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グッ・・・・

  ギガントの・・・。


  ギィギ ギ ギ ッ ッッ ! ! !

  両脚の鋼鉄蛇腹が『収縮(コントラクション)』する。



   ーやや前傾の態勢。


   ー両腕を広げて。



   ー暴顛贅(アバレテンゼイ)を見据える。



 「異星の無粋者(おろかモノ)よ。」


 「受けきれるかね? ダブル・ズゥーム・スプリンガー(バネ仕掛け)。」



・・・・



  グッ・・・・

  暴顛贅(アバレテンゼイ)から・・・。


  ギィギ ギ ギ ッ ッッ ! ! !

 『収縮音(コントラクション)』がする。



   ー爪の鋭い両腕広げる。


   ー全身金属の肉食恐竜型(ダイナソータイプ)。



   ー肉食恐竜特有の発達した下半身を習った両膝を曲げ・・・。




 「辺境星の蛮族1人。」


 「その陳腐な挑発に乗って差し上げましょう。」



・・・・



  ゴ ク リ 。

  新兵(ルーキー)は息を飲み。


  迫りくる大波を察知した小動物が、本能的に大移動をするのに似て・・・。



 「・・・ッ。」


  速やかに後退。 



  ス ・・ ・ ・ ッ


  羅甲が下がる。




・・・・




    ー  合  図 ( そ の 刹 那 )




・・・・





   グ ッ ッ ッ  ツツ ツツツ ツツ ツ ツ




             ギャア アア ア ア  ア ア ア ー ー ー ァ ァ ァ ァ ァ





     ァンアンアンアンアンァンアン ァ ン ァ ン ァ ンア ン ア ン アンァンアンアンァ





              ゴッッッッガァァアアァァァァアアアア ア ア ア ア ア ア ア アーーー ー ッ ッ ! ! ! !





コマンタレヴ・ラプソティ
 
第7話「闘いの激突音(どら)が、鳴り響いた。」





・・・・



 グ・・・ッ!

 互いが。


 ググ・・・ッ!

 互いの両手を掴み合う。



  グッ ギ ギ ギ ギ ギ ギギィィイイイイイイイイイイイイイ ッッッ!!


  軋む。 軋む。 軋む。 軋む。 万力と万力とが『 押し合い続けるッ 』




      ギィギ ギ ギ ッ ッッ ! ! !


      顛贅(テンゼイ)が覆いかぶさり始めるッ! 




 「 この顛贅(テンゼイ)のパワーを見て、尚『受けきれるかね?』と大物ぶっていられますか?辺境星の1蛮族よ・・・。 」




      ギ ィ パァアア ア ア ・・・・・ ッッッ ! ! !


      顛贅(テンゼイ)が、卑猥な音立て、その大口を開き・・・。





 「 制裁です。操者ごと丸かじりにしますが、構いませんね? 」


   操者(ピピアンボーイ)は、冷た過ぎるほど『静か』に言い放った。





   ー 顛 贅 暴 牙 ( テ ン ゼ イ ・ フ ァ ン グ ッッッ!!! )


     その大口を閉じ、その牙で持って噛み砕くッ!!





       バ  ッ  ッ ッ ッ  ク  ォ ォ ォ ォ ォ オオオ ン  ッ ッ ッ ! ! !




       顛贅(テンゼイ)が、ギガントの頭部に『 か じ り つ い た っっ !!! 』









              「   ッ ッ ッ ! ! !   」



                  否 ッ ッ ! ! !








    グッッ オ ン オンオンオンオンオ ン オ ン オ ン オ ン オンオンオンオンオン ッッッ ! ! !



    顛 贅( テンゼイ ) が、 ギ ガ ン ト に 投 げ 飛 ば さ れ た ァ アアアー ッ ッ ! !









