白い。
白い毛並をしていた。
垂れ下った両耳。
長くて。それは自由に動く。
僅かに弓なり。
細く筋肉質な肢体。
スラリと伸びた両脚。
そして。
失われる事の無い。
豊満なチチ(胸)と豊満なケツ(尻)を隠す事ができない豊満なバディ(肢体)。
『 半 獣 半 人 。 』
人と犬の合いの子。
世にも奇妙なその姿を、露(あら)わにし・・・。
QX団製多目的ヘリコプター・『 ドニゼッティGT−18 』を駆る。
『 憂いた瞳 』を持つ女性が一人。
彼女の名は『 レディ・ミィラ 』。
己の全身を覆う。
『 数多の包帯 』を解き放っていた。
そして、その姿は。
『 惑 星 ・ オ オ ウ 』。
『 二 足 の 犬 種 』と 例 え ら れ る 、定 型 か ら 離 れ た 土 着 星 人 に 似 て ・ ・ ・ ・ ッ ッ 。
・
・
・
・
・
・
・
・・・・
○クロガネの賛歌・第3章 ー ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 ー
第11話「 レ デ ィ ・ ミ ィ ラ 」
・・・・
ほんの少しだけ。
ほんの少しだけ、『惑星オオウ』の話をしよう。
何故ならば、此処でのお話は、もう少し後に語られるべき血録。
ドクトル・ベイベーの命を受け。
盲目の淑女。『QX団が総統・Queen X(クイーン・エックス)』の指揮の下・・・。
フタゴ・マウンテンに巣食う狂獣。『宇宙・人喰い熊、レ ッ ド ヘ ル ム 』へと立ち向かう・・・。
生死を賭けた、『 一 代 決 戦 』であり・・・。
そして。
その時に語られるべき、『 血 録 』で、あるべきなのだから・・・。
・
・
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・
・
・
かつて。
レアメタルの発掘場として、栄えた惑星が一つ在った。
アムステラが属惑星・・・。
ー その名も・・・。
惑 星 ・ オ オ ウ ・ ・ ・ 。
しかし。
それは今は昔の物語・・・。
ー 出しつくした金属。
ー 痩せ衰えた大地。
ー 定型から離れた土着星人。
その全てが『オオウ』から目を背けさせ・・。
そして。『貧民星』としての今がある・・・。
ー だ が 。
今、此処で語られるべき、『 惑星・オオウ 』の姿は・・・。
その。『貧民星』として今では無い。
レアメタルの発掘場として、栄えた・・・。
属惑星としての。『かつて』でもない。
青くて・・・。
美しい惑星(ほし)の話だ。
文明の発展と共に・・・。
悩めるその姿を、晒し続ける事になった、その時も尚。
多大なる『恵み』と。
多大なる『試練』を。
全ての生き物に対して、平等に与え続けていた・・・。
ー 『 惑 星 ・ オ オ ウ 』
面白いモノだ。
その星で、始めて宇宙へと飛び上がった宇宙船のパイロットも。
こう、惑星・オオウを評したようだ。
ー オオウは・・・。
ー 青いベールに身を包んだ、花嫁のようだった。と。
我々の住む地球では・・・。
『地球は青かった』と言う、誰にでも解る言葉で、翻訳されたこの言葉ではあるが・・・。
ー 青く。
ー 美しいと思う気持ちに・・・。
星の差など、無いのであろう・・・。
惑星・オオウは栄え続けた。
その芳醇(ほうじゅん)な大地、故・・・。
幾度となく『星間戦争』を経験したモノも・・・。
ー 「闘将」
ー 「炎の将校」
そして。
『 オオウの不動明王 』とまで称された、様々な勇名によって彩られる『 グレーデン 』の血統によって。
『 ベン・グレーデン 』の名を持つ、『世襲(王達)』の統治の下・・・。
惑星・オオウは栄え続けました。
そう・・。
ー あ の 日 ま で 。
・・・・
裏切りであった。
『大臣(側近)』の。
まるで『 狙撃(スナイプ) 』でもされた気分であった。
巧妙に仕掛けられた、その『 罠(ハイエナ) 』は・・・。
最も・・・。
最も・・・ッ。
最も恐ろしい『 星 間 大 国 』・・・ッ ッ ! !
