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○クロガネの賛歌・第3章 ー ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 ー
第12話「 耐 撃 と 言 う 名 の 百 文 字 」
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ガタン、ゴトン。
ガタン、ゴトン。
プ ォ ー オオオーーー。
レールの上を走る列車。
列車は蒸気で動いているのか・・・。
モクモクと煙を吐き出し、前へ前へと突き進んでいる。
レディ・ミィラは、座席に座っている。
窓を見る。
景色は・・・無い。
黒い。
真っ黒い空間があった。
『暗黒』・・と言う意味ではない。
『黒光り』をする不思議な空間であった。
レディは呟く。
「あの時と同(おんな)じ。」
「あの時も・・・私は、列車に乗っていた。」
「黒くも染まった、この空間。」
「灯(ともしび)とも言えない輝き。」
「然れども、その『黒光り』は、確かにも光を放っている。」
「そして・・・。」
「静寂。」
「あの時と同じく・・・。」
「私は一人っきりで、貴方の元に向かっているわ。」
コッ コッ コッ コッ
静寂の中、靴音が響く。
「あら・・・。」
「そうでも(=一人では)、無いみたいね。」
「誰かしら?」
服装を見るに車掌であろうか?
よくは見えないが、何となしにそれは理解出来る。
車掌?は、レディに近づき・・・。
こう言う。
「オーレンジオーレンジ。」
「切符をね。拝見したいんだよね。」
フゥー・・・。と。
レディは、溜息をつき。
「ミスマッチも良いトコね。」
「覆面を被った車掌だなんて、鉄道会社の信用問題に関わるわ。」
と言った。
とっても果実的(フルーティー)な車掌は、レディにこう言います。
「キストキストキィ〜スト。」
「キセル(=タダ乗り)はね。良くないからね。」
「だからこうして、確認をするのがお仕事なんだ。」
間髪入れずにレディは。
「これで良いでしょ。」
「早いトコ、どっか行ってくれないかしら?」
車掌に切符を見せました。
レディは続けます。
「汽車賃を払った覚えは無いの。」
「けどね。あの時もそう。」
「此処に来た時は、こうして、この手に『 こ の 切 符 』が、握られているの・・。」
ー そう。この切符には『こう書かれていた』。
ー 『 百文字が、妻。 』
ー 『 レディ・ミィラ 』と。
切符を拝見した、とっても果実的(フルーティー)な車掌は。
ニマリと微笑みながら、こう言いました。
「キィィィスキスキス サ ン キ ス ト ッッ ♪ 」
「この先でね。君をね。ジ・ハンドレッドくんが、首を長くして待っているからねッ。」
「ジ・ハンドレッドくんを、ブッコロ死するのは『あくまで、この僕』ッ。」
「マスク・ド・サンキストの一族は、『 君達との再戦を待ち望んでいるッ。 』 」
「 『 とっても果実的(フルーティー)な再戦をさッッ!! 』 」
「 『 それまで、ブッコロ死されたら、ダメなんだからね ね ねねぇ〜〜〜 〜 ん ん ん ♪ 』 」
とっても果実的(フルーティー)な車掌は、そう言い残すと。
ニ マ ァ〜〜ンン♪と、満面の笑みを浮かべながら・・・。
コッ。コッ。コッ。コッと。
靴音響かせ、去って行きました。
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「参っちまうねぇ。ソイツは俺も、死合(ヤ)ろうしてんだがなぁ。」
前の座席から、頭が禿げあがった男の声が聞こえます。
「あら? 現役は引退したんじゃあ、無かったのかしら?」
レディがそう問うと。
頭が禿げあがった男は、座席に身を乗り出しながら、此方を向き。
潰れた右目を「眼帯」で隠した顔で、こう言います。
「半々さ。達人(いんたい)と現役のね。」
