。
今、目のある『大敵』。)
(今、自分の為に・・・!!!
”全 て を 投 げ う っ て 来 た ” 『 大 敵 』 。 )
(そして今、『自分』は・・・!!
”全 て を 投 げ う っ て で も ”、 こ の 『 超 人 間 ( オ レ グレ イ ・ カ レ ロ フ ) 』を 倒 す ッ ッ ! ! )
ッ
!
ー アハ!アハ!
アハハハハッ!!
「愉快」だ!
嗚呼、実に「愉快な生き物」だなッ!!
今度は、どんな”悪あがき”を見せてくれるんだ『兵器人間(デスロイド)』ォォオオオオーーーー???
ッ
!
『兵器人間(デスロイド)』は、『狂人(ゼン)』を”無視”し、 こ う 言 う ッ !
「 そ し て 、 俺 は 『 こ う 言 い 放 つ 』 ! ! ! 」
ッ
ッ
!
「 『 終 わ り だ 、
超 人 間 ( オ レ グ レ イ ) ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
ガァン!! (「親指」ッ!!)
ガァン!!! (「小指」ッ!!)
ガァン!!!! (「人差し」ッ!!)
ガァン!!!!!!(「クスリ」ッ!!)
ガッガァ ア アアアア ア ア ア ア アアアアア ア ア ア ア ア ア ア ン ! !!
( そして、「中指」へと至った、切り離した”左前腕部”おける、『 五 指 の バ ル カ ン 』ッ ッ ッ ! ! ! ! )
ッ
ッ
!
ー 切り離した前腕で、射撃が行えるのか?
解答(アンサー)は否(NOゥ!)であるッ!
ーー 種 は、 『 鋭 痺 地 雷 ( マ イ ン ・ パ ラ ラ イ ザ ー ) ッ ッ ! ! ! 』 ーー
・
・
・
・
・
・ 先に爆破漏電をした『鋭痺地雷(マイン・パラライザー)』により、大気は電流を帯電させ、
”電波”による「 射 撃 信 号 」が『 流 電 し 易 い 状 態 』に あ っ た 。
・『超人間(オレグレイ)』により、左後腕部を千切り折られた事により、射撃信号を送る『電波配線』が露出された状態にあった。
・ そして今『兵器人間(デスロイド)』は、”自由”と復讐心”と言った、己に根差す『根深き心根』よりも強くッ!!、
大敵にして、宿敵(とも)である、”超人間”オレグレイ・カレロフを倒す事を『 激 し く も 望 ん だ ッ ッ ! ! ! 』
そ う 、 そ れ は ” 全 て を 投 げ う っ て で も ” ッ ッ ! ! ! !
『 兵 器 人 間( デ ス ロ イ ド ) 』が 撃 ち 抜 い た モ ノ 、 そ ” れ ” は ” ぁ ぁ あ あ あ あ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
ー ー 『 内蔵型爆撃ミサイル弾 ー 004 (アルベルト・ハインリヒ) ー の ” 充 填 弾 薬 ” 』 ー ー
ヴ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ン”ン”ン”ン”ン”!!!!
ーー そうッ!そ れは、全てを無に帰す『充填弾薬』だぁぁああああ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! !
・五指のバルカンと言えども、1弾丸にて、撃ち抜く事”不可能”であったッ!
故に、5弾全てを『同箇所』に撃ち据えたッ!!
・1弾1弾撃つ事により、前腕部は動き、そして離れる為・・・ッ!!
射撃する”指”、吟味に”選び抜いて”『 撃 ち 抜 い た の だ ッ ッ ! ! 』
・その”選択”は『電子頭脳』が行う。
・自分は『意思』を持つ事に全てを注いだ。
全てを投げうってでも、この『超人間(オレグレイ・カレロフ 』を 倒 す と 言 う 事 に ッ !
そして、今、それは『達成』をされたッッ!!
間もなく、巻き送る「爆風」と「爆熱」が全てを『 包 み 込 む 事 だ ろ う 』ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
ー 確率は「0」だった。
こんな「前例」など、ある訳もない。
だが・・・。
何時だって。
”0”を”1”に変えるのは『やり遂げようする、 そ の 意 志 』。
そ う だ ろ う ・ ・ ?
