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コマンタレヴ・ラプソティ 

第5話「指令(シークレットペニス)」




「 『  バァァァァアア ア ア ア ブ バ ブ バ ブ バブバブバ ブ バ ブ ゥ ゥ ウ ウ ーーーーーーーーー ッッッッ ! ! ! 』 」




 金切り声が響き渡っていた。


 その姿は立体映像であった。
 その姿はジャンボにサイズであった。

 固定されてる『無垢な表情(ベイビィ・フェイス)』。メタリックシルバーに彩られた『身体有色(ボディカラー)』。

 控え目なペニス(お○んちん)とポッコリした寸胴腹が『西洋彫刻』を連想させる・・・。



 『脳移植型改造式鋼鉄赤ん坊(スーパー・メタリック・ベイベー・カスタム・バディ)』。



 特異な体と特異な名前を持つ男・・・。
 その名は『 ド ク ト ル ・ ベ イ ベ ー 』。




 広がるその両腕。



   ーボク ら は皆、 生まれてくる 惑 星 を間違えた 迷いの子等 ・・・・ 。




 開くはその両の手。



   ーボクは チミ達に 『 福 音 を 知らせる 義 務 があるのでちゅ・・・・。』





 ドクトル・ベイビーは再び言い放った。



   ーだからボクちんは、チミ達に『伝えて説くのでちゅッッ!!』

   ー惑星レヴェルの安息行為ッ!




   ー『 アムステラが支配 』を 享 受 するのでちゅ ゥゥウウウウウウウーーーーーーー ッッッッ ! ! ! !






「 『  バァァァァアア ア ア ア ブ バ ブ バ ブ バブバブバ ブ バ ブ ゥ ゥ ウ ウ ーーーーーーーーー ッッッッ ! ! ! 』 」




 再びキンキンとノイズする 金切り声が響き渡った。



・・・・・



 対するは耐撃の。

 対するは百文字(ハンドレッド)。


 全長50m体重550tを誇る『ギガント28号』の左肩上にて、

 蛇腹首をガシリと掴み、ギガント(巨人)操る『 黒づくめの男 』。


  ースーツが黒い。

  ー靴も黒い。

  ー帽子も黒い。

  ー手袋も黒い。


   ー色素の薄い肌が、その黒を際立たせ。


   ー黒づくめのその姿が、岩を人型にくり抜いたようなその巨体と顔に映える。


 鷹(たか)や鷲(わし)を連想させる猛禽類のような目を持っている。


 『油臭(ガソリンしゅう)』と『機械音』がしている。




「 『 レ ス ラー へ の 賛 歌 そ の 3 ・・・・ ッ 。  』  」




 静かに呟く低い声。





グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !




 ギガント28号が『 轟き 叫んだ ッ !! 』



・・・・・



 ヘリが飛ぶ。

 レディ・ミィラとルイヌーヴォーが戦況を見守っている。



・・・・・



 迫りくるは6つの機影。

 同機種5つに肉食恐竜タイプのが1つ。



・・・・・



 ただっぴろい平原。


 吹き荒(すさ)ぶは風。



・・・・・



 天と地とが活目している・・。


 巨人に下された命令とは何か?

 巨人は一体何をするつもりなのか?



・・・・・



 どう出る、ドクトル・ベイベー!


 どう出る、ギガント28号ゥーッッ!!




・・・・・




   ズ ォ オオオオ ・・・・・・ ッ ッッ ! ! !




    ー ギガント28号は、その右腕を


    ー 高々と 天 へと 突 き 上 げ た ッッ !!!



・・・・・




  ー ワシは捧ぐるッ!!




  ー『 現 代 の ネ プ チ ュ ー ン 』と呼ばれた超人(リアル・アメリカン)へと、『 I C H I B A N 』 を ッッッッ!!!






・・・・・




 ズ ン ッ !

 高々と上がった・・・。


 ズ ン ッ !

 その右腕の・・。


 ズ ン ッ !

 人差し指一本・・・。





   ズ ォオオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ  ーーーーーーーーーー  ッ ッ ッッ ! ! ! !




   天  を  差  す  ッ  ッ  ッ  !  !  !






・・・・・





  ビ ィ ッッ ッ ッ  タ ァ アアア ア ア ア ア ーーーー ー ー ー ー ー ッッ ッ ッ ! ! ! !




