レゼルヴェ国 ー スラム街 時刻・20:16
憎きはアムステラ。
許すまじは侵略行為。
この緑溢(あふ)るる、青い星を護る為・・・。
大義があり。使命がある。
だが人は、『やり遂げなければならない事』があるよりも・・。
ー『 今、自分に一体 何 が 出来るのか? 』と言う時にこそ、
ー『 強 く 成 長 で き る の だ ・・・ っ ! ! 』
我、思うが故に今日を生きてく。
我、在るが故に今日も生きてく。
より明日・・。
ー 強 く な る 為 に っ 。
今日をもっとっ。
明日をもっとっ。
更なる変貌を諦めずっ。
更なる熟成を諦めずっ。
そして、辿り付いた今日に・・・っ。
ー 『 自 負 』、 抱 か ぬ 訳 が 無 い っっっ ! ! !
それは、このスラム街とて同じ事・・・っ。
アヒィと言う奇声が聞こえるっ。
ウヒョヒョウと暴れ狂っているっ。
だが、その全ての行動の指針(ベクトル)は『対アムステラ神聖帝国』に向けられているっっ!!
自由(フリー)も!
解放(フリー)もっ!
混沌(フリー)もっ!!
暴力(フリー)もっっ!!
其処に・・・。
『白人(しろ)も、黒人(くろ)も無い・・・っっ!!』
外銀河全域を支配すると言う、途方も無くドでかい宇宙帝国に対し・・・。
1惑星の1大陸。
そのまた1国境に区切られた、小さな1軍事国家が『 国を挙げての、徹 底 抗 戦 。 』
無理も無謀も良いトコではあるが・・・。
国中が信じて疑わない事が『 一つあった。 』
ー 如何なる外敵(てき)が、来ようとも・・・っ!!
ー 我々は・・・っっ!!
ギ ガ ン ト は 、 敗 北( や ぶ れ ) な い っ っ っ っっ ! ! ! ! ! ! !
深玄(しんげん)たるは、『信拠(しんきょ)の只中(ただなか)ッ!!』
異を唱えんと、欲するが故かッッ!!
キンキンとノイズする『 金 切 り 声 』が、響き渡ったッッ!!
・・・・
○クロガネの賛歌・第3章 ー ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 ー
第1話「バァァアアブ バ ブ バ ブ バブバブ ハ ァァアアアアイ ッッ ! ! 」
・・・・
「 『
バ ァ ァ ァ アアア ア ブ バ ブ バ ブ バブバブ ハ ァァ ァ アア ア ア ア イ ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
キンキンとノイズする、『金切り声』が響き渡るッッ!!
ドヨ・・・ッ!?(ざわめきが起こったっ。)
ドヨ ドヨ ドヨ・・・ッ!?(人々は皆、恐怖をしたっ。)
不安ッ! 焦燥ッ! 不快感ッ!
そして、更なる『恐怖』が舞い降りるっっ!!!
ブィゥウウウ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ン
ー 電子音だっ。
ザ・・ ザザザ・・ ・ ・ ザ ザ ッ
ー 巨大な立体映像が浮かび上がっていくっ。
ビ ン ッ !
ー 映像が固定されたっっ。
その『クッキリと映し出された 映 像 を目にした人々は皆・・・っっ。』
「「「「 ギィヤァァアア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア アア アア アア アア アア アアアアアア!!!!!! 」」」」」
叫んで『悲鳴』っっ。
慄(おのの)いて、
恐怖をする『絶叫』だっ。
その映像を『認めたくない』と、心からそう願うから『叫声』だっっ。
浮かび上がった『 怪奇の主(ぬし) 』は・・・・ッッ!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「ハァーイ。」
無機質な・・・。
「はじめまちてでちゅ、迷いの子等よ、バブゥー。」
無機質な姿をした『赤ん坊』であった。
「チミ達は、運命の奴隷。」
キューピットのような無垢な表情で、『固定』された鉄面皮と。
「惑星レヴェルの安息を知らず、日々苦しみ続ける『運命の奴隷』。」
メタリックシルバーに彩られたその身体有色(ボディ)。
「風車に立ち向かう愚者(ドンキホーテ)の如くに・・・。」
西洋彫刻を連想させる控え目なペニス(お○んちん)と。
「決して報われる事の無い戦いに、苦心し続ける『 運命の奴隷達 』よ・・・ 。 」
ポッコリした寸胴腹を持つ『脳移植型改造式鋼鉄赤ん坊(スーパー・メタリック・ベイベー・カスタム・バディ)』。
ー怪奇で・・・。
ー奇妙な赤ん坊の『その名』は・・・ッッ!!