ー しかし「不思議」だ。
自分はこんなにも”多弁”であったのだろうか?
”一生分、話をした。”
そんな”気”がする。
ー「超人間(オレグレイ)」。
『宿敵(とも)』よ。
もう、これで終わりだ。
この先、”地獄”か、はたまた”無”か?
ー どちらに行こうとも・・・。
また今度も『殺しも合おう』。
「宿敵(てき)」として 出 会 え て 良 か っ た 。
『超人間(オレグレイ)』。
お前のような『宿敵(とも)』と、死力を尽くし合えた事を”誇り”に思う・・・ッ!!
ー サ ラ バ 、 生 あ る 世 界 。
も う 、”ゴ ー レ ム ” は 『 殺 戮 』 一 つ す る 事 す ら 無 い だ ろ う 。
・
・
・
・
・
ーー イ イ ヤ 。
オ マ エ ハ 死 ナ ナ イ 。
このまま。
訳も解らぬまま。
死んでたまるか。ト。
ソ ウ 言 ッ タ ノ ハ 、
オ マ エ デ ハ、 無 カ ッ タ ノ カ 、 私 ノ ”体 躯 ” ヨ ?
「 『 〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜 〜〜 〜 〜 ッ ッ ! ! ! ? 』 」
ー それは・・・。
電子頭脳の『解答(アンサー)』
・ 全てを投げうつのは『体躯(お前)』。
・ 生き永らえる術を見出すのが『頭脳(ワタシ)』。
『撃つ順番』はコレで無ければならなかった。
そのタイミングは”一か八か”であった。
だが、その”タイミング”は信じられた。
「体躯(お前)」は『頭脳(ワタシ)』で。
「頭脳(ワタシ)」は『体躯(お前)』であるのだから。
ナァ、『体躯(ワタシ)』ヨ・・・。
ーー ソ シ テ 『 0 0 4 ( ハ イ ン リ ヒ ) 』ガ、 爆 発 ス ル 。
ッ
ッ
!
ヂ ” ゥ ” ゥ ” ウ ” ウ ” ウ ” ウ ”ヴ ”
ヴ”ヴ” ド”ォ” オ” オ” ォ” オ” ン” オ”
ア ” ア ” オ ” ォ ” オ”オ”オ”オ”オ” ォ ” ォ ” オ ” ォ ” オ ”
オ ” オ ” ゥ ” ゥ”ウ”ウ”ウ” ゥ ”ゥ ” オ ” オ ” オ ” オ”オ” オ”
ォ ” ォ ” オ ” オ ” オ ” オ” オ” オ”〜”〜”〜”〜” ン ” ン ” ン ” ン ” 〜〜〜〜 〜 〜 〜 ッッッ ! ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
!
!
『爆音』と『爆風』ゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!
そっしてぇぇええええええええええええ!!!
グ”ッツ”ッ・・・・!! ! ヂ”ィィアア ア ア アアアアアアアアアアア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア
ドス鈍い”音”であったッ!!
ドス鈍い”音”であったッ!!!!
『爆風』巻き起こると共に、鈍くも響いた、「肉」と「機械」と「鉄骨格」を打ち貫いた『 音 』ッ ! !
そ れ こ そ 、そ れ は ぁぁ ああああああああ あ あ あ あ あああ あ あ あ あ あああ あ あ あ ! ! ! !
ッ
ッ
!
ー ー 『 兵器人間(デスロイド)の ” 左 前 腕 部 ( レ フ ト ・ ア ー ム ・ ハ ン ド ) ”ッ ッ ! ! ! 』 ー ー
・「爆風」により『左前腕部』が飛んでいく 方 向 ッ ! !
頭脳はそれを『超人間(オレグレイ)』へと差し向け飛んで行く、
” 計 算 ” を し て 遂 げ た の で あ る ッ ッ ! !
無論・・ッ。
『超人間(オレグレイ)』は瀕死にも 重 傷 ッ !
この『 超人間戦争固め(ギガント・パロ・スペシャル) 』に ”全 身 全 霊 ”を 傾 け て い た ッ ッ ! !
故に、回避出来る事など”皆無”であり・・・ッッ!!!