「趣味の『コツカケ(=腹筋で、己の睾丸を引き上げる事)』を使う場所なんざ、一つだろぉ?」
レディは、苦笑いながら。
「あんまり。あの優しい気な奥さんに、心配を掛けちゃあじゃない?」
「気丈そうだけれど、娘さんの心配だけでも、相当なハズよ?」
そう言われると。
男は、気マズそうに、「へっへ」と頭を掻きながら。
「帰(けぇ)った時は、尻でも撫でてやるのさ。」
「蕎麦(そば)茹でてるトコを、忍び寄ってだなぁ・・・。」
ワキ。ワキ。
男は卑猥な手付きでニヤニヤ。
レディは呆れて。
「お盛んな事ね。」
そう言いました。
男は照れながら。
「何(なん)たって・・・。」
「アイツの『スーパードッポちゃん』なんで・・・ な ッ ♪ 」
男は立ち上がります。
そして男は、レディにこう告げました。
「ハンドレッドに、伝えといてくれや。」
「アムステラだか、アイアンマイケルだか、知らねぇが、ゴタゴタしてんのが終わったらよぅ。」
「『また楽しく、死合(ヤ)り合おうや。』ってなァ。」
「ハンデ(機械仕掛け)なんざ、気にすんじゃねぇーぜ?」
「女、子供でも、大の男に勝ちを得る。 ・・・これがそもそもの『大蛇流』だ。」
「そしてだなぁ・・・。」
「 『 手前ェがよぅ。
何者になろうと、お前ぇは俺と死合った 百文字 豪介 よ。 』 」
「 『 そんぐらいの事ァ、 屁 で も 無 ぇ の さ ッ 。 』 」
「ビッシィーッと、キメるぜェッッ。ってな。」
「よろしく頼むぜェ〜ぃ♪」
そうして。
その男も去って行きました。
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「お前達は、あの男のように『帰る場所』は無い。」
「言うまでも無い事だがな。」
沈んだ眸(ひとみ)を持った男が、レディに声を掛けます。
「足音も立てずに現れるのね。」
「姿通り、死神。」
「案外。」
「私達の帰る場所は、貴方が与える『最期の日』かも知れないわ。」
フン。男は鼻息一つをして。
不愉快そうに、こう言いました。
「下らぬ気遣いは結構だ。」
「塵芥程も思わぬ言葉ほど、腹立たしいモノは無い。」
「10年前のあの日。『地下プロレス最期の日』の悔念ならば、互い様だ。」
レディは返事をします。
「そう。」
「あのような結末、望むトコロでは無かった。」
「次会う時こそ、決着の時。」
そして男は、言い放ちました。
「此度会う時こそ、お前達に与える『最期の日ッ!』」
「私は、あの男・・・。」
「ジ・ハンドレッドに、己の『写し鏡』を見た。」
ー 故に強い。
ー 故に『敗れない。』
「だがな、レディよ。」
「『この世に、Dr.劉は二人も要らぬのだ。』」
「『だから悪魔の頭脳は、その悪魔の肉体を憎み・・・。
そして、討 ち 滅 ぼ す 事 を 望むのだよッッ!!』」
「首を洗って待っておれッ!」
「来たるべきその日、必ずや『 最 期 の 日 』 を ぉ 〜 〜 〜 ッ ッ ! ! 」
「 『 クゥーハッハッハッハッハッハァァァァァア ア ア ア ア ア アア ア アアア ッ ッ ! ! ! ! 』 」
男は高笑いを挙げながら。
そして、去っていきました。
その時。
レディは目にします。
その男。
高笑いをして去る男の両の脚が・・・。
まるで・・・。
『亡霊』のように 無 い 事 に ッ 。
「劉、貴方ッッ!!」
レディが立ち上がりッ。
その男を追おうしましたッッ。
しかし。
ー スゥ・・・・ッ。
その男は、スゥと消えてしまいました。
それは・・・。
まるで。
その男の『未来』を、暗示するかのような、不吉な 消 滅 ・ ・ ・ 。
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「愛もある。」
「哀しみもある。」
「でも・・・っ!!」
「『 百 文 字 ( ハ ン ド レ ッ ド ) が 無 い で し ょ っ っ っ ! ! ! 』 」
その声が聞こえた瞬間、レディは。
ー ザッ!