「 『 ド ク ト ル ・ ベ イ ベ ー 』 。 」
ベイベーは、両腕を広げる。
「それが、ボクの名前。」
ベイベーは、夜空を仰ぎ見ながら。
「外銀河全域を支配する『アムステラ神聖帝国』の名に置いて・・・。」
ビィ カ ァァァアアアアアアーーーーー ッッッ!!! ( 発 光 ッ ! ! )
「チミ達に、『 果 た し 状 』を、
叩きつけに来まちたよ、ハ ァ ァ ァ ア ア ア ア イ イ ー ー ー ッ ッッ ! ! ! 」
ビカッ! (点滅ッ!)
ビカッ! (点滅ッ!)
ビカッ! (点滅ッ!)
ビカッ! (点滅ッ!)
ビカッ! (点滅ッ!)
ビカッ! (青くッ!)
ビカッ! (蒼くッ!)
ビカッ! (碧くッ!)
ギュンギュンギュンギュンギュンギュン(蛍光ゥ蛍光ゥ蛍光ゥ蛍光ゥ蛍光ゥ蛍光ゥ)
ギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン(そいつはッそいつはッそいつはッそいつはッそいつはッ)
ギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン(姿をッ姿をッ姿をッ姿をッ姿をッ姿をッ姿をッ姿をッ)
ギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン(変えて換えて代えて替えて変えて換えて代えて替えて)
ボォ ッ ッ ッ ッッ ジュ ュ ュ ゥ ゥウ ウ ウ ウ ル ッッッッ !!!!! ( 形成されるは 大 怪 球 ッッッ!!! )
ー 間 髪 入 れ ず っっ!!!!
ド ォ ッ ッ ッ ゴ ォ オ オ オオ オ オ オ オオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !
( 大 怪 球 が、 直 進 を し た ぁぁぁ あ あ ああ あ あ あ あ ああ あ あ あ あ あ あ あ あ あ !!!!! )
グ ォン グ ォ ン グォオン グ ォン グ ン グォ ( 直 進 ッ ! 快 速 ゥ ッ ! )
ン グ ン グォ オ ング ン グォ ン グゥ ングォ ン (ひときわ高い『ビル』を目掛けてッッ!!)
グ ゴ ゴ ゴ ォ ォ オオオオーーー オ ー オ オ ッ ッ ッ ! ! ! (そして大怪球が今ッッッ!!!)
ドッッ ヴァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア アアアアアアアアアア ア ア ア ア ン ! ! ! !
( ドでかいビルと 『 大 激 突 』 ッ ッ ッ ッ ッ ツツツ ツ ツ ツ ツ ツ ツ ! ! ! ! )
ー そのビルの名、『ベイベーおフランス』 ッッ!!
ー かつてのあの日!
ー レゼルヴェ国が、一日革命、『コマンタレヴ・ラプソディ』のあの日あの時!!
ー ギガント28号の『蹴撃』にて!
ー 胴体横断ッ! 真っ二つにされた『あのビルであるッッ!!!』
ボジュル ボ ジ ュ ル ボ ジ ュ ル ッ! (ビルを『光』が蹂躙するッ!)
ボジュル ボ ジ ュ ル ボ ジ ュ ル ッ! (『青き光』が蹂躙を続けるッ!)
ボジュル ボ ジ ュ ル ボ ジ ュ ル ッ! (『青き光』が 形 作 る っ ! )
ボジュル ボ ジ ュ ル ボ ジ ュ ル ッ! (形作られた、『 そ の 姿 』とはッッ!!!)
ヴ ォ ッ ッッ ジュュュュユユユユゥゥゥーーーーーッッッ!!! ( 青く塗り固められた 一通の果たし状ッッ!! )
青い文字にて、彩られたっ。
青くも塗り固められた、果たし状っ。
突き付けらるるは、『 決 闘 そ の 意 思 っっ !!! 』
文脈以下が、示すが通りっっっ!!!