「 ファアラショォオオオオ オ オ オ ・ ・ ・ ! ! !
兵 器 人 間 ( ヘ ェ ス ォ ィ ド ォ オ オ オ ) ・ ・ ・ ・ ! ! ! 」
顔面下半分を『ぶち貫かれた』まま・・・。
ドッッッサァァアアアアアアア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! !
( 力 無 く 、 倒 れ 飛 ん で っ た 。 )
そ
し
て
!
ーーー 幾度ト無ク、”無意識”ニ動イテクレタ『体躯(ワタシ)』ヨッッ!!!
勝手ニ”死”ヲ、『 選 ブ ン ジ ャ ア ナ イ 』ッ !
逃ゲテ、” 生 キ 延 ヨ ウ ” デ ハ ナ イ カ ッ !
ナァ『体躯(ワタシ)』ヨッ!
『頭脳(ワタシ)』モ、” 見 テ ミ タ イ ”ノ ダ ッ !
カツテ、『体躯(お前)』ガ、”見 タ”ト 言 ウ 。
全 テ ノ ” 壁 ” ガ 取 リ 払 ワ レ タ 。
何処マデモ続ク『 地 平 線 』 ト ヤ ラ ヲ ナ ッ ! !
ーーー 再 ビ 、” 自 由 ” 、 手 ニ ス ル 『 ソ ノ 日 』 マ デ ・・・ ッッ ! ! !
「 『 ゴ ー レ ム は ” 殺 戮 ”は 繰 り 返 す 。 』 」
「 『 そ れ も ま た 、 良 い だ ろ う 。 』 」
ッ
ッ
!
ーー「 『 ”変 足 尖 形 ” ダ ブ ル ・ フ ッ ト ・ ド リ ル ! ! ! 』 」 ーー
ヴ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ン”ン”ン”ン”ン”!!!!
「 生クルモ、死スモ、地獄ヘノ『エレベーター』!! 」
「 こんな時。
”兵器人間”は何に祈れば良いのだ『頭脳(私)』よ? 」
「 サアナ。ソレコソ・・・。 」
「『 神 の み ぞ 知 る 』。か。
『 そ れ も ま た 、 良 い だ ろ う 。 』 」
「 『 ムゥゥオォォォオ オ オ オ オオオオオオオオ オ オ オ オ オ オオオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! 』 」
ギ ” ャ ” ル ” ギ ” ャ ” ル ” ギ ”ギ ”
ャ”ァ” ア”ア” ル” ギ” ャ” ァ” ル” ギ”
ィ ” ィ ” イ ” ィ ” イ”ィ”ヤ”ァ”ァ” ル ” ゥ ” ウ ” ウ ” ゥ ”
ォ ” オ ” オ ” ォ”オ”ォ”オ” ォ ”オ ” ォ ” ォ ” オ ” ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
そ し て 。
『 兵 器 人 間 ( デ ス ロ イ ド ) 』は 生 き 延 び ” 逃 げ た ” 。
で は 、残 さ れ た 『 超 人 間 ( オ レ グ レ イ ) 』 は ッ ッ ! ? ?
・
・
・
・・・・
「(生暖かけぇ・・・。)」
顔面の下半分がである。
こぼれて落ちそうな眼球は、どっかに飛んで『蒸発』をした。
数秒に満たぬ内に、俺もそうなるのであろう。
兵器人間(デスロイド)の左前腕部。
その指先。中指と薬指。人差し指もだろーな。
こぼれ落ちた目ん玉から、顎(あご)の先端にかけて・・・
その三本が『貫通』するように、突き刺さった所為で。
さっきから『生暖かいモノ』が感じられてならねぇ。
しかしは、いやはや、全くだ。
『万歳(ハラショー)』だよ『 兵器人間(デスロイド) 』。
俺の『超人間戦争固め(パロ・スペシャル)』が極まってよぉー。
そいつに全身全霊を傾けてよぉ。ありったけのモン振り絞っていてよぉおお。
そんな中だってのに、何やらブツブツと言ってる『兵器人間(デスロイド)』に気付いちまって。
これで。
コイツともお別れだなと思い・・。
込み上げてくるモンに任せて、こう『言っちまった』のがドジな話よ。
「誰と話しているんだ、兵器人間(デスロイド)!!」ってな。
解る。確かに俺はそうと『感じた』。
アイツなぁ。
それを聞いた、兵器人間(デスロイド)はなぁ・・!