  ドクトル・ベイベーは『その金切る 笑い声を 止 め た ッ ッ ! ! 』





・・・・・



 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ



 そう・・・。


 これぞ正しく『 ICHIBAN POSE ( イチバン・ポーズ ) 』 。



・・・・・




・『ICHIBAN POSE(イチバン・ポーズ)』



 プロレス史上最も成功したレスラーと言われる、伝説的なプロレスラー「テリー・ジーン・ボレア(本名)」の最も象徴的なパフォーマンス。

 右手人差し指を高々と上げ「イチバァーン!」と叫ぶその決めポーズは、
「超人」
「リアル・アメリカン」
「マディソン・スクエア・ガーデンの奇跡」
「現代のネプチューン」
等、数々の異名を持つ彼を「シンプルかつ一言で表現(ムーブメンツ!)」
荒々しくも絵画的な「ビルダーボディ(ボディービルダー的体型)」に大いに映え、披露するや否やたちまちや流行(トレンド!)。
「一番」と書かれたタンクトップやTシャツが売れに売れ、"ICHIBAN"はNo.1を意味する語としてアメリカで最も有名な日本語の一つとなった。


 現代アメリカプロレスに置いても彼は伝説的な存在であり、この表現(ムーブメンツ)はある種の『聖域』とされ、
 最も相応しい格を持つと言われる『”火の玉野郎” ブライアン=バーンズ 』を除き、どのプロレスラーもリング上でこのポーズを行う事は出来ない。



・・・・・



 ギガンド28号のその無骨な指先が、天高くに尚高くッ!


 1の字表し、百文字ッ!!



  それ即ち『 徹 底 抗 戦 』が 意 思 、  表  示 ィィ ・・・・ ッ ッ ッ ! ! ! !



・・・・・




 ・・・・ ・ ・ ・ ・ 。


 ひと時、静寂。

 ほんの一瞬、静寂が訪れ・・・。





 ス ゥ 。



 ドクトル・ベイベーが動き始めた。



・・・・・




 ス ゥ ・ ・ ・ 。


 ドクトル・ベイベーは。



 ス ゥ ・ ・ ・ 。


 広げた両腕を。



 ス ゥ ・ ・ ・ 。


 ゆるやかに下げていき・・・。



 ス ゥ ・ ・ ・ 。


 股間のソレを覆い隠すように・・・。



 ス ゥ ・ ・ ・ 。


 両の腕を交差(クロス)させ・・・。





   ビ ィ ッッ ッ ッ  タ ァ アアア ア ア ア ア ーーーー ー ー ー ー ー ッッ ッ ッ ! ! ! !




   両 の 手 広 げ る 事 に て 、  完  遂  と し た ッ ッ ッ ! ! ! !




・・・・・





  ギ ィ ・・ ・ ・  ロ ォ オ オオオ ・ ・ ・ ・ ゥ ! ! !




  耐撃の百文字の眼光が『 鈍 く も  光  る  ッ  ッ  !  ! 』





・・・・・



 ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド



 そう・・・。


『 SECRET PENIS ( シークレット・ペニス ) 』にて ご ざ い ま ち ゅ ッ 。



・・・・・




・『SECRET PENIS(シークレット・ペニス)』



 人類史が産声を挙げ、文明が発達をすれば発達をするほど、暗部の露出を禁じる法が形成されていった。その全てはモラルが故にあると言える。
 ズボンのチャックを『社会の窓』と表するように、老廃物を排出する器官を露出する事は『汚い事』『迷惑な事』と認識されるに至り今日がある。

 ドクトル・ベイベーはこの事柄に『深く悲しみを覚えた』。

 露出を避けるのは好ましい。誰もが暗部と暗部の繋がりを得て、この世へと産まれ落ちる。
 デリケートなその箇所を『保護』する為に、大切に『保護する(覆い被せる)事』は、ディ・モールト(とっても)好ましい事と言えよう。

 だが『汚い』とは何だ。『迷惑な事』とは何様のつもりだ。


『 許せぬ怒りが其処にあるッ! 』  『 救えぬ愚者が其処にいるッ!! 』


 故にドクトルベイベーは、己のソレを隠すのだ。

 思い起こせよ許せぬ怒りッ! 忘るるなかれ『 愚 者 その 顔 を ッ ッ !!! 』



・・・・・



 ドクトル・ベイベーのその無機質な指先が、重なり合って暗部を隠すッ!