超 巨 大 宗 教 国 家 ッ ッ ! ! !
ー『 ア ム ス テ ラ 神 聖 帝 国 』と の 戦 争 へ と、突 入 さ せ て し ま っ た の で あ る ッ ッ ! ! !
戦 況 は 、常 に 劣 勢 ッ ッ ! !
国 力 が ・ ・ ・ ッ !
否 ッ ッ ! !
ー 『 星 力 が 、 違 い 過 ぎ る ゥ ゥ ゥウウウ ウ ウ ウ ウ ウウーーー ッ ッ ッ ! ! ! ! 』
押(お)されてッ!
圧(お)されてッ!
犯(お)され続ける、その最中・・・ッッ!!
人々は皆、気が狂わんばかりの『 絶 望 』を覚えました・・・ッッ!!
交錯するは、熱き思いッ。
故郷、母国を愛するが故にッ。
起死回生、一手打開を切望するも『 見 る も 無 残 』 。
大地は黒く、『 焦 土 』と化し。
赤くも流るるは、『 墳 血 』の大花。
力及ばぬ事を『 無 力 』と言うならばッ!
ー 嗚 呼 ッ !
悲 し き は、 脆 弱(ぜいじゃく) な る 『 無 力 な こ の 身 ッ ! ! 』
それは、流るる大河の『木の葉』の如く・・ッ。
最早、どうにならない事を知り得った『 人 々 は 皆 ・ ・ ・ ッ 。 』
た だ ・ ・ ッ 。
た だ ・ ・ ・ ッ ッ 。
ー 『 涙 を し た ・ ・ ・ ッ ッ ! ! 』
・・・・
それは闇夜の時。
戦争は終局を迎え。
王は『最後の決戦』へと向った。
グレーデンの血統。
『 オオウの不動明王 』とまで称された、その『 勇 名 』。
数々の星間戦争。
数々の対侵略戦争に勝利を治めて来た、その『 勇 姿 』。
如何に、超巨大宗教国家・アムステラが、大軍団を相手取ったとは言え・・・。
敗北、必然たるは、『 何たるか、嗚呼、無 念 ッ ッ ! ! 』
『 滅びの美学 』と笑わば笑え・・・。
我は・・・ッ。
勇猛なる『グレーデンの男』として・・ッ。
我は・・・ッ。
この『最後の決戦』を持ってして・・ッッ。
『 男 として、死 闘(たたか)いッ! 』
『 男 として、殉 死(し)していきたいッ! 』
それは闇夜の時・・・。
戦争は終局を迎え・・・。
王は『最後の決戦』へと向った・・・。
そして。
『その妻』は。
グレーデンの女として。
正座し、王(夫)を待ち続けました。
誰に言われた訳でもない。
誰に頼まれた訳でもない。
その手には『刃(やいば)』。
王、死するその時には・・・。
己(おの)が、腹を掻っ捌き。
『死を、共にする』つもりなのであろう。
そんな妻へと、『子(娘)』が駆け寄りました。
娘は、『母』に寄り添い、こう言います。
「サニーも。」
「サニーも、運命を共に致します。お母様。」
それは、強くも芯なる言葉。
「途絶え行くは、グレーデンの血統。」
「お父様が最後まで、血統(血)に殉じ、星の守護(まも)り手として、死して行くと言うなら・・・。」
「 その娘。 『サニー』もまた・・・ッッ!! 」
余りにも悲愴で。
余りにも哀切な、その言葉(決意)。
しかし・・。
母は首を振り。
そして、娘にこう答えました。