ー 俺の為に、もう一度の力を振り絞りッ! そうして俺を『ブッ殺した』のさッッ!!!
そう”俺の為”だ! 俺との”殺し合い”をほっぽくだなんてなッ!
出来やしなかったのさ『 兵 器 人 間 ( ア イ ツ ) 』は よ ぉ ッ ッ ! ! !
ああ・・聞こえるぜ。
兵器人間(デスロイド)。
ドリルで逃げてく音。
バリア音も聞こえる。
抜け目なく、頭部の髪(ドレッドヘヤー)から上部に電磁波を発する事により、少しでも爆風を食い止めながら逃げようって判断らしーな。
良いじゃねぇーか。
それなら、ギリギリで『生き延びられる』んじゃね?
相討ちだなんて『みっともない事』は勘弁してくれよ?
アンタはな『兵器人間(デスロイド)』。
この『超人間・オレグレイ=カレロフ』に勝ったんだ。
最後の最後で『 ドジなんて、踏むんじゃねぇーぜ? 』
嗚呼”熱い”。
全て”溶けいって”しまいそうだ。
悪くはねぇぜ、兵器人間(デスロイド)。
死に行くこの時。
殺し合った”愛するアンタ”を想いながら『死んでいく』ってぇーのはよぉ。
ー プラシャーイチェ、デスロイド・・・!!
(サヨナラだぜ、デスロイド・・・!!)
そして”爆風”が全てを覆う。
・
・
・
・
・
そう。
次の瞬間、彼は死ぬ。
逃れられない現実であり。
決して変わる事ない事実である。
だが・・。
しかし・・・。
それは”瞬間”
”瞬間”で『十分』であった。
それで全てが”理解”が出来たし。
やるべきは『0への挑戦』。
それもまた”瞬間”で良かったのである。
そう。
それは・・・。
突き刺さったモノ。
兵器人間(デスロイド)の『 左前腕部(レフト・ハンド・アーム) 』。
”左”だから良かった。
”左”だからこそ起きえた『奇跡』。
遡(さかのぼ)るは『企業戦機・ジャック=ダグラス』の戦闘中。
『兵器人間(デスロイド)』は”左手”にて、狙いを定めた。
”五指のバルカン”をである。”着弾”は『確実』のハズであった。
――― 今ッ!
・・・ガッ! (それは、ほんの僅かの衝撃であった。)
・・・ガッ!ガッ! (たった三つ。ただそれだけの軽い衝撃。)
その正体とは!?
それは・・。
『液体金属・柔装甲(ジェルメイル)』。
企業戦機(ダグラス)が発生をさせた『電力のエネルギー!』
放電能力『頭角放電(ヒート・ロッド)』に”呼応”をして・・・。
死して主の無くなった『柔装甲(ジェルメイル)』を”己が身”へと引き寄せたのである!!
そして、そのたった三つの”軽い衝撃”。
一つは、そのまま飛んでった。
もう一つひっついて”邪曲家(フーゴー)”『最後の邪曲』にて消し飛んだ。
そして、最後の一つ・・。
最後の柔装甲(ジェルメイル)は・・・!!
今この時ッ!
『兵器人間(デスロイド)』の『左前腕部(レフト・ハンド・アーム)』がッ!
『超人間(オレグレイ)』を『 刺し貫いた事 』に よ り ッ ! !
その”内部”ッ! 『体躯内の念力(サイコキネシス)』を発生させている、
『超人間(オレグレイ)』が内部でもて『 呼 応 』 を し た の で あ る ッ ! !
そして、流れ込むは『真の主』ッ!
『柔装甲・マハン=ガン』の・・・”否”ッ!!
精 神 感 応 能 力 者 『 ネ ー ル ・ マ ッ ハ 』 の ” 遺 志 ”で あ る ッ ッ ! !
ッ
ッ
!
”瞬間”ッ!
