ギャルギャルギャルギャルギャル!! ( 回っ て い る ! ! )


ギャルギャルギャルギャルギャル!! (『百文字の“心臓”』が 回っ て い る ! ! )


心臓ッ!それ即ちは『小型プロペラの半永久機関』ッッ!!
機関内に無重力を生み出しッ! その中で回転をし続ける事により、エネルギーを生み出すッ!!

故に、生物が死ぬまで鼓動をし続ける、『 心 臓 』と酷似する物へと 相 成 る 事 が 出 来 た ッ ッ ! !


しかし今、この時!!先のバトゥロとの死闘によりその“心臓”がッ!
心臓こと半永久機関に『 致 命 的 な 裂 傷 』が生じてしまったァーッッ!!

さあさあどうする、耐 撃 の 百 文 字 ィ ィ イ イ イ イ ーーーーー ッ ッ ! ! ? ? ?

  ッ

  ッ

  !


故(ゆ)ぅぅぅううう う 「 得(え) 」 に ィ ィィ イ イ イ イ イ イ イ イイイイイ ー ーー ー ッ ッ ! ! !




 ギガントは、こうして現れたのだァァアアアアアーーーーーッッ!!!

 現れしは、この地ィーッ!



『 “ マ ド モ ワ ゼ ル 平 原 ”ん ん ん んん ん ん ー ーー ッ ッ ! ! 』




 その場にこそ、ヤツが居るゥウウーッ!


 死合いて、死闘たヤツが居るゥゥウウウーーーッ!!



 百文字と同じく・・・ゥ!


 死闘により傷を負うた、QX団No.2のサイボーグゥーッ!


 百文字と同じく・・・ッ!!


 レアメタル・スターシルバーを内包する、青の偉丈夫ッッ!!




『 四 次 元 ボ ク サ ー  ・  鷲  鼻  の  バ  ト  ゥ  ロ  ッ  ッ  ツ  !  !  !  』




 今ならば間にも合おうッ!


 百文字の重傷は、レディ・ミィラの『命の灯火(=百文字との同化)』により、軽減されているが・・・ッ!


 バトゥロは、素にも痛手よ、大も重傷ッッ!!


 百文字程、致命的な深さは無いモノも・・・。


 死闘の代償、決して少なきに非ずッッ!!



 ならばバトゥロを連れ行く、『 狂 犬 客 (クルイ・ケン・キャク) 』の歩みは、決して速くは無いハズだッッ!!



 追いも、つけようゥッ!!


 急ぎて、向おうでは無いかッッ!!!




 そ し て  『  強  奪  (  う  ば  )  う  の  だ  ッ ッ ! ! 』




『 純 度 の 高 い レ ア メ タ ル ・ ・ ・ ・ ッッッ ! ! ! 』




  そ の 名 も 、 『 レ ア メ タ ル ・ ス タ ー シ ル バ ー ッ ッ ! ! 』




  そ れ こ そ は 、 鷲 鼻 の バ ト ゥ ロ の 『 ド 心 臓 ゥ ッ ッ ! ! ! 』 




  そ れ 即 ち は ・ ・ ・ ッ ッ ! ! !




『 小 型 プ ロ ペ ラ の 半 永 久 機 関  』を、 だぁ ぁ あ あ あ あ ア ア アア ア ア ア ーー ー ー ッ ッ ッ ! ! ! !




            ・
            ・
            ・
            ・

            ・

            ・


            ・





・・・・




○クロガネの賛歌・第4章


 ー ギ ガ ン ト 破 壊 指 令  ー  爆 熱 ! 巨 大 ロ ボ ッ ト 編



 第8話「 死 闘 ! マ ド モ ア ゼ ル 平 原 ! ! 」





・・・・







“名無しのルーキー”は・・・否(いいや)。

“マドモアゼル・シエンヌ”は、体調の変調に気が付いた。



「(“ギガント28号”を・・・。)」

「(そして“耐撃の百文字(ジ・ハンドレッド)”を睨みつければ睨みつける程に・・!!)」

「(力(パワー)が溢れ出るのを感じる・・・ッ!!)」



激情。「困難に抗う事」により目覚める『 超 意 識 』。

マドモアゼル・シエンヌは完全に潜在された能力『 第 七 感 』に目覚めた。


その力こそ怪力無双、人ならざる存在“サイボーグ”としてのパワー。

シエンヌは『人ならざる怪力』を持つに至った。


そして、もう一つ。


「暗闇に溶け込む!銀装隠密(メタルハイド)ォォォォォオオオオ!!!」



   ズ”ッ”ッッッ ・・・・



        キ”ュ”ゥ”ゥゥウウウウ ウ ウ ゥ ウゥ ゥ



                ン” ウ” ン” ウ ン ゥ ウ ウ ゥ ゥゥウ ゥウ ゥ ン ン ッ ッ ッ ! ! !