 無垢な鉄面(そのツラ)、怒りも鉄面(同じく)ッ!!



  それ即ち『 滅 殺 指 令 』が 意 思 を  表  示  し  た  ッ ッ ッ ッ  ! ! ! ! !



・・・・・





    「 『 皆 の 者 、 殺 ち な ち ゃ い 。 』 」




      ー ドクトル・ベイベー 言 い 放 つ ッ !




・・・・・



 ヴィ キュ・・・・ゥ !


 5つの同機種。

『 羅 甲 』の1つ眼が点滅し・・・。





「 『  バァァァァアア ア ア ア ブ バ ブ バ ブ バブバブバ ブ バ ブ ゥ ゥ ウ ウ ーーーーーーーーー ッッッッ ! ! ! 』 」





 再びキンキンとノイズする 金切り声が響き渡り。






      ー シ ュ オン ン ン ー ー ー・・ ・ ・ 。




        立体映像(ドクトル・ベイベー)は消え去った。






・・・・・



「破壊指令が出たぜ。

 想定通りの『対巨大機体』だ。まずは俺達が出る。」


 消えしはドクトル、音無くベイベー。

 すぐさま羅甲の1機が指揮を出す。
 告げしは4機。他の4機。

 羅甲が4機へ『指揮』出した。



・・・・・



「敵機体(ギガント28号)の左肩に居るのがパイロットのようだな。」


 俺の名は『ドッグメェン』。生まれは下級階層。だから『苗字』が無ぇ。



・・・・・



「生体にしちゃあタッパ(背が高い事)があるが、ズバコン(大当たり)狙おうなんて思うんじゃあねーぞ。」


 この名には両親の『上級階層に尻尾振って生きるのが精一杯かも知れねぇが、強く生きな!!』って意味が込められている。



・・・・・



「外部に居るって事ァー、それだけの運動能力を持っているって事だ。ブラフ(ここでは「罠」)と受け取って間違いねぇ。」


 軍人続けて28年。この『強く生きな!!』って言葉に、いくつ助けて貰ったか数知れねぇ。



・・・・・



「狙いは『 右大腿部 』だ。右の上腕部を見てみろ、『 蛇腹箇所に銃弾がめり込んでいる。 』」


 地球までくんだり来て、新参者(ドクトル・ベイベー)の下で働いてる『万年下っ端』な訳だが・・・。



・・・・・



「他の箇所と比べ、『 蛇腹箇所は装甲が軟弱である事 』が推測される・・・ッ。」


 どんなヘボな飼い犬にだって、牙もあれば噛み付いて『 死 に 至 ら し め る 事 』だってあるんだぜ?



・・・・・



「お誂(あつら)え向きに脚部だ。使用不能になれば 俺 達 の 勝 利 ッ ! 」


 全長20m! いかり肩逞(たくま)しい、アムステラが汎用型量産機体『 羅 甲 』を駆り・・・・ッッ!!



・・・・・



「行くぜ!野郎ども!! 『 抜かるんじゃあねぇぇぞ ッッッ !! ! !  』  」


 昨日のように、今日も生き抜き・・・! 今日を生き抜き、明 日 へ と 辿りついてやる ッ ッ ! !



・・・・・





  ドォォ ォ オ オ オオ オ  ・・・・・ゥ ーーー ー ーー ー  『  ワ  』  ッ ッ ツ ツ ツ  ! ! ! ! ! !




     『 5体の羅甲(飼い犬) 』が、目前立ちはだかる『 ギガント28号(巨人) 』へと襲いかかりっっっ!!!!







   ド ッ ッ ッ  パァ アアア アア ア ア




             アアア アア ア ア  ア ア ア ー ー ー ッ ッ ! ! !





     ズキギャギャギャギャギャギャ ギ ャ ギ ャ ャ キャ キ ャ キ ャキャキャキャキャ





              ギャキャキィィイヤァァァァァアアアア ア ア ア ア ア ア ア アアアン ン ン ン ! ! ! !






     幾重にも重なった『 銃音(遠吠え) 』が 響 き 渡 っ た ッ ッ ! ! !



ーーーーーー


 ・・・続く。