彼女の”記憶”が流れ込む。
それは『精神感応能力者』同士の”共感(シンパシー)”ッッ!!
そして、超人間(オレグレイ)は『 瞬 間 理 解 ッ ! ! 』
・
・
・
・
・
丸顔のインド人。
口髭を生やしている男の記憶。
彼女の父の記憶が流れて来る。
好みだな。同じ位の女の子の記憶だ。
その子は良く反発をするが・・。仲が良いんだな。
『一番の友達』なんだなって解る”記憶”・・・。
小柄でガッシリをした、その子の父の記憶も流れる。
これは、甘酸っぱいぜ。
口ではカッコ良い事言ってるつもりなんだろーが、舞上がってるぜ少年(ボーイ)。
金髪の少年が告白をしている記憶だ。
その父の・・。これは。
ヴァルル・ボンヴジュターヌだと!??
水の記憶が流れる。
液体そのものを、身に吸い寄せる操作をしていると言う記憶だ。
厳しくはあるかも知れないが・・・。幸せな毎日だな。
世間一般の幸せとは、違うモノかも知れない。
だが、幸せなのだなと感じられた。
そして・・・。QX団。
横たわる父の姿に。
ムホホホホホと笑う・・『 ヴァルル・ボンヴジュターヌ!!? 』
この記憶ッ!
コイツは、ヴァルルは・・!
マハン親子を『売った』ってぇのか・・ッッ!!!
QX団が用意をした『高性能ステルス機・アロンズィS05』ではモノ足りず・・ッッ!!
更にもと改造をした『アロンズィ』を創らせる、その見返りとして『 長年付き合いのあった、マハン親子を売ったってぇのかッッ!!! 』
今となっては、もうどうしようも無い話かも知れない・・・ッ!
だが哀れなりは、マハン=ガンこと『 ネール・マッハ 』よッ!!
厳しい毎日ながらもッ!幸せに生きていた女をッ!!
イカれたオジンの歪んだ欲望の為に『 人 生 を 狂 わ さ れ た 』と言うのかぁーッッ!!?
許 す ま じ は 、
ヴ ァ ル ル ・ ボ ン ヴ ジ ュ タ ー ヌ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! ! !
ッ
ッ
!
否(いいや)。
それは『俺達もまた同罪』。
そんな女を研究対象とし。
サイボーグへと改造したのは・・。
他ならぬ『 俺達・QX団 』だッ!!
そして、その死だってまた・・。
もしもの策とはいえ。
魔妖香酋長の策により、生贄にされたも同然の『 最期 』・・ッ!
ああ・・。
記憶は更に流れる。
思考能力に悪影響が出ているのか?
流れる記憶は『過去への慕情』が一切感じられないモノだ。
記憶。
記憶。
戦闘の記憶。
放たて銃弾『柔砲撃弾(ジェル・ブレッド)』
砕けよ鈍撃『柔拳剛打(ジェル・スレッジ)』
『スピード型』。『バランス型』。『パワー型』。
そして、『 柔 剣 斬 刃 ( ジ ェ ル ・ ブ レ イ ド ) 』。
淡々と。
物静かに繰り返される「戦闘の記憶」。
其処に居るのは、最早『ネール・マッハ』では無く『 柔装甲(マハン=ガン) 』、他ならなかった。
そして”運命の日”。
隣に居たサイボーグが倒れる。
砕かれるは門。
敵襲ッ!先に仕掛けるは柔装甲(マハン)ッッ!!!
だが・・・。
その攻撃は、最善にして最悪であった・・。
兵器人間(デスロイド)の頭部。
それはあの頑強な体躯の中で”最高硬度”を誇る『箇所』。
そして、その戦術もまた最善にして最悪だった。
柔装甲(マハン)の基本戦術と言える、”柔装甲(ジェルメイル)”最硬の『完全防御型』となるのは概ね正しい。
だが、誤算があるとするなら・・。
”マト”と化してしまえば、後は死を待つばかりと言う『破壊力』・・ッッ!!!
アンタの幸せな毎日は、奪われた挙句。
待っていたのは、戦って、戦っての『修羅の日々』。
そして戦いの中”死んでいく”・・か・・・。
スマネェ・・。俺が言ったトコロでだがよ。
ああ。そして銃弾の雨(シャワー)が最期をもたらす。
そして、アンタは・・・。
そんな『絶望の中』でも・・。
出来るだけッッ!!