跪(ひざまず)いて、こう返しました。
「 『 全ては! QX団の名の下に!! 』 」
声の主は、続行(つづ)けます。
「レディ・ミィラ。」
「『待つ』という時間は長い・・・。」
「例えそれが・・・。」
「『5分』でも。」
「『 立 つ の で す 。 レ デ ィ 。 』 」
ー スッ!
レディは立ち上がり。
目前の声の主。
QX団が総統・Queen Xを見据える。
そして、Queenは 言 い 放 ち ま し た ッ ッ ! !
「 『 E x c e l l e n t ( エ ク セ レ ン ト ) ッ ッ ! ! ! 』 」
「 『 良 き 夫 婦( カ ッ プ ル ) で す ッッ ! ! 』 」
「 『 向 か う の で す 、 レ デ ィ ・ ミ ィ ラ ッ ッ ! ! 』 」
「 『 そ し て ・ ・ ・ ッ ッ ! ! 』 」
「 『 百 文 字 を 、 解 放 す る の で す ッ ッ ! ! ! 』 」
レディは頷(うなず)くとッ。
ー ダッ!
レディ・ミィラは、駆け出していきましたッ!
着いたのですッ!
列車がッッ!!
着いたのですッ!
その『 終 着 へ と ッ ッ ! ! 』
そして、レディは、『 こう言い放ちましたッッ!! 』
「 『 Q u e e n !
貴 方 の 声(て) は 、 何 時 も 暖 か い ッ ッ ! ! ! 』 」
思い起こすはオオウのあの日。
振りかえる事無き、母の姿。
Queen・・・。
私は、貴方に『 母 の 姿 を 見 て い た ・ ・ ・ ッ ッ ! ! 』
・
・
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・
・
駅を出る。
其処は暗闇。
然れども黒光りをするその空間。
私は、飛び込んだ。
その暗闇へと。
沈んで行く・・・。
その黒光りへと。
それは音も無く。
それは無音にて。
沈む。
沈む。
沈んで。
沈み進みて・・・。
私と言う『個』は・・・。
まるで、溶けては消え行く、大雪山の初雪のように・・・。
『 ハ ン ド レ ッ ド と 一 つ に な っ て い っ た 。 』
ー そんな最中(さなか)、声が聞こえる・・・。
「お止(よ)ちなさい。」
「レディ。」
「いいえ・・・。」
「『姫君』。」
「そう、お呼びするのが、よろちいでちょうか・・・?」
レディは思った。
ホント・・・。
貴方の冗談は『ペニスだけ』にして欲しいわ・・・。と。
また金切り声がする。
「アァブアブアヴ・・・。」
「赤ん坊を、相手取って・・・。」
「ナニが小さいとは、悲しいお話でちゅねバブゥ・・・」
「しかし・・・。」
「姫。」
「僕がこの世で唯一つだけ。」
「『後悔』をする事があるとすれば・・・。」
「 『 それは、あの時の事。
僕は、脱出艇・ドニゼッティ00など、創 る べ き で は 無 か っ た と 言 う 事 。 』 」
「 そ し て 、あ の 時 ッ 。 」
「 『 君 達 夫 婦 を 、 Q X 団 へ 迎 え 入 れ る べ き で は 無 か っ た と 言 う 事 ッ ッ 。 』 」
レディは・・。
金切り声へと返事した。
ー 貴方に言う事は、唯一つよ・・・。
ー 復 讐 。
ー 恨 み を 晴 ら す 為 に 、 貴 方 の 前 に 立 つ わ 。
また、金切り声が響き渡る!