○ ー 果 た し 状 ー
『 鋼鉄の悪魔・ギガント28号に告ぐっ。 』
『 度重なるは、貴殿の暴虐っ。 』
『 失われた命の尊厳を守る為、今ここに 決 闘 を 求 め る 者 な り っ っ ! ! ! 』
ク ル イ ・ ケ ン ・ キ ャ ク にて、
貴 殿 を 『 斬 り 滅 ぼ す 』と、今ここに宣言をしようッッ!!!
『 誇りあるならば、迎え撃って頂こうか、 耐 撃 の 百 文 字 っ っ !!! 』
『 三日の後っ。 』
『 その深夜っ。 』
『 マドモワゼル平原にて、23の刻(23時)貴殿を待ち受けるッッ!!! 』
シ ュ ゴ ォ ォォ ォ オ オ オオ オ オ オオオオオオオオオオオオ!!!!! (青き果たし状が、上昇をするッッ!!)
「そうっ!」
金切り声が響き渡るっ!
「これぞ、即ちっっ!!」
果たし状、再び姿を変え、『ドクトルベイベー』の姿を形作るとっ!!!
ー 股 間 の ソ レ を 、 隠 す ポ ー ズ を 取 り な が ら 言 い 放 っ た っっ !!!
「 『 ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 』 に て 、 ご ざ い ま ち ゅ っ っ っ ! ! ! ! ! 」
ー バァァァァアア ア ア ア ブ バ ブ バ ブ バブバブバ ブ ハ ァ ァ ァ ア ア ーーーーーーィィイ ッッッッ ! ! !
再びキンキンとノイズする 笑い声が響き渡ったっ。
・・・・・
人々は皆『唖然』とした。
常識を・・・。
否(いいや)ッ!
非 常 識 す ら 超 え た 、 こ の 赤 ん 坊 ッ ッ ! ! !
これが大敵ッ!
アムステラと言うのかッ!
超越と言う言葉すら、虚しさを覚える『圧倒的な常識外れッッ!!!』
怖いだとか、恐ろしいと言うならば、『打ち勝てば良い』のであろうが・・・・。
常識を外れた者に対して、『どう対応すれば良いのだ?』
無視をすれば良い話では無いのだっ!
理解をし難い、非常識すら超越をしている『その主(ぬし)』がっ!
『 今 地 球 を 、 侵 略 し 続 け て い る の だ ッッッ ! ! ! 』
理解不能が『絶望を呼び起こすッ!』
勝てないッ!
勝てないッ!
勝てないッ!
勝てないッ!
勝てないッ!
勝てないッ!
やはり我々は、勝てないのか?
ただただ侵略をされ、蹂躙をされて、
飲 み 込 ま れ 続 け る だ け なのかァーッッ!!!?
「けどねっ。」
「如何なる困難が待ち受けていようともっ。」
ー 我々は全てを投げうってでも、その野望打ち砕かねばならない 理 由 ( わ け ) が あ る っっ。
挫ける寸前、3秒前ッ!
待ったを掛けるは、響き渡るッ!!
レディ・ミィラの『抗戦意思ッッ!!!』
「そう。」
レディは続けて、意思を表示しっ!
「そして、それは・・っ!!」
レゼルヴェ国が、支配者(オサ)を呼ぶッッ!!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
地鳴りが起こったっ!
あの日・・っ。
あの時・・・っ。
あの瞬間と同じ様に・・・ッッッ!!!
街の外れからっ。
地面の奥深くから響くようにっっ。
ー 地響きっ、地鳴る・・・っ。
その最中(さなか)っ
太くも響くは、『 百 文 字 が、そ の 声 で あ る ・・・ ッ ッ ! ! ! 』
「 来るが良いッッ!!! 」
「 そして、目に物を見るのだッッッ!!!! 」
「 やり遂げれられるモノなら、『 成 し 遂 げ て み せ よ ッ ッ ッ ! ! ! ! 』 」
パ チン!
その『指』鳴らす、 鳴 音 響 く と・・・ッ!!!