多くのサイボーグに、伝える『 そ の 為 』に ・ ・ ・ ッ ! !
ッ
ッ
!
死 ね ね ぇ ッ !
こ の ま ま 死 ね る か よ ッ ッ ! !
ー 馬鹿丸出しの『思考』だがよぉッ!!
女がこんな目遭ってまで、伝えようとした事をよぉおおッッ!!!
ー 俺を最後に『 終わらせちゃいけねぇ 』ッ ッ ! ! !
なぁ『柔装甲(マハン)』ッ!
俺は変態だッ!教授(EEE)=LOVEの『イカレポンチ』だッ!!
だがなぁ『柔装甲(マハン)』、いやさ『 ネ ー ル = マ ッ ハ 』ッ ッ ! ! !
最 後 の 最 期 は ぁ ぁ ぁ あ あ あ ・ ・ ・ ッ ! ! !
”男” と し て 、『 死 ん で 』や ら ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ ああ あ あ あ ああああああ ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
!
「 届けぇぇぇえええええええッ!!!
『 体内内蔵型の通信機器( Q X コ レ ク ト )ォォオオオオオ オ オオ オ ッ ッ ! ! 』 」
「 機密の保持ッ!
同任務中のサイボーグ同士が、連絡を取る時のみ使用される為ッッ!! 」
「 別任務中のサイボーグ・・・ッ!
つまりは『百文字(ハンドレッド)』と『鷲鼻のバトゥロ(エイグロン)』に、
” 連 絡 ” 届 く ハ ズ が 『 無 い 』 と さ れ て い る が ・ ・ ・ ッ ッ ! ! ! 」
ー ” 0 ” を ” 1 ” へ と 『 変 え る 』 の は ッ ! ! !
何 時 だ っ て『 や り 遂 げ よ う す る 、 そ の ” 意 志 ” 』だ ッ ッ ! !
そ ・ う ・ だ ・ ろ ぉ ぉ お お お お お お お お お お お お お お お お お お お ! ! ! !
ッ
ッ
!
”届 け”ぇ ぇ ぇ ぇ え え え ッ ! !
”届 け”ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ え え え え え え ッ ! !
”届”ぉ ぉ”ど”ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ”け”ぇ ぇ ぇ ぇ え え え え え え え”え”え”え”え” !”!”!”!”!”!”!”
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
そ し て 超 人 間 は 、
”消 滅”、『 死 し た 』 ・・・ ッ ! !
・
・
・
ー 『超人間(ギガント・バディ)』オレグレイ=カレロフ 男 年齢 30代前半
サイボーグ能力 透明人間『銀装隠密(メタルハイド)』。
そして体躯内の念力(サイコキネシス)から生まれる、巨人(ギガント)ばりの『 怪 力 パ ワ ー ッ ! 』
・・・ ・ ・ ・ ・ 『 死 亡 。 』
・・・・
ー ヒュン
風切る音がするっ。
ー ヒュン
ー ヒュン
ー ヒュン
ー ヒュン
幾重にも、それが重なり響くっ。
ー ヒュン
幾重にもっ
ー ヒュン
幾重にもっ
ー ヒュン
幾重にもっ
ー ヒュン
幾重にもっ!
ー ヒュン
幾重にもっ!!
ー ヒュン
幾重にもっ!!!
・
・
・
・
・
重なり合ったその音々(おとおと)は。
あたかも、もう一つの『次元』であるかのように、其処に存在をしていた。
そう。
まるで『 四 次 元 』のように・・・ッッ!!!
その”四次元の主”こそ『鷲鼻のバトゥロ』ッ!
QX団、No2の”サイボーグ・ウォーリア”であるッッ!!
そのサイボーグ能力は『加速装置』ッッ!!
奥歯のスウィチ、舌で持てカチリと押す事により、その身”音速”にて駆けりけりぃーッッ!!
そして、その”能力”を可能とするモノこそ『レアメタル・スターシルバー』ッッ!!
その特性、頑健にてディモールト強固ッ!