・・・・




「 愚鈍(おろか)な。 」


「 同じバネ仕掛けを持ちながら、このブラフ(騙し)に気付かぬとは大層な猪(いのしし)だ。 」




  ー 万力と万力とが『 押し合い(コンテスツッ!) 』


  ー 覆いかぶさり始めた顛贅(テンゼイ)が『 優位(ダァマネッツッ!!) 』



      ー 『 それは、誤認(あやまり)であった。 』




 顛贅(テンゼイ)が覆いかぶり始めたのは『 力が優っているからではない。 』





       ギィギ ギ ギ ッ ッッ ! ! !



       ギガントは胴と両大腿の蛇腹を、緩やかに『収縮(コントラクションッ!)』する・・。





       ギ ィ パァアア ア ア ・・・・・ ッッッ ! ! !



       そうとも知らずに顛贅(テンゼイ)は、その大口を開いた・・・。






   バ  ッ  ッ ッ ッ  ク  ォ ォ ォ ォ ォ オオオ ン  ッ ッ ッ ! ! !




    顛贅(テンゼイ)は、キガントにかじり付く。その動作に『 つ け 込 ま れ ッ ! 』





ダッッッッッ ギュュュ ュ ユ ユウ ォ オ オ オ オ オ オ オ  オオオオ オ オ オ オオオオ ーーーーーー ッッッッ!!!!




 三連的鋼鉄蛇腹超伸縮故似投撃 ( ト リ プ ル ・ ズ ゥ ー ム ・ ス プ リ ン ガ ー ッッッ !!!! )





       ー  顛 贅( テンゼイ )は 、 投 げ 飛 ば さ れ た の だ ッ ッ ! !


・・・・




  ギガントは両の手をガシリと握り締めているッ!


  その状態で投げ飛ばされた顛贅(テンゼイ)は、踏みしめていた大地から解き放たれッ!



   ギガントを軸とし、ギガントの後方へと 縦 に 回 る ッ !





    ギ ュ ュ ユユユル ル ル ゥ ウ ウ 


    ー 風を撫で斬りッ!



          ウ ウ オ オ オオォォォ オ オ ー ッ ッ ッ ! ! !


          ー 顛贅(テンゼイ)が半周をし、縦に 垂 直 ッ !






       ー そのまま大地へと叩きつけながら 、 加 え る に ギ ガ ン ト は ッ !





 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ




 「貴様のバネ仕掛けは、3種。」


  機体肩上の操者。




 「両大腿部と・・。」


  耐撃の百文字。




 「もう一つ。」


  命令を下すッ!







    ー ギ ガ ン ト ッ ッ ! ! !






 グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !






      パ ッッ ッ !


       ギガントは、左手の握手(クラッチ)を解く。




        グ ゥ ン ッッ ッ ! !!


         ギガントは、右腕で『 顛贅(テンゼイ)に、捻 り を 加 え ッ ! ! 』





    ー 顛贅(テンゼイ)が両の足、大地目掛けて 叩 き 付 け る ッ ッ ! ! !






 「貴様のバネ仕掛けは『両大腿』と『背びれを含めたその尾』である。」


 「さあバネ仕掛けせよ。」


 「三種全てで衝撃を吸収せねば・・・・。




    ー 砕 か れ 果 て る の み ・・・・ っっっ ! ! !





・・・・




 グゥオオオオオオオオオオオオオオ!!!(風を撫で斬っている!)


 (こ・この、ピピアン・クラケットが!!)



   オゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオ!!(投げ飛ばされているからだ!)


   (たかが辺境星の1蛮族に『手玉に取られる!!?』)





 ー さあバネ仕掛けせよ。


 ー 三種全てで衝撃を吸収せねば・・・・。




    ー 砕 か れ 果 て る の み ・・・・ っっっ ! ! !




 グンォォォォォオオオオオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オーーーーッッッ!!!(叩き付けられる!!)


 (い・言われずとも! 言われずとも『 そのつもり です っっっ !!!! 』 )






    ー 顛 贅 壮 尾 ( テ ン ゼ イ ・ テ イ ル ッッッ!!! )




           ー  プ  ラ  ス  ッ  !  !