「生きなさい。」
「そして・・・。」
「 『 行 き な さ い 。 』 」
指、指し示すは『地下への隠し通路』。
そして、『その先』には・・・。
ー 脱 出 艇 。
ー 宇 宙 ヘ リ コ プ タ ー ・ ド ニ ゼ ッ テ ィ 0 0
○ 宇 宙 ヘ リ コ プ タ ー ・ ド ニ ゼ ッ テ ィ 0 0
惑星・オオウ、随一の科学者が、『レアメタル・スターシルバー』をふんだんに用い創り上げた『脱出艇』。
『全自動(フルオート)』。そして『ステルス機能』を搭載されている。
・プロペラを回転させる事により、妨害電波を発生させる高性能の『ECM機能』。
・宇宙。それ故に、如何にプロペラが回転をしようとも『真空無音』。
・宇宙。無重力が故、一度力が加われば、半永久的に『回転をし続ける。』
正に。宇宙ヘリコプターの名に相応しい、画期的な『脱出艇』と言えるであろう。
このドニゼッティ00を、用いさえすれば・・・。
逃げ落ちる事も、可能かも知れない。
母は続けます。
「生き抜く事。」
「それが。」
「『グレーデンの子』としての勤め。」
「そして、サニー・・・。」
「 『 これが、母からの、切なる願いよ・・・。 』 」
ーーーーー ビ ” カ ” ァ ” ッ ” ッ ” ! ” ! ” ! ” ーーーーー
夜空に『閃光』が瞬く時ッ。
妻(母)は子(娘)へと『 こ う 言 い 放 ち ま し た ! ! 』
「お行きなさい、サニー!」
「振り返ってはなりませんっ!!」
「この先っ。」
「貴方にどんな『残酷な運命』が待っていようとも『 生 き 抜 く の で す っ ! ! 』 」
「 お 行 き な さ い 、 サ ニ ー ! ! 」
「 『 も う、 決 し て 振 り 返 っ て は 、 な り ま せ ん っ っ ! ! 』 」
サニーは、頷(うなず)きッ。
そして、『走りて、向いましたッッ』。
そうッ。
それは、『生き抜く為ッ!』
そうッ。
それは、『振り返る事無く・・・ッッ!!』
そして・・・。
サニーの『胸』には・・・。
痛いほど『木霊(こだま)』をし。
激しく。
叫ばんばかりの『慟哭(どうこく)』が、打ち響いていました。
ー ( 「 『 愛 し て い る わ 、 サ ニ ー ! ! 』 」 )
サニーは『涙』します。
サニーも、また『慟哭(こた)えます。』
ー ( 「 『 私 も よ 、 お 母 様 ! ! 』 」 )
しかし・・。
このサニーの『慟哭(どうこく)』は。
愛する母親に届く事は『 無かったのです。 』
何 故 な ら ・ ・ ・ 。
あ の 閃 光 は 。
『 ピ カ ッ 』と瞬いた、あの強い『 閃 光 』は 、『 父 の 死 』 を 意 味 し 。
そ し て ・ ・ ・ 。
母 は 、 夫 と 運 命 を 共 に す べ く 、
『 そ の 刃(やいば)を、 己 が 身 に ・ ・ ・ ・ ッ ! ! 』
・・・・
そうして。
私は、母星(ほし)を後にした。
それから・・・。
どの位の時が経ったのであろう・・・?