そして『ガソリンを循環させる事』により『NERVE(ナーヴ=神経)』に近い性質を持つッッ!!
その特性を利用し、過剰にガソリンを循環させる事により、更にも神経、疾(はや)き事、電光石火ァーッッ!!
『 俊敏疾走ッ! 加 速 装 置 ( エ イ グ ロ ン ・ ブ ー ス タ ー ) 』と 相 成 る の で あ る ッ ッ ! ! !
そうだ!
それは、神経の過敏ッッ!!!
故に今、”奇跡”が起こったのであるッッ!!!!
「ムゥ・・・!!!」
バトゥロはソレに気付くッ!!
走りながらッ!
駆け巡りながらッッ!!
加速装置により、更にも過敏になった神経(スターシルバー)は『体内内蔵型の通信機器( QXコレクト )』をも”過敏”とさせッ!!
そして、送らるるは『体躯内の念力(サイコキネシス)』ッッ!!!
超人間・オレグレイ=カレロフの”決死”にして『最期の念力』が故に、強くも”ソレ”は送られたのだッッ!!!
そ れ こ そ 、 そ れ は ぁ ぁあああああああああ あ あ あ あ あああ あ あ あ あ ああ あ あ ! ! ! ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
ーーー 『 敵 は 、 本 拠 の 地 に ” 在 り ” ッ ッ ッ ! ! ! ! ! 』 ーーー
ーーー 瞬間流るるは、映の像ッ!!
ーー 超人間、万感の思いを託した『思考映像(イメイジィ・ビィジョォォォオオン)』ッッ!!
ー そして、バトゥロは理解をするッッ!!!!
「 相も・・!
相も『理解』をしたぞ、我等が”盟友”ッ!
そして、この『 鷲鼻のバトゥロ 』、” 敵 ” な ん た る か を 『 知 り も 得 て い る 』ッ ッ ! ! ! 」
ーー そう・・・!
それは、この『鷲鼻のバトゥロ』にへと授けもられ、賜(たまわ)り受けた『 レ ゼ ル ヴ ェ 計 画 ・ 極 秘 指 令 』 ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
!
『 宇 宙 侵 略 軍 ・ ア ム ス テ ラ 神 聖 帝 国 』 と の ” 邂 逅 ” ッ ッ ! ! !
ヴ”ァ”ヴ”ァ”ヴ”ァ” ァ ア アア ア ア ア アアアア”ア”ア ” ア ” ン ” ン”ン ” ! ” ! ”! ” !”
・
・
・
・
・
あの日・・・。
私は、我等が総統『 Queen X(クイーン・エックス)様 』から、こうと言われた。
ー 『鷲鼻のバトゥロ(エイグロォン)』。
君は”矛盾”の中、『生きる(ワァーク)』する事が出来得る『男(ファイッタァー)』です・・ッ!
愛もあり。哀しみもあり。そして”凌辱”もあるの中、生き得る事が出来る『男(ファイッタァー)』です・・ッッ!!!
故に、この事実を『 伝えましょう 』・・ッ!!
ー 『鋼鉄の赤ん坊(ドクトル・ベイベー)』とはね、鷲鼻のバトゥロ(エイグロォ〜ン)ッッ!!!
来るべきその日、宇宙の彼方から、
この青い星(ブルー・プラネッツ)への”侵略戦争(スペェス・ウォーズ)”を開始する
『 宇 宙 帝 国( ス ペ ェ ェ イ ス ・ エ ン ッ パ ァ イ ヤ ) 』・ ・ ・ ッ ッ ! !
ワァァ〜オゥッ! その名『 アムステラ神聖帝国 』に仕える者(=サイエンティスト)ッッ!!!
つ ま り 『 宇 宙 人 ( エ イ リ ア ン ) 』 で あ る の で す ッ ッ ッ ! ! ! !
ッ
ッ
!
私は”驚愕”するッ!!
だが・・。
非公式の情報であれど。
”侵略者来訪”の話は『耳にした事がある』。
そして、この『QX団』。
南アフリカの矮小(ちい)さな1組織は『ドクトル・ベイベー様』の手によって瞬く間に”巨大な組織”へと生まれ変わっていった。
陸に。
空に。
海に。
経済に。
そして・・・。 抗 争 に 。
決して足付かず、決して名を明かさず。
鈍歩かつ着実に、その爪痕を残し発展を繰り返してきた。
だが何故、こんな事が可能であったのか?