    ー 顛 贅 壮 脚 ( テ ン ゼ イ ・ レ ッ グ ッッッ!!! )








 ド ドド ッ ッ ッ グゥゥン グ ゥン グ ン グゥ (三つのバネ仕掛けで!)





         ン グ ン グゥ ン グゥ ン グゥ ン グゥ ングゥ ン (投撃の衝撃を!)






            グ グ グ グ ゥ ゥ ゥゥゥゥ・・・ ・  ・ ン ン ッ ッ ッ ! ! ! (軽・・ッ減する!!)






    ー 顛贅(テンゼイ)は、内蔵蛇腹の全てを『 緩やかに 収縮(コントラクション)させ 』、投撃の衝撃を軽減ッ!(そしてッ!!)






「 制裁ですっ! お次は貴方が宙を舞うのです、辺境星の1蛮族よっっっ!!! 」


  ピピアンボーイは、語気を強め『 怒気すら込めて言い放ったっ! 』





   ダッッッッッ ギュュュ ュ ユ ユウ ォ オ オ オ オオオ オ オオ ーーーーーー ッッッッ!!!!(投げ飛ばしてやる!!)



       顛贅壮尾(テンゼイ・テイルッ!) プラス  顛贅壮脚(テンゼイ・レェェエエーーーーッグッッッ!!!)





・・・・



「貴様は玩具の刀剣を振い、草木に対し武勇を誇る『 作劇に酔い痴れた 小 僧 』に等しい。」


「小僧。」


「貴様がバネ仕掛けをし、解き放つ時間(とき)があると言う事は・・・っ。」







    ー  ギ ガ ン ト も ま た 、 然 り で あ る ・・・・ っっっ !!!!








 グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !



   既に蛇腹を収縮(コントラクション)させていたギガントはッ!





 ダッッッッッ ギュュュ ュ ユ ユウ ォ オ オ オ オ オ オ オ  オオオオ オ オ オ オオ ーーーーーー ッッッッ!!!!



   圧縮された蛇腹を「解き放つ(ズゥームッ!!)」





 グゥン ォンォォン ォ ン ォ ン ォ ン ォ ン ォン オ ン オ ン オ ン オ ン オ ン !!!



   発生した伸縮運動力(ズゥーム・エネルギー)を、顛贅(テンゼイ)を握りしめていた右手を開く為に「伝導(コンダクション)させ・・。」









           パ ッッ ァァア ア ン ン  ン  ッッ!!!



             今 、 「 開 か れ た っっっ !!! 」








「 『 小僧。転がり滑り続けるが良い・・・・っ! 』 」









   ゴ ロゴ ゴ ロ ゴ ロォゴロ ゴ ォロ ゴ ゴ ゴロ


   握手(クラッチ)を外された顛贅(テンゼイ)は。





     ン グ ォ グォ グ ォロ ォ ゴグ ォ ロォ ゴロォ ゴ


     己の後方に投げ飛ばすハズの伸縮運動力(ズゥーム・エネルギー)を一身に受け。





         ロ ゴ ロゴ ロ ォ ォ ォォォォオオオ オ オ オ オ ン ン ッ ッ ッ ! ! !


         無様にも己の後方へと『 転 が り 滑 っ た ・・・・ っっ 。 』







「 『 惨めにも敗れ去る。 』 」


「 『 その言葉、拉(ひしゃ)げた先の機体(羅甲)よりも・・、




      ー 泥 塗 れ の 今 の 貴 様 に こ そ 、 相 応 し い ・・・ っっっ  ! ! ! 




 百文字は冷た過ぎるほど『太く』言い放った。



・・・・



(す・凄い・・・!)


 新兵(ルーキー)は驚きを隠せなかった。


上官(ピピアンボーイ)は名ばかりの上官でない。

裏打ちされた操兵技術と実績。
決して家柄ばかりが良いと言う『昼行燈(ひるあんどん)』では無い。


(そ・それが。手玉に取られるだなんて・・・。)


(あっっ!)