「 来いィィイ イ イイーーーーーッッ ッ ! ! ! ! 」
「 『 ギ ガ ン ト 2 8 号 ォ ォ ォ ォ オ オ オ ゥ ゥ ゥ ウウウウーーーーッ ッ ! ! 』 」
百文字が、蛮 声 ッ !
『 鋼鉄の巨人 』、そ の 名 を 呼 び 寄 せ る ッ ッ ! ! !
ード ゴゥ!
地響きが起こったっ!
ード ゴゥ!
マグネチュードは幾つだっ?
ード ゴゥ!
震度はっ?
ード ゴゥ!
立ってなんかいられないっっ!!!
ード ゴゥ!
誰もが皆(みんな)・・・っっ!!!
ード ゴゥ!
座り込むっっ!!!
そうして、誰もが、空を見上げるッッ!!!
(ああ!)
皆、空を見上げているっ。
(何を恐れていたのだろう!)
皆、そう思ったのだっ。
(何に恐怖をしていたのだろう!)
皆、そう感じたのだっ。
(よっぽどオバケじゃないか!)
皆、そう恐れていたのだっ。
(よっぽど化け物だったじゃないか!)
だが、怖くなんか無かったのだっ。
ー(こんなにも、おっきくてっ。)
ー(こんなにも、強そうだったのにっっ。)
皆がその『巨人』に憧れを抱いたのだっっ。
何故ならっ!!
何故なら、誰もが見上げたその『主(ぬし)』とはッッ!!!
ド ズ ン !
ー それは地より這い出た巨人。
ド ズ ン !
ー 大地に大穴を開け、這い出た巨人。
ド ズ ン !
ー それは呼び掛けに応じた巨人。
ド ズ ン !
ー 耐撃の百文字に応じた巨人。
ド ズ ン !
ー どこまでも鋼鉄で。
ド ズ ン !
ー どこまでも無骨なその巨身。
ド ズ ン !
ー 全長50m
ド ズ ン !
− 体重550t
ド ズ ン !
− 耐撃の百文字のみが真実であり。
ド ズ ン !
− 耐撃の百文字のみを盟友とする。
ド ズ ン !
− QX団が 最 終 兵 器 ッ ! !
「そうッ! そして、その名よ 轟 け ッ ッ ! ! 」
「 『 ギ ガ ン ト 2 8 号 ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ オ オ オ オ オ オオオオオオーーーーッ ッ ! ! 』 」
ー グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! ー
ギガント28号が、雄叫びを挙げ現れたッッ!!
そして百文字の蛮声響くッッ!!!
「不倶戴天(ふぐたいてん)の敵が今ッ!」
「我等が夜空を、土足で踏み躙(じ)るッッ!!」
「許すまじは、ドクトル・ベイベー・・・・ッッ!!!」
「廻脚(えんきゃく)・・ッ! 怨 敵(おんてき)・・・・ッッッ!!!」
ー 斬 り て 、討 ち 滅 ぼ す ッッッッ !!!!!
巨人よッ!
百文字が命ずるッ!
ー ギ ガ ン ト ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オオ オ オ オ ! ! ! ! !
『 ア”キ”ラ” ッ ッ ! ! 』
異音にてギガントッ! 応えるは28号ッッ!!!
グッ・・・・ッ
両脚と・・・っ。
ギィギ ギ ギ ッ ッッ ! ! !
胴体の鋼鉄蛇腹を、『収縮(コントラクション)』させっっ!!!
『 グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! 』
ー ギガントッ! 雄叫ぶと、共に ッッ ! ! !
ダッッッッッ ギュュュ ュ ユ ユウ ォ オ オ オ オ オ オ オ オオオオ オ オ オ オオオオ ーーーーーー ッッッッ!!!!
三連的鋼鉄蛇腹超伸縮故似天空 ( ト リ プ ル ・ ズ ゥ ー ム ・ ス プ リ ン ガ ー ッッッ !!!! )
ー 三つを伸縮(ズゥーム)させる事により、ギガント『 空 を 跳 ぶ ッッッッ !!!! 』
ズ ッ ッ ッ オオ オオオ オオ オ オ(大空羽ばたくッ! 鋼鉄の巨人ッッ!!)