『ドクトル・ベイベー様』とは何者なのか?
その正体は、”虚空からの使者”。
”未知への憧憬””宇宙より来る来訪者”であるとするなら・・・。
”納得”一つも『 出 来 得 る 話 』で あ る か ら だ 。
踏まえた上で、Queen X様は私にこう告げた。
『 レゼルヴェ計画決行は、アムステラの侵略戦争と同時に行われる 』その事を。
『 任務は護衛。
私と(ドクトル・)ベイベーに着いて来て貰う事。 』
『 そして、このQX団が本部へと来訪をする”アムステラが大佐”・・・。
” ボ ギ ヂ オ ・ ク ラ ケ ッ ト ”と 顔 合 わ せ を し て 貰 う 』 そ の 事 を で あ る 。
今日(こんにち)・・。
我等が”本拠地”を知り得る者で・・・。
『七十七のサイボーグ軍団』が守りを固める、我等が”総本山”を破れる者など・・・。
この『アムステラ神聖帝国』以外、何処に居る・・・?
戦闘能力のみで見るのなら、可能性は他にもあろう。
・ 一人は、幻の中国拳法「白華鳳凰拳」の伝承者『李白鳳』。
・ もう一人は日本防衛軍空軍長官、『柳生 月心斎』。
・ そして最後。 謎に包まれた『黒兎(くろうさぎ)』。
だが・・。
誰も彼も・・。
我等が本拠地を知り、更には『機械兵士(=デスロイド)』を操りて、攻撃仕掛けてくる等”とても”な話だ。
『黒兎』こそ無いとは言い切れぬが・・。
最も高くは・・・。
”アムステラ”しか無い話であるからだッ!
ッ
!
「 ”目”にモノを見て、しかとぞ”確かめよう”。 」
「 そして、”目”にしたので、あるならば・・・。 」
「 な ら ば ・ ・ ! 」
な ” ら ” ば ”『 討 ” つ ” 』 の ” み ” ・ ・ ッ ッ ! ! 」
ー パ チン!
バトゥロは、その『指』を鳴らしたッ!
そ し て 、こ う 言 う ッ ! !
ッ
ッ
!
「 『 来 た れ 、 ” 鷲 蘆 鋼 人 ( し ゅ う ろ こ う じ ん ) ” ッ ッ ! ! !
” 敵 ” は ッ ッ ! ! !
” 本 拠 の 地 ” に ” 在 り ”ぃ ぃ ぃ ぃ い い い いい い いいい ッ ッ ッ ! ! ! ! ! 』 」
・
・
・
・
・
・・・・
この時・・・。
バトゥロは冷静では無かった。
それは雄々しくも散っていた、同志の仇を討たんが為に?
それも・・・ある。
しかし、彼は”それ以上”に知ってしまったのだ。
流れ来た”映像”。
”脳裏”に浮かんだモノ。
それは・・・!!
我が娘を辱め殺した『ヴァルル』もう一つの『 凶行 』ッ!
そして、『柔装甲(マハン)』の『 非 業 な 運 命 』・ ・ ・ ! !
”大罪”と感じたッ!
”贖罪”を願ったッ!!
あの時『ヴァルル』を殺さなかったばかりに、
我が娘『フランソワ・オーギュスタン』だけならず、盟友として共に戦った『柔装甲(マハン=ガン)』までをも、
『 ” 屈 辱 の 中 ” 死 な せ て し ま っ た 』。
冷静でなど・・居られるハズも無かったのである。
この時。
本来為すべき事は・・。
この”事実”を知らせる事他ならない。
独行にて、その場で向かう事など『愚の骨頂』ッ!
そして・・・。
この”独断”こそが、彼の人生を”決定的”に『狂わせる事』となるのである。
『 始 動 ・ ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 』
全ては”謀略”。
そしてバトゥロは、その”画策”へと『足を踏み入れる事』となる。
ーーーーーー
・・・続く。