「その向こう見ずな性格は・・・。」
「『ベンの妻』、そっくりでちゅねぇ・・。」
「『王女クロス』とそっくりでちゅよ・・・。」
「それもまた、良いでちょう。」
「何故なら『僕等の祖先』。」
「オオウの祖先は『自由』を手にする為に、『 重 力 か ら の 解 放 ・ ・ ・ 。 』 」
「『 宇 宙 へ と、 飛 び 立 ち ま ち た 。 』」
「 『 そ れ は 、 理 不 尽 を 許 さ ぬ 為 。 』 」
「 『 た だ そ の 事 柄 を 正 義 と 信 じ て ・・・ ッ 。 』 」
「 姫 。 」
「 貴 方 は 『 オ オ ウ の 子 』 で ち ゅ 。 」
「 『 求 め る モ ノ の 為 、 突 き 進 む と 良 い 。 』 」
「 そ れ が 『 僕 等 の 血 』 。 」
「 そ れ が 僕 等 の 『 生 き る 道 』 な の で ち ょ う か ら ・ ・ ・ 。 」
「『 そ ち て ・ ・ ・ 。 』」
「 僕 も ま た 、『 突 き 進 む の み ・ ・ ・ 。 』 」
「 僕 等 の 祖 先 が ・ ・ ・ 。 」
「『 自 由 』 を手にする為に、 重 力 か ら の 解 放 を 求 め た の な ら ・ ・ ・ 。 」
「 僕 は、 あべこべに、『 束 縛 』 を 求 め ま ち ょ う ・ ・ ッ 。 」
「 それは、あ の お 方 に 『 服 従 』 を 捧 げ る 為 に ッ 。 」
「 『 こ の 世 で 最 も ・・・ ッ 。
最 も 重 力 が 強 い そ の 場 へ と、 僕 は 突 き 進 む・ ・・・ ッ ッ ッ ッ ッ ッ 』 」
・・・。
そうして。
その金切り声は、聞こえなくなってしまいました。
レディは、思いました。
貴方が一体、『何を求めているのか?』
そして、この『ギガント破壊指令』、何が待ち受けているのか・・・。
興味があるわ。
けど。
今為すべき事と比べれば、それは『 ち っ ぽ け な 事 。 』
そして、レディは、こ う 思 っ た 。
サヨナラよ。
かつて。オオウ、『 随 一 の 科 学 者 』 だ っ た 者 よ 。
そして、覚 え と き な さ い 『 ド ク ト ル ・ ベ イ ベ ー ッ ッ ! ! 』
私 は 百 文 字 が 妻 、 レ デ ィ ・ ミ ィ ラ ッ ッ ! ! !
私 は も う 、 貴 方 の 知 る 『 姫 』 じ ゃ あ な い ! !
『 こ の 身、 包 帯( 傷 )だらけの、 女( レ デ ィ ) に な ろ う と も ・・・ ッ ッ ! ! 』
『 耐 撃 』 に 寄 り 添 い 。
そ し て ッ !
「 『 勝 利 を 共 に す る 女 よ ・・ ・ ・ ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
・
・
・
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・
そして、私は・・・。
・
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奥(おく)へと。
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懐(おく)へと。
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内部(なか)へと。
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臓器(ないぶ)へと。
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そうして、遂に、私は・・・。
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・
『 ハ ン ド レ ッ ド 』 へ と 辿 り 付 い た 。
・・・・
酷い姿をしていた。
ボロボロと言うには、余りにボロ雑巾の様であった。
肉と金属を露出され、爛(ただ)れ流るるは油(ガソリン)。
ピクリともしない。
だが。
そんな有様(ざま)になろうとも。
百文字は、レディを目を向け・・。
そして、レディに語りかける。
「レディ。」
「ワシは・・。」
「『敗北(やぶ)れた。』」
レディは応える。
「見れば解るわよ、ハンドレッド。」
「少しでも動ければ、勝ちを得るのが貴方でしょ、ハンドレッド?」
「それとも、私を見くびってるのかしら、ハンドレッド?」
「20年振りにこんなトコまで来させて、今更な事言ってんじゃあ無いわよ、ハンドレッド。」
百文字もまた、応える。
「計110文字の嫌味トークであるな。」
「少々。」
「文字数が少なくは無いか?レディよ??」
レディは、続行(つづ)ける。
「随分とまぁ、余裕が感じられるセリフね。ハンドレッド。」
「それで?」
「このままじゃ貴方は死ぬわ、ハンドレッド。」
「一体どうするつもりなのかしら・・?」
「ねぇ、ハンドレッド・・?」
「 何も考えてないなんて、 言 わ さ な い わ よ ・ ・ ・ ? 」
百文字。
「このまま共に死にゆくか?」
レディ。
「悪くないわね。」
「けど、そんな気は無いんでしょ?」
「無論だ。」
「どうする気?」
「私に出来る事は?」
「その身を捧げよ。」
「しばしで良い。」
・
・
・
・
・
「 『 理解(わか)ったわ。 』 」
ヴ ィ ッッ ッ カ ァ ァァ ァ ア ア ア アアアアア ア ア ア ー ーーーー ッ ッ ッ ! ! ! ! !