流れ着いた星の名は。
ーー ー 『 地 球 』 。
母星(ほし)とよく似た、青くて美しい地球(ほし)だった。
緑溢るる青い地球(ほし)。
けれど。
それは、決して自分にとって優しい地球(ほし)では無かった。
遅れた文明。
同種すら差別をし合うその社会。
どちらも自分にとって、厳しい環境であると言わざる得なかった。
そんな自分を救ってくれたのが・・・。
『 百文字(ハンドレッド)であった。 』
モノを言わぬ。
感情すら無いと思われる、鈍感な彼(ハンドレッド)であったが・・・。
必死に自分から学ぼうとする彼(ハンドレッド)を見ていると・・。
己が不幸を、嘆き悲しみ。
何もせず生きていく事が、『 罪 悪 』であると思えてならなかった。
だから私は・・・。
この姿を。
『 レ デ ィ ・ ミ ィ ラ 』へと『 変 化 』をさせた。
『グレーデンの血統』。
一族特有の・・・。
『 体を、他のモノへと、 変 化 を さ せ る 能 力 』 。
私は。
この地球で『生きて行く』と決めたのだ。
姿も。
形も。
寿命すらも違う人間。
けれど、私は・・・。
『 生 き て 行 く 』と決めたのだ。
そうッ。
『 人 間 と 言 う 種 』と共にッ。
そう・・ッ!
『 ハ ン ド レ ッ ド 』と共に・・ッ!!
だから、こうして、『 姿 』も変えよう・・・ッ!!
共に『生きて行く』と・・ッ。
共に『生き抜いていく』と・・・ッ。
『 そ う 、 誓 い 合 っ た の だ か ら ッ ッ ! ! 』
ーーーーー そして。
私達には『 夢 が あ っ た 』 。
それを掴む為には、『 お 金 』が必要だった。
今となっては、もうどうでも良い事かも知れない。
けれども、あの時。
私達は、毎日が我武者羅(がむしゃら)だった。
・・・自由を手にする。
た だ そ の 為 に ・・・・・ ! ! !
『 自 由 。 』
それは。
オオウの言葉で。
『 重 力 か ら の 解 放 』 の意味を持つ。
もう一度だけ・・・。
もう一度だけ、宇宙に出る必要があったのだ。
『ドニゼッティ00』を、もう一度、宇宙(そら)へと飛ばす為には、『膨大なエネルギー』を必要とした。
その為には、『膨大な資金』が必要だった。
そして私達は、それでも、宇宙へと向かわねばならなかった。
何故なら・・・。
私達は・・。
私達が想いを描く・・・。
たった一つの『 夢 』の為・・・。
そ れ は 。
ーー ー 『 子 を 創 る 事 。 』
その為には、『 宇 宙 へ と 飛 び 立 ち 』。
遥かも遠く『 母 な る 母 星 』。
ーー ー 『 惑 星 ・ オ オ ウ 』へと向かう必要があったのだ。
ーー ー 『 オ オ ウ の 祭 壇 』へと向かう必要があったのだッ。
私は・・。
地球の種族とは、『 性 交 が 出 来 ぬ 身 』。
ー オオウの性交は、お互いの性器を『 結 合 』させ、
その果てに、『 お互いの 血 液 が、 入 り 混 じ る 事 』により 完 遂 されるのだ 。
何度も試した。
けれども『ダメ』だった。
だから行かねばならなかった。
道のり遥かな『茨の道』と知りつつも・・・。
背徳たるは『悪魔の所業』に手を染めようとも・・・。
ー ー 「 『 私 達 は ” 子 ” が 、 欲 し か っ た っ ! 』 」 ー ー
ー ー 私 達 は っ !
ー ー 「 『 こ の ” 血 ” を 、 残 し た か っ た の だ っ ! 』 」 ー ー
何 よ り も っ 。
何 よ り も っ っ 。
何 よ り も 強 く っ っ ! !
そ う ・ ・ ・ っ っ ! !