                          ・


                        ・

                      ・


                    ・



          “消えた”ァァアアアアアアアアアアア!!!!



          “狂犬客が”、“消・え・た”ァァアアアアアアアアアアア!!!!



          “透 ・ 明 ・ 人 ・ 間 ・ 銀 ・ 装 ・ 隠 ・ 密”ッ ッ ッ ! !



          “銀 装 隠 密 ( メ タ ル ハ イ ド )”の 力( パ ワ ー )が ッ ッ ッ ! ! !


               ッ


               ッ


          “機 体 の 外 装”と 呼 応 し !


          “暗 闇 と 同 調”し た ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! !






・・・・






鷲鼻のバトゥロはこう言う。

「ウム。真に天晴れなるぞ、マドモアゼル・シエンヌ!!」


元々見えぬ姿と言えど、狂犬客の外装に干渉するには、より強い『 超 意 識 』を必要とする。

己が見たオレグレイのデータと比べパワーに劣るモノせいか、暗闇での同調しか出来ないようだが、

真っ暗闇のこの状況に置いて、それは不利な要素ではない。


後は“授けた戦術”の通り闘えば良いだけ・・・。






・・・・






「グ”ゴ”・・・?」

ギガント28号は狂犬客を見失った。


「ゴ”・・ッ”!”ゴ”・・ッ”!”!”」

足を止め、当たりを見回す。


  そ

  の

  瞬

  間

  !


ス パ ァァアアアアアアア ア アア ン ン ! ! !


狂犬客の“拳”が、ギガントの顔面を捉えたッ!!


「ゴ”ッ”!”!”」

ギガントが喰らった方向に、拳を振りまわす!!

  そ

  の

  瞬

  間

  !


スパン!!スパァァアアアン!!!

逆方向から、狂犬客の拳が飛んできた!!


耐撃の百文字!!

「案ずる事は無い!!」

「あれだけの巨体を誇る機体である!!」


「“超聴力・ハンドレッドイヤー”の前では、真昼間も同然!!」

  ッ

  ッ

  !

イィィィィィィィィィィィィンン!! (百文字が捉える・・!!)


イィィィィィィィィィィィィンン!! (狂犬客の音響を・・!!)



百文字が叫ぶッ!!

「今 だ 、ギ ガ ン ト ォォォオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! 」


ギガントが呼応するッ!!

「グ”ギ”ャ”ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”!”!”!”」


  ド ッッッッ ヒャアアアアアォオオオオオオオ


               オ オ オ オ オ オ オ オ オオ オ オ ! ! !



百文字が咆哮するッ!!

「下から顎(アゴ)を『足裏にて、蹴り上げる』ッ!

『 ト ラ ー ス ・ キ ッ ク 』 で あ る ッ ッ ! !」


  ガ


  ゴ


  ッ


  !


確かにも手応えアリ!

  だ

  が

  !

百文字!!

「カス当たりであるか。」

「思うたより素早い・・・!!」

  し

  か

  し

  !


されど、巨人の一撃ッ!!


シエンヌ!!

「化け物め・・・!!」

「顎が掠っただけで、眩暈(めまい)を覚える・・!!」


D・F・S(ダイレクト・フット・システム)から伝わる顎痛に、

眩暈(めまい)を覚える“マドモアゼル・シエンヌ”!!



P@P@(QXコレクトが響き渡る。)

鷲鼻のバトゥロ!!

「動け、シエンヌ!足を止めしその時が、敗北する時と思い知れ!!」


マドモアゼル・シエンヌ!!

「ああ、親父!心臓が止まるまで動きまわってやる!!」


耐撃の百文字!!

「畳みかけろ、ギガント!!」


ギガント28号!!

「グ”ギ”ャ”ォ”オ”オ”オ”オ”!”!”」


耐撃の百文字!!