オオオ オオ オ オ オ オ オ ー ー ー ッ ッ ! ! !(その名はギガントッ! 28号ゥーッッ!!)
ー ギガントよッ!!!
ー 百文字が命ずるッッ!!!
「横転にて捻りを加え、その踵『ぶ ち か ま す の だ ッ ! ! 』」
「『 前田独特の軌道を描くッ! ニ ィ ィ イイ イ ル ・ キ ッ ク で あ る ッ ! ! 』 」
ー そして、この度は特別だッッッ!!!
「 『 レ ス ラ ー へ の 賛 歌 そ の 1 ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
ー「 当 た り 前 田 の ォ ー ッ ! ! 」
『 ク ” ラ ” ッ ” カ ” ァ ” ア”ア”ア” ア” ア” ア” ア” ー ー ーーー ッッ ッ ! ! ! 』
ギガントッ! 異音にて応える鋼鉄(モノ)なりッッ!!
夜空、空跳ぶ『鋼鉄の巨人』がッ!!!
ー グ ゥ ・・ ・ ン ッ !
横転ッ! 加るるにッ!!
ー ズ バ ァ ァアアアーー ン ン ッ ッ ! !
捻り、それ即ち、『 踵 、 廻 脚 (えんきゃく) 』となりてッッッ!!!!!
ゴ ッ ッ ッ バァ アアア アア ア ア ア ア(夜空浮かぶは、ドクトル・ベイベーをッッ!!)
アアア ア ア ン ア ァ ァ ア ア ン ッ ッ ッ ! ! !( 切 り 裂 い た ァ ァ ア ア ! ! )
ーーーー そ し て 、 そ の 瞬 間 ッッッッ !!!!!!
ズッッ ッ ガ ァァ ァ ァ ァアアアアア ア ア ア ア アア ア ア ア アアア ア ア ンン ン ン ! ! ! ! ! !
ーーーー 轟 き 響 く は 、 破 壊 音 ッ ッ ッ ! ! ! !
シュォォ ォ オオ ・ ・ ・ ・・・ォォ (ベイベーが映像・・・ッッ!!)
ォォォォオオオ・・・ン ン ン 。 。。。( 霧散しッ! 消 滅 ッ ッッ ! ! ! )
グ グ グ ゥ・・・・・ン ッッ!!!
ギガントは宙空ッ! 体勢を整え・・・ッッ!!
・
・
・
・
・
・
・
・
ドッッッ ズゥゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウウ ウ ウ ウ ウウウウウウ ウ ウ ン ン ン ン ! ! ! !
ーーーー 轟音と共に『 大 地 に 、 着 地 す っっっ !!!!!! 』
・・・ィィィィ ィ イ ( 訪れるは・・・。 )
・ ・・ ・ ・ ・ ・ ン ( 静 寂 ・・・。 )
ー そして、その深々(しんしん)打ち破るは、我等が支配者(オサ)。
「 『 レスラーへの賛歌 その3・・・。 』 」
我等が百文字(オサ)が、低くも呟くと。。
ズ ォ オオオオ ・・・・・・ ッ ッッ ! ! !
ー ギガント28号は、その右腕を・・。
ー 高々と 天 へと 突 き 上 げ て・・・。
ズ ン ッ !
高々と上がった・・・。
ズ ン ッ !
その右腕の・・。
ズ ン ッ !
人差し指一本・・・。
ズ ォオオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ ーーーーーーーーーー ッ ッ ッッ ! ! ! !
天 を 指 す ッ ッ ッ ! ! !
ギガント指先、無骨な指先ッ!
天に高くは、尚高くッ!
1の字表し、百文字ッ!!
それ即ちは『 ICHIBAN POSE(イチバン・ポーズ) 』 ッ ッ ッ ! ! ! !
ーーーー レスラーへの賛歌をし終えると・・・・ッ。
『 イ ” チ ” バ ” ァ ” ァ ” ァ”ァア”ア” ア ” ア ” ア ” ン ” ン”ン”ン” ッ ッ ! ! ! 』
ギガントは、雄々しく。
そして猛々しくも、 雄 叫 ん だ ッ 。
・・・・・
・・・・・ッッ!!(人々は皆。)
・・・・・・・ッッ!!!(思い起こしていた。)
ー そうだ・・っ。
ー そうであったのだ・・・っっ。
ー 何て我々は、忘れっぽかったのであろう・・・っっ!!