『 想 っ た の だ ・ ・ ・ っ っ ! ! 』
けれども・・っ。
今となっては・・・っ。
ー ー ー も う 。
ー ー ー ど う で も 良 い 事 ・ ・ ・ 。
・・・・
そう・・・。
ハンドレッド・・・。
ーーー貴方は、あの日・・・。
ーーー大蛇毒砲との、死合へと向かうあの時・・・。
貴方は。
『初めて私に、こう言ってくれたわね。』
低い声で。
はっきりとした声で。
『貴方は初めて、こう言ってくれたわね。』
「 共に、我武者羅に突き進む事でしか、生きては行けぬ身。 」
「 だがな。レディ。」
「 ワシは・・・。 」
「 お前を『妻』だと思っている。 」
「 最良の『夫婦(めおと)』だ。 」
「 例え、星が違おうと。 」
「 例え、種が違おうと。 」
「 この身、血を交わらす事が出来ぬと も ・・ な ・ ・・ ッ。 』 」
「 『 レ デ ィ 。 』 」
「 『 我 が 妻 よ 。 』 」
「 『 ワ シ は 、 お 前 を 、 愛 し て い る ・ ・ ・ ッ ! 』 」
・・・。
馬鹿な話よね。
あの時。
もう。どうでも良くなったのよ。
何年も何年も、こうして生きて来て。
何年も何年も、寄り添って生きて来たと言うのに。
ー 『 一体、何を拘(こだわ)っていたのだろう? 』
今。
生きている私達を、突き動かす、この『 強 い 感 情 』 。
こ の 熱 い 想 い に 、 何 故 、 気 付 け な か っ た の で あ ろ う ?
貴方は向かったッ!
大蛇毒砲と『死合う為にッ!』
それが、貴方が『男として前に進みッ!』
それが、貴方が『男して生き抜く事だからッッ!!』
だから、私は・・・。
あの日。
私が母が『あの日、そうしたように。』
私 も 『 そ う し た 。 』
それは。
母の真似事じゃない。
それは。
父への思慕だからじゃない。
『 私も、ハンドレッドを、愛しているからよ! 』
生きて帰って来たのなら、こう言おうッ!
『 本当にッ! 』
『 二人の為に、今したい事の為に生きていこうッッ!! 』
もう何かも手遅れかも知れない。
私達は、夢の為、余りにも『手を染め過ぎてきた。』
もう。抜けられない。
帰る場所など無いのだ。
『 帰る場所など無いのだ!! 』
でもね。
ハンドレッド。
私達は生きていける。
何故なら。
ー この『絆』は。
ー 決して私達を『 引 き 裂 け さ せ な い 』のだから。
ー 誰であろうと。
ー 私達を踏み躙(にじ)る事などは、『 出 来 や し な い 』のだから。
貴方は『ボロボロ』になってしまった。
それは、大蛇毒砲と死合ったが為に。
それは、Dr.劉の科学力の前に。
でもね・・・。
ハンドレッド・・・。
ーー ー 二 人 の 絆 が 、 あ る 限 り 。
ーー ー 出 来 ぬ 事 な ど 、 何 一 つ 無 い 。
それは、二つあった。
だから、二人で話した。
そして、二人で選んだ。
こうして、二人は選択をした。
そ う ・ ・ ・ 。
そ の 『 選 択 』 こ そ が ・ ・ ・ ッ ッ ! ! !
・・・・
そして、現在(今)。
私は、ハンドレッドを抱きかかえている。
貴方は、現在(今)。
あの日のように『ボロボロ』になってしまった。
あの日。
私達が選んだ『 選 択 』。
そう。
それは、『耐撃の百文字』。
如何なる『辛苦』も物ともせずに。
『耐撃』の果て、勝利を掴む。
そう。
それは、『レディ・ミィラ』
本来の姿を覆い隠す為の『この姿では、無くなったのだ。』
『 包帯(傷)だらけの、女(レディ)になろうとも。 』
『耐撃(あなた)』に寄り添い。
そして。
『 勝利を共にす。 』
・
・
・
・
・
・
・
ビ ” カ ” ァ ” ッ ” ッ ” ! ” ! ” ! ”
『閃光』が瞬いたッ!
それは、かつてッ!
オオウの夜空に瞬いたッッ!!
『 王 、 最 後 の 煌(きら)め き 』 に 似 る ッ ッ ! !