ー 『 煌 め き 』 ッ !
ー それは、かつてッ! オオウの夜空に瞬いたッッ!!
『 王(ベン) 、 最 後 の 閃 光 』 に 似 る ッ ッ ! !
ヴ ” ィ ” ィ ” イ ” イ ” 〜 ” 〜 ”〜 ”
〜”〜” 〜”〜” ィ” ィ” ィ” イ” イ” イ”
カ ” ン ” カ ” ァ ” ン”カ”ン”カ”ァ” ン ” カ ” ァ ” ン ” カ ”
ン ” ァ ” ァ ” ァ”ア”ア”ァ” ン ”ン ” ア ” ア ” ン ” ッ ッ ! ! !
ァ ” ァ ” ァ ” ア ” ア ” ア” ア” ア”〜”〜”〜”〜” ン ” ン ” ン ” ン ” 〜〜〜〜 〜 〜 〜 ッッッ ! ! ! !
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(・・・・。)
(なるほどね・・・。)
(それならば、確かに、
『 可 能 性 は あ る 。 』)
(そう。)
(ワシは敗れた。)
(だが、あの一撃・・・ッ。)
(レスラーへの賛歌 その100・・・ッ!)
(『ハンドレッド・ヂェロニモン』と 相 、 対 し た 彼 奴( き ゃ つ ) も ま た ッ ! ! )
( ワ シ と 同 じ く 、 九 死 に 一 生 ッ !
無 事 で は 済 む ま い 、 『 瀕 死 に 重 傷 ッ ッ ! ! 』 )
(そう!)
(だからこそ、『今ならば、間に合うわッ!』)
(『クルイ・ケン・キャク』のその歩みはーーー!!)
ーーー 彼を気遣う余り、『鈍の足(どんのそく)ッッ!!』
(そして、このまま『突き進む』のであればーーー!!)
ーーー 相、対する場『 マ ド モ ワ ゼ ル 平 原 』 ッ ッ ! ! )
意識を交わすは、二人の夫婦。
そして、その意識はッ!
夫 婦 は 重 な り 、 『 一 つ と な っ た ! ! 』
( ( 『 そ う ッ ! 』 ) )
( ( 『 それは、QX団にて、た だ 二 人 ッ ! ! 』 ) )
( ( 『 レアメタル・スターシルバーを用いて創られた Q X 団 N O .2 の サ イ ボ ー グ ッ ッ ! ! 』))
( ( 『 そ の 名 も ッ ッ ! ! ! 』 ) )
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( ( 『 四 次 元 ボ ク サ ー ・ 鷲 鼻 の バ ト ゥ ロ ッ ッ ! ! ! 』 ) )
( ( 『 そ う だ ッ ! !
鷲 鼻 の バ ト ゥ ロ を 、 捕 縛( と ) ら え れ ば ッ ッ ! !
彼 奴( き ゃ つ ) の 、 金 属( に く ) に て 、 耐 撃 は 復 活 ッ ッ !
甦( よ み が え ) る そ の 名 は ・ ・・ ・ ッッ !!!
ーーーーー 『 耐 ” 撃 ” の ” 百 ” 文 ” 字 ” ! ! 』 ) )
( な ら ば 、 レ デ ィ よ ッ ! )
( も ち ろ ん よ 、 ハ ン ド レ ッ ド ッ ! )
そ し て ッ ッ ! !
二 つ の 意 識 は ーーーーー
ーーーー 轟 ( と ど ろ ) き 、 絶 叫 ( さ け ) び 声 挙 げ る ッ !
( ( 『 ク ロ ガ ネ 求 め て 、 賛 歌 を し よ う ッ ! ! 』 ) )
( ( 「 Q X 団 が 最 終 兵 器 ッ ッ ! !
こ の 世 で 一 人 の ッ ! !