そう。
誰もが信じて疑わなかった・・・。
た っ た 一 つ の そ の 事 柄 を ッ ッ ! ! !
ー 如何なる外敵(てき)が、来ようとも・・・っ!!
ー 我々は・・・っっ!!
ー ギ ガ ン ト は 、 敗 北( や ぶ れ ) な い っ っ っ っっ ! ! ! ! ! ! !
・忘るる事無かれ、人々よッ!!
・忘るる事無かれ、誰も彼もッッ!!
ー そして、人々は。
ー 思い起こしたかのように、誰もが『叫び声』を挙げた。
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
一人が叫び声を挙げると。
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
もう一人も叫ぶ。
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
続けて叫んで。
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
誰もが叫び出す。
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
誰も・・っ。
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
彼もが・・・っ。
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
ICHIBAN(イチバァァァアアアアン!!!)
叫んで吠えたっっ!!
ー そうだっ。
ー その通りであるのだっ。
ー 我々は・・・っっ!!
ー ギ ガ ン ト は 、 敗 北( や ぶ れ ) な い っ っ っ っっ ! ! ! ! ! ! !
深玄(しんげん)たるは、『信拠(しんきょ)の只中(ただなか)』。
誰もが皆、『ICHIBAN(イチバン)』を叫んだ。
・・・・・
バルルルルルルルルル ル ル ル ル ル ル ル ゥルルル ゥゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウーーーーーーー!!!
プロペラ音がしている。
だがヘリが飛んでいる訳ではない。
それは、レゼルヴェ国内の『とある軍事施設』。
その一室。
一人で陣取る、その名は『レディ・ミィラ』。
それは黒髪の女性。
艶やかな髪の持ち主であった。憂いた瞳を持つ女性であった。
ローブに身を包んでいる。露出の控えた服装をしているが、豊満なチチ(胸)と豊満なケツ(尻)を隠す事ができない豊満なバディ(肢体)。
だが、その女性は『奇妙』な事に・・・。
全身を『ミイラの如く包帯で覆い隠していた』。
ー レディ・ミィラは通信している。
ー レゼルヴェ国が、黒服の支配者。
ー 百文字(ハンドレッド)に通信している。
「アロンズィS06の『プロペラ型妨害電波システム』は、てき面だったわ百文字(ハンドレッド)。」
「『こんな事もあろうかと』だなんて、古典的な言い草だけれど、
言ってみると、中々爽快な響きだとは思わなくて? 百文字(ハンドレッド)?」
○『 ア ロ ン ズ ィ S 0 6 』
コマンタレヴ・ラプソディ以前の、レゼルヴェ国最強ロボ。
『超ステルス銃撃機』の異名を持つが、その実態は計6機の特殊戦闘機であった。
前後の風景を機体に投影する事するステルス機能と、プロペラを回転させる事により、妨害電波発生させるECM機能。
そして、リモートコントロールによる単独でのコンビネーション戦闘から、
他機や障害物が入り混じる市街地戦などでは、チート級の戦闘力を誇りギガント28号を苦しめた。
その機体データは完全にブラックボックスであり
操者もろとも『リモートコントローラー』までをも破壊してしまった為、
現在は動かぬ鉄クズと化しているが、その優れたシステムは『様々な部門』で研究をされている。
「アムステラが設置したであろう『立体映像照射装置』は、これによって『妨害』。」
「ドクトル・ベイベーの画像を霧散させると同時に、手持ちの『作音装置』を発動させる。」
「見事ギガントが、ベイベーの虚像を打ち倒したように見えたと言う訳よ。百文字(ハンドレッド)。」
ー あの日あの時、レゼルヴェ国中の映像機関をジャックした事と比べれば、
ー 畑違いの工作行為と言えども、
さして難しい事では無かったわ、百文字(ハンドレッド)。
「アムステラが設置したであろう、立体映像照射装置は、『エモンド中尉』に撤去させる予定。」