それは、二つあったッ!
一つは『ドニゼッティ00』を分解をしッ!
その『動力』と『レアメタル・スターシルバー』を持ちてッ!
『 貴 方 を、ア ン ド ロ イ ド 』として、 蘇 ら す 事 ッ ッ ! !
もう一つは『グレーデンの血統』ッ!
『 体を、他のモノへと、 変 化 を さ せ る 能 力 』を持ちてッ!
『 私 は 貴 方 の、体 の 一 部 』として、 こ の 命 を 捧 げ る 事 ッ ッ ! !
だから、二人で話したッ!
そして、二人で選んだッ!
そうして、二人は選択をしたッ!!
「 二 者 択 一 の 、『 選 択( 答 え ) 』 な ど で は な い ッ ! 」
「 私 達 が 選 ん だ 、 も う 一 つ の 『 選 択( 回 答 ) 』 ッ ッ ! ! 」
ーーー そ う ・ ・ ・ ッ ッ ! !
ーーー そ の 『 選 択( 答 え ) 』 こ そ が ・ ・ ・ ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
ーー「 サ イ ボ ー グ ・ 『 耐 撃 の 百 文 字 』の 誕 生 で あ る ッ ッ ッ ! ! ! 」ーー
そ し て 、 現 在 ( 今 ) ッ !
最 早 、 『 レ ア メ タ ル 』 も 『 動 力 』 も 存 在 も し な い ッ ッ ! !
二者択一どころか、『 選 択( 答 え ) は、 一 つ ッ ッ ! ! 』
然れども、この『 命 の 瞬 き 』 を ッ !
貴方の体の一部へと変化(かえ)て行くのは、『 死へと向かう、その為ではないッ! 』
ーー 『 手 の 打 ち 用 が 無 く 、絶 え た 望 み を 嘆 く か ら で も、 無 い ッ ッ ! ! ! 』 ーー
それは『 見 つ け 出 す 為 に ッ ! 』
それは『 そ れ を 選 ぶ 為 ッ ッ ! ! ! 』
今、この時、また、あの日のように『 二 人 は 選 び ッ ! 』
そ し て 、『 選 択( 答 え ) 』を、 導 き 出 す の で す ッ ッ ! !
そ う ・ ・ ッ ! !
ーーー 『 愛 し て い る わ ・ ・ ・ ッ ! ! 』
ーー 「 『 ハ ” ン ” ド ” レ ” ェ ” ェ ” 〜 〜〜 ッ ド ” ッ ” ッ ” ! ! 』 」 ーー
ヴ ” ィ ” ィ ” イ ” イ ” 〜 ” 〜 ”〜 ”
〜”〜” 〜”〜” ィ” ィ” ィ” イ” イ” イ”
カ ” ン ” カ ” ァ ” ン”カ”ン”カ”ァ” ン ” カ ” ァ ” ン ” カ ”
ン ” ァ ” ァ ” ァ”ア”ア”ァ” ン ”ン ” ア ” ア ” ン ” ッ ッ ! ! !
ァ ” ァ ” ァ ” ア ” ア ” ア” ア” ア”〜”〜”〜”〜” ン ” ン ” ン ” ン ” 〜〜〜〜 〜 〜 〜 ッッッ ! ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
そ し て 、 そ の 煌 め き は ッ !
強 く ッ !
強 く ッ !
強 く も 瞬 い た ッ ッ ! !
そ れ は、 こ の 世 に『 た っ た 一 つ し か 存 在 を し な い ッ ! 』
何 よ り も 代 え 難 い、『 唯 一 の 瞬 き ッ ッ ! ! ! 』
ーーー 百 文 字 が 『 妻 ッ ! 』
レ デ ィ ・ ミ ィ ラ の『 命 の 瞬 き 』で あ る の で す ッ ッ ! ! ! ! ! !
ーーーーーー
・・・続く。