「外敵(あいて)の胸板に『手刀』を叩き込む!!」

「ギガントッ! 『逆水平チョップ』であるッッ!!」


ギガント28号!!

「バ”ッ”ク” ハ”ン”ド” ッ ッ ! !」


 ドッッッ チュドォオオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! !

   ッ

   ッ

   !

マドモワゼル・シエンヌ!!

「スットロイぜ! Mr.ハンドレッド!!」

「このぐらい回避する事など造作もない事だ!!」

   ッ

   ッ

   !

 ヒュォオオオオオオ オ オ オ オ ! !

   ッ

   ッ

   !

バックステップ!!

そして上半身をのけ反る事で、回避をする“狂犬客”!!

   続

   け

   て

   !


マドモワゼル・シエンヌ!!

「 四 次 元 ビ ジ ョ ン ! ! 」


ヒュオン! (風切る音がした!)


ヒュオン!ヒュオン!!(幾重にもその音色は奏でられる!!)


タッタッタッタッタッタッタ(踏まれるはステップ!!)

   そ

   し

   て

   !

マドモワゼル・シエンヌ!!

「行くぞ、Mr.ハンドレッド!!」


「喰らえ!四次元コンビネーション!!」


ゴバァ!! (殴りつける!!)


ゴバァ!! (四の五も言わずに殴りつける!!)


ゴバァ!! (フックだ!)


ゴバァ!! (アッパーだ!!)


ゴバァ!! (ボディブローだ!!)


ゴバァ!! (正に“瞬撃”ッ!!)


ゴッバァ!!(狂犬客の“狂い咲き”ッ!!)

   対

   し

   !

ゴォ・・! (ギガントは体勢を崩さない・・!!)


ゴォ・・!!(耐える・・!ひたすらに耐える!!)


ゴォ・・!!(顎を引き、膝を曲げ、両腕で前面を固める!!)


ゴゴォ・・!(動かぬ事で、相手の攻撃を一定方向にさせ・・・!!)

   そ

   し

   て

   !


耐撃の百文字!!

「掴みかかるのだ、ギガント!!」


ギガント28号!!

「グ”ギ”ャ”ォ”オ”オ”オ”オ”!”!”」

   ガ

   シ

   ィ

   !


マドモアゼル・シエンヌ!!

「まだまだァー!!」

   グ

   ォ

   ン

   !

右足の中腹をギガントの腹部に当てる!!

   ド

   ン

   !

その勢いで、ギガントより離れる狂犬客!!

   ッ

   ッ

   !


耐撃の百文字

「ヌゥ・・!!」

「このタイミングと言えど、浅いとは・・・!!」


損だな。

百文字はそう認識する。

これは損だな。

組技は失敗すれば、それはそれだけのものだ。

相手にダメージなんか残らない。

しかし、突きや蹴りは違う。

失敗しても、KOするような強烈なのが入らなくても相手にダメージがは残る。

それを何度もやれば、相手にダメージが蓄積されてゆく。

  ッ

  ッ

  !


マドモワゼル・シエンヌ!!

「俺は止まらない!」

「何度でも命を懸けて、この拳を叩き込むッッ!!」


シュパァン!! (ジャブ!!)


シュアパン!! (即座に二発ッ!!)


あらゆる角度から、叩き込む!!

だが、どんなにかく乱させようとも、狂犬客は一機であり!!

百文字が誇る“超聴力”前には、しかと機体を確認出来ている!!


・・・!! (耐撃に!)

・・・!! (耐撃を重ね!!)

・・・!! (必殺のプロレス殺法をブチ込むまで!!)


    今

    ッ

    !



  ダッッッッッ ギュュュ ュ ユ ユウ ォ オ オ オ オ オ オ オ  オオオオ オ オ オ オオオオ ーーーーーー ッッッッ!!!!




      「  『  両脚的超跳躍故似突進 ( ダ ブ ル ・ ズ ゥ ー ム ・ ス プ リ ン ガ ー ) ! ! !  』  」



               ー 狂犬客の拳から蓄積される衝撃を、両脚大腿部・鋼鉄蛇腹を『伸縮』し。


                 両脚のバネ仕掛けを解放させるッ!是、即ち『ダブル・ズゥーム・スプリンガー!!』


                          だ


                          が


                          !