「とってもペケペケペケェーなスラムの男(ガイ)の彼以上に、スラムの事を任せられる人材は居ないって言う事。」
そしてレディは、百文字に問いかける。
「そっちは、どぉ〜お? 百文字(ハンドレッド?)」
「照射装置の設置をした輩(やから)は、見つかって? 百文字(ハンドレッド)?」
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
百文字の応答が無い。
「・・・・。」
「百文字(ハンドレッド)?」
「聞いているの百文字(ハンドレッド)??」
ガ・・・(雑音がした。)
ガガガガガ・・・(雑音と混じって。)
ガ ッ ! ! (百文字の返答。)
ー レディ。
ー 戦闘態勢に入る。
ー 故に、通信を切断する。
プ ツ ・・・・・ッ!! (通信が切れた。)
・・・・・。
短くも。
確かで。
緊迫をした、その返答。
「百文字(ハンドレッド)・・・・ッ。」
レディ・ミィラは、思いを巡らす。
ー 私と百文字(ハンドレッド)が、ギガントの操縦方法に『リモートコントロール』を選択したのは・・・。
ー ギガントの操縦をすると同時に、彼自身も別の作戦を遂行させる為。
ー 戦闘サイボーグである百文字(ハンドレッド)の戦闘力、能力を考えれば、それは十分可能な事。
ー そして共に巨大な戦力を持つが故、操者と機体を1点に集中させる事は愚策と言えたから。
ー その百文字(ハンドレッド)が『戦闘に入る為、通信を切断する』と告げてきた。
ー それは即ち・・・ッッ!!!
『 のっぴきならない 大 々 敵( だい たい てき )との戦闘を 意 味 を す る ッッッ !!!! 」
バ サァ・・・・ッ。
レディは、ローブを脱ぎ捨てて。
ー そして手に取った・・・。
コ ト・・。 ( それは、一振りの匕首(小刀) )
ー レディは、正座をし。
ス・・・ッ ( その、匕 首 を抜き放つ。 )
レディは神妙に、目前を見据える・・・っ。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「百文字(ハンドレッド)。」
「敗北が許されないのは、私とて同(おんな)じ事。」
「貴方が死す時は、この私も死す時よ。」
レディは続ける。
「生きて帰って・・・。」
「百文字(ハンドレッド)・・・。」
「この私に腹を掻っ捌く真似をさせたら、死んでも恨んで嫌味を言い続けてやるわ。 百文字(ハンドレッド)。」
悲壮なるは、レディの決意。
そして・・・。
『 耐撃の百文字 』は・・・・ッッッ!!!!
・・・・・
・レゼルヴェ国 スラム街より10km『 無人の廃工場 』 時刻・20:31
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴチャゴチャとした・・・。
不作法な空間であった。
暗闇のみが支配している。
大きな鉄屑が散乱している。
とても廃墟なこの空間に・・。。
2mを超える『大男』が、二人佇み睨(にら)み合っている・・・っっ。
ギィロ・・・。 ( 睨(ね)みつけるは、三白眼。 )
「どちらが目鼻をこの地に埋めるか・・・ッ。」
「決戦の時は、今この時である・・・ッッ。」
『 鷲 鼻 の バ ト ゥ ロ ・・・・ ッッ!!!! 』
低くも太く、声 響くと。
「ギガントの操縦は、し終えたかね?」
『 耐 撃 の 百 文 字 ・・・・ ッッ!!!! 』
同じく低い、かの声が響いて。
ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! (機械音が始まった。)
ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! (細かい跳躍を繰り返す音だ。)
ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! ギシュ! (かの声の主から聞こえてくる。)
「ならば、この『鷲鼻のバトゥロ』。」
「『 四次元ボクシング 』にて耐撃の三白眼、この地に埋めると宣言をしよう・・・っっ。」
・ アップライトスタイル
体を真直ぐにし、拳を構える戦闘スタイル。
攻撃を防御するとき上体を弓なりに反らし、動きが機敏である事が特徴。
「 埋まるのは、その鷲鼻である、『 鷲 鼻 の バ ト ゥ ロ 』・・・ ッ ッ ! ! ! 」
ザ ・・・ッッ!! (百文字が、両の腕を広げるッッ!!!)
静寂、充つるこの暗闇の中で・・・ッ。
2機のサイボーグ。
己が信念ブツけんと欲していた・・ ・ ッ ッ 。
ーーーーーー
・・・続く。