 新兵(ルーキー)は、隊長(ドッグメェン)の言葉を思い出す。



 ー『無武装の近距離パワー型』だろう相手に、近距離を想定した間合いでドンパチしたかぁ無ぇ。

 ー 奴さんの『装甲の繋ぎ目』を見ての推測だがね。
 ー『形状記憶合金』でも無い限り・・・。武装、特に飛び道具が無いと思われる。

  ー おそらくは体術重視の『ガッチガチの近距離パワー型の機体だ!』

  ー 接近戦じゃあ『 勝 ち 目 は 無 ぇ ッッ!!! 』



「もし隊長がいたら、これに『操者の練度』も加えただろうな・・。」



  ー 新兵(ルーキー)は自分なりに解釈をし始める。




(確かに・・。暴顛贅(アバレテンゼイ)も同じ近距離パワー型の機体と言えばそうだろう。)


(だけど、競技用の機体でもない限りそうそう『このタイプの機体に乗る訳じゃあない。』)

(あらゆる状況下に置いて力を発揮する事を考えれば、近接のみに特化するのは『余りにも不自然(アン・ナチュラル)』だからだ。)


 (近距離・中距離・遠距離。)

 (どれか一つを得意としても良い。)

  (でも、特化し過ぎない。 でも、それ故に弱点を作らない。 でも、短所が長所を潰さない。)



 (だけれども・・・。)


(宇宙(せかい)は広い。)

(中には、その常識を覆す者も居るのだろう。)


(そして、それが・・・。)





 グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !



  あの機体(ギガント28号)ッ! あの操者(耐撃の百文字)と言うのかッッ!!




  「 そうだ!一つだけある!! 」


  「 何かに特化した機体で、最前線で戦い続ける事が出来る操者っ!! 」


  「 言うなれば・・・。それは・・っっ!! 」



       ー 『 専 用 機 体 領 域( プリベイト・ゾーン ) 』


        ・(アムステラには優れた操者に「専用機体」を与える制度がある。)



(僕のような新兵(ルーキー)なんかじゃあ、舞台にすら立つ事が出来ない世界が其処にあると言う・・・っっ!!)


 新兵(ルーキー)はただただ息を飲んだ。



・・・・



  ゴ ロゴ ゴ ロ ゴ ゴォロゴ ゴ ォロ ゴ ゴ ゴロ


  転がり滑る暴顛贅(アバレテンゼイ)のコクピット内。


(機体のレヴェルはともかく!操者が専用機体を授与させるだけの腕前(ぎじゅつ)を持っている!!)


  操者(ピピアンボーイ)は熟考(思いを巡ら)す。




 ー 暴顛贅(アバレテンゼイ)は、重力下での対宇宙怪獣との戦闘を目的に作られた『量産機の試作機』だ。


 ー 過去に帝国が、既存の機体よりも巨大なケモノを率いる軍勢と戦争状態に突入した際・・、


 ー この点がどうしても不利であった。



  ー 専用機を持ってすれば。数で押しさえすれば・・・。対抗手段は幾らでもある。


    ー しかし。どちらも操者がネックとなる。費用がネックとなる。


    ー 限りあるモノを最大限に使いこなせなければ、覆い切れぬ綻びを生んでしまう。


   ー その綻びを縫う為のドクトルであり。その綻びを縫う為の顛贅(テンゼイ)なのである。




(重火器や超システムを排除し、
 アムステラの合金技術を取り入れる事により完成した『 伸縮運動力(ズゥーム・エネルギー) 』。)


(それは。バネ仕掛けの際、重量を必要とする不具合(デメリット)を、

 巨大機体に使用する事により、運動力(メリット)に変えた画期的な『 伸縮機構(バネ仕掛け理論) 』であった。)


(小回りは利かなくなるものも、従来のエンジンに加えて、

 爆発的な瞬発力を生む伸縮機構を組み込んだ事により、重力下に置いても十分宇宙怪獣と戦闘する事が出来るようになった。)



(今はまだ試作段階ではあるが、研究が進めば量産化も可能となるだろう。)





  ゴ ォゴ ロゴ ロ ォ ォ ォォォォオオオ オ オ オ オ ン ン ッ ッ ッ ! ! !


  転がりきり、無様にも泥塗れとなった暴顛贅(アバレテンゼイ)。



(如何に相手のレヴェルが高かろうと、そんな歴史的な試作機の操者として選ばれたこの私だ。)

(こんな結果ありえない。それに私は近接戦闘を得意とs・・・・!!)




 百文字の声が響く。




「 『 惨めにも敗れ去る。 』 」


「 『 その言葉、拉(ひしゃ)げた先の機体(羅甲)よりも・・、




      ー 泥 塗 れ の 今 の 貴 様 に こ そ 、 相 応 し い ・・・ っっっ  ! ! ! 




 冷た過ぎるほど『太く』言い放たれた。






 ( 惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。 )


 ( 惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。 )


 ( 惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。 )


 ( 惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。   惨め。 )




( 今 の 貴 様 に こ そ 、 相 応 し い 。  相 応 し い。  相 応 し い 。  今 の 貴 様 に こ そ 、 )






      プ ッッ  ッッ ツゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・ ン ! ! !






「んんんンンンンあアあアあアあアあアあアあアああアアああアアあ あ ア ア あ あ ア ア あ ああ ア  ア ア ! ! ! ! ! 」



  操者(ピピアンボーイ)が『 ブ チ 切 れ た ッッッ !!!! 』







「 ほっきゃっきゃっキャっきゃっキャっきゃっキャ っ きゃ っ キ ャ っ き ゃ っ キ ャ






    フヒヒぃぶいいいいいグゥあぁぁぁァァァアアアああ あ あ ア ア ああアア あ あ ア ア あ あ ア ア あ あ ア ! ! ! ! ! 」




  意味の解らぬ声を挙げ。






( 殺すゥ! こォろす!  コロぉス!  いワすぅ!  シねェ!  しネぃ!  シぃネ!  イわすゥ! )



  感情のまま、顛贅(テンゼイ)を立ち上がらせる。






「 くくくく組んんんんで投げげげっげげげっげげげげっげれるれうるうぇるえうれうれうるるなんてぇぇえええええええええええ!!!! 」


  走るッ! 顛贅(テンゼイ)がッ!!




「 ホンモホンモホノモモノノモ野郎ろんろんろんんろんろんろんか蛮族ぅぅぃいいいいいいいぁぁぁああアアアアアア!!!! 」


  止まるッ! 顛贅(テンゼイ)がッ!!




「 格んんクゥゲーの主ゥゥゥウウウ人ジンジンチン公ォォオオオオオーみたぁぁっぁいいにッ!! 」


  腰を落とすッ! 顛贅(テンゼイ)がッ!!






「 打ンント撃(スンントライク)ししんロロよォ『 脇ッッ役デカ物がぁぁぁあァアアアアアア ア ア ア ア ! !!! ! !  』  」








           パ ッッ ァァア ア ン ン  ン  ッッ!!!




           そ の 刹 那 、 破  裂  音  鳴 り 響 い た ッッッ ! ! ! ! 







「 『 音 速 ・ 顛 贅 脚 暴( マッッッッッハ・アバレェェェエエ エ エ エ エ エ 〜〜〜 〜 〜 ッ グ ! ! ! ) 』 」



・・・・



・『 音 速 ・ 顛 贅 脚 暴 ( マ ッ ハ ・ ア バ レ ッ グ )』



 暴顛贅(アバレテンゼイ)の必殺技(フェイバリット・ホールドッ!)所謂、『音速キック』であるっ!!

 片足を鞭の如くにしならせるッ! 軸足は2本ッ! もう片方の足と、背びれ込みのその尾っぽッッ!!
 軸から発生する伸縮運動力(ズゥーム・エネルギー)を鞭と化すその足へと伝導(コンダクション)させッッ!!

 爆発的な瞬発力を生み出した、ソレはッ! 



        『 音 速 の 壁 す ら ブ チ 破 る ッッッ !!!! 』





「 そぃぃぃつが 『 音速・顛贅脚暴(マッハ・アバレッグ) 』 ってヤツだ! このドグサレがぁぁぁぁああ ああ ああ あ あ あ !!! 」




「 フッっヒィぃぃイイんっっ!!! 馬鹿と煙みてぇぇぇに、機体の肩上で踏ん反り帰ってるクソったれな1蛮族にぃぃぃいいいいい!!! 」



「 こんのん巨大(デカく)てぇ、音速(ハヤく)てぇ、極太(フッット)いのをぉぉぉおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!! 」





  パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!  パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!  パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!





   ってぇー叩き込んで、プチプチプリリンパってなカンジに『 ペシャンコ ちゃん 』よ、フッヒヒィンヒハァァァァアアアン!!!





      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!





   ヘナチン羅甲みてぇーに、音速・顛贅脚暴(マッハ・アバレッグ)の餌食となれよ、マッハでマッパになりてぇええハハハァン!!!






      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!






                 ( あぁーあ。 お前さん通信聞いてたんだろぅ? )





      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!





( 言っだろうぅ? 「外部に居るって事ァー、それだけの運動能力を持っているって事だ。ブラフ(「罠」)と受け取って間違いねぇ。」って。 )





      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!





    ( 機体のポテンシャルは決して負けちゃあいねぇ。何故、奴さんの最大動力であった『鋼鉄蛇腹』を狙わなかった? )





      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!





           ( 聞く耳持たねぇってか? 打撃戦なら、お前さんに分があったハズだぜぇ。 )





      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!



      速(はや)くッ!  迅(はや)くッ!  疾(はや)くッ!  短時間(はや)くッ!  シュ(はや)くッ!






         ( ま、説教続ける義理も無ぇか。そうやっている内に、奴さん準備出来ちまったしよぅー。 )



・・・・




  ー 顛贅(テンゼイ)が突進し、蹴りを放つまでの一連の動作中・・・。


  ー 奴さん(ギガント)は左腕をだらんと垂らして、半身になった。


    ー 左肩を前して。そして半身になった。だ。



( 解るかい? そう。ソイツは『黒服の男(耐撃の百文字)』が居る方の肩だ。 )


  ー 何故か?

   ー これまでの戦闘の推測と前置きしておくが・・・。

   ー 俺ぁこう見立てている。




  ・ 第一に、いきり立ったボウヤ(ピピアンボーイ)の打点を誘導させる事。

  ・ 第二に『 超聴力を持つ、高性能のレーダーである ヤ ツ 自 身 が 』、

    より正確に、ボウヤの打撃を捉える必要があったからだ。



   ー 機体の特性と言ってしまえばそれまでだが、奴さんはこれまでの受けた攻撃の全てを直前まで避けちゃあいねぇ。

   ー そして、反撃する時は何時も『攻撃を防いで(受ける、受け流す)』から、行っている。


    ー 言ってみれば『当り前の事』だ。言ってみれば『珍しい事じゃねぇ。』


   ー だがこの俺は、こう推測をし、こう見立てている。




  ・ ヤツ自身が超聴力を持つ、高性能のレーダー。

  ・ そして、そのレーダーは・・・


  ・ 対象とする物体が近ければ近い程『 機体の精度 と 連 動( コネクテッド )』 し・・・。



    ー「 爆発的な瞬発力を、より『 精 密 に 使 い こ な す 事 が 出 来 る 』・・・とな。 」



   ー これも言ってみれば『当たり前』の事だ。だがその『上げ幅』が段違い(ダンチ)だ。


    ー あれだけの伸縮運動力を精密に扱える事が出来るのなら・・。

      例え・・、その対象物が音速(マッハ)であろうと、『 正確に捕らえる事ができるだろうぜ。 』




( そう。奴さんは既に『音速・顛贅脚暴(マッハ・アバレッグ)』の正体を掴んでいた。 )




  ー 奴さんを意識して視界に入らぬよう、