  ーーーーー 「  『   D ・ F ・ S、エ ネ ル ギ ー 解 放 ッッッ  !!!!!!   』  」  ーーーーーーーー




○ D・F・S(ダイレクト・フット・システム)


DTS(ダイレクト・トレース・システム)の一つの進化形、ダイレクト・フット・システムであるッッ!!

それはッ!機体内に内蔵された“バネ仕掛け床”を思い切り「踏み締めッ!」「駆けッ!」「跳びッ!」「踏み止まる」事によりッッ!!!

機体内の“装置”が、その“衝撃”と“振動”を察知しッ! “振動衝撃”に応じた『 様々な稼働・駆動 』が実行されるシステムであぁぁぁぁぁるゥーッッ!!


そうだッ! 操兵内で“踏み締める”事により、“狂犬客”は『 大地 』を踏み締める!

そうだッ! 操兵内で“駆け抜ける”事により、“狂犬客”は『 大地 』を駆け抜ける!!


そして幾度と無くッッ!!!

“踏み締められた”『バネ仕掛け床』はッッ!!!


『エネルギーの蓄積』がされッッ!!


そ し て 『 音 声 入 力 』 よ り 、そ の “ エ ネ ル ギ ー ”を 解 放 さ せ る ッ ッ ! ! !

       そ

       の

       名

       も

       !

『 D ・ F ・ S、エ ネ ル ギ ー 解 放 ッッッ  !!!!!! 』



  ギュォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!



   ー 狂犬客が力強く“バックステップ”をする!!


     そして、もう一つ!!


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


平成の時代!喧嘩に明け暮れた高校時代送った、1人の不良(ろくでなし)が居た!!

東京都武蔵野市の吉祥寺にある帝拳高校に通う彼は『 東 京 四 天 王 の 一 人 』と謳われたッ!!

卒業後、世界6階級制覇を狙うプロボクサーとして、その剛腕を振るったその男が・・・ッ!!


不良(ろくでなし)の時代!必殺の技の一つとして繰り出す『足技』が一つあったッ!!


踵(かかと)、または足の裏全体で、後方、または自分の体を回転し!!

後ろ向きにして前方にいる相手を ま っ す ぐ 蹴 る 蹴 り 技 ! ! !


     そ の 蹴 り 技 こ そ が ッ ッ ! ! !

               ッ


               ッ


               !

     マドモワゼル・シエンヌッ!!


 「 『 “ 四  次  元  ソ  バ  ッ  ト ”ォォオオオオオオオオオオオオ ッ  !  !  』 」


               ッ


               ッ


               !



      ギ”ュ オ オ  ォ”オ” オ”ォオ ォオ ォ オ




                ォ”オ”ォ” オォ オ ォ”  オ” オ” ル オ ル オ” ル” オ” ル オ ル





        ォ”オ”オ”〜〜〜〜”オ”オ”ォオォオ ォ ォ ォ オ オ オオ オ オ オ ォォォォ”オ”オ”オ”オ”オ”





                 オ”ォ”オ”ッ”ッ〜〜〜ッッッッ”〜”〜”〜〜〜〜 ツ ツ ツ ツ ツ” ツ” 〜” 〜”〜〜〜 〜 ッ ッ ! ! !

                   ッ

                   ッ

                   !


     ドッッッ ギャァァァ ァ ア ア ア ア ア アア



                 アアアアアアア ア ア ア ア ア ア ア  ア ア ン ン ! ! !



         ー メリ込んだァ!メリ込んだァ!!メリ込んだァ!!


           狂犬客の右踵が、ギガント28号の腹部にしかとめり込んだぁぁぁあああああああああああ!!!


              ・
              ・
              ・

              ・

              ・

              ・



         一方、地底奥深く・・・!!


       「ヒィーヒッヒッヒッヒ・・・!!」


       「潰し合えよ。蛇と蛇が互いの尾と尾を食い合うようによぉ〜〜〜〜〜!!」


       「トドメは俺が刺してやる・・・!!」


       「“俺”と“邪蠍蟲(ジャカツキ)”でなぁぁ〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」


         暗躍するは・・・。“毒針”アクート!!


         手柄を横取りする為に、地中深く隠れ潜みその時を待ち望んでいた・・・!!







ーーーーーー





 ・・・続く。