『 我 等 が 我 が 子 ッ ッ ! ! 』 」 ) )
( ( そ の 名 も ッ ッ ! ! ) )
( ( そ の 名 も ッ ッ ッ ! ! ! ) )
( ( そ の 名 も ォ オ オ オ ー ッ ッ ッ ! ! ! ) )
( ( そ ぉ ぉ お お の 『 名 ” 』 も ォ ォ オ オ ー ーー ー ッ ッ ッ ! ! ! ) )
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ッ
ッ
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「 「 『 ! ! ー ” ” ” ” ” ” ” ” ” ” ” ” ” ” ” ” ー ! ! 』 」 」
「 『 ギ ” ガ ” ン ” ト ” 2 ” 8 ” 号 ” ゥウウウ ウウ ウ ウ ッ ッ ッ ! ! 』 」
・
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・
・
グ ” ゥ ” ゥ ” ウ ” ウ ” ウ ” ウ ”ヴ ”
ヴ”ヴ” ギ”ャ” ア” ン” ァ” ア” ン” ア”
ア ” ア ” オ ” ォ ” オ”オ”オ”オ”オ” ォ ” ォ ” オ ” ォ ” オ ”
オ ” オ ” ゥ ” ゥ”ウ”ウ”ウ” ゥ ”ゥ ” オ ” オ ” オ ” オ”オ” オ”
ォ ” ォ ” オ ” オ ” オ ” オ” オ” オ”〜”〜”〜”〜” ン ” ン ” ン ” ン ” 〜〜〜〜 〜 〜 〜 ッッッ ! ! ! !
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『 ソ ォ オ オオ オ イ ツ は ァ ァ ア アアアーーー ー ッ ! !
大 ァァア ア ア ア ア ア 地 を 割 っ て 現 る る ゥゥゥウ ウ ウ ウ ウウ ッ ツ ! ! 』
ー ー 腕( う ) ぅ ぅう う 手 ” だ ッ ! !
ー ー 胸( む ) ぅ ぅう う 根 ” だ ァア ア ー ッ ッ! !
ー ー 巨 ょ ぉぉ お お お お お おお 大”ぃ” な 『 顔 』 だぁぁぁぁああああああああああーーーーーーーッッッ!!!!
ー そ し て ッ ! !
そ ぉ ぉ お お おお の 『 肩 』 に は ーーーーー ッッッッッ ッ ッ ! ! !! ! ! ! !!!!!!!! ー
『 黒 服 纏 っ た ー 大 男 ー と ッ ッ ! ! 』
『 寄 り 添 う よ う に ー ミ ィ ラ の 女 ァ アア ア ア ー ッ ッ ! ! 』
ー そ う だ ッ ッ ! !
黒 服 の 大 男 ッ ! !
威 風 堂 々 た る そ の 姿 で ッ ッ ッ ッ ! ! ! !
ーーーーー 耐 撃 の 百 文 字 が 、 命 令 を 下 す ッ ッ ! ! ーーーーー
「 『 行 ” け ” ぇ ” ぇ ” ぇ ” え ” え え ー ー ー ー ー い ” ッ ” ッ ” ! ! !
ギ ” ガ ” ン ” ト ” 2 ” 8 ” 号 ” ォ オ” オ ”オ ” ー ー ッ ッ ” ! ! 』 」
大 の 蛮 声 、 響 き て 渡 り ッ ッ ! ! !
鋼 鉄 の 巨 人 は グ ”ギ ”ャ ”オ ” と 応 じ る ッ ッ ! !
そ し て ッ !
巨 人 は 、 跳 び て 、 急( む か ) い た ッ ッ ! !
そ う ッ ! !
そ の 地 こ そ は 『 決 闘 の 大 地 ッ ッ ! ! ! 』
ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 、 『 終 焉 の 地 平 ッ ッ ッ ! ! ! 』
そ の 名 も ッ ッ ! !
ーー 『 マ ” ド ” モ ” ワ ” ゼ ” ル ” 平 ” 原 ” で あ る ッ ッ ッ ! ! ! ! 』 ーー
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ーーーーーー
・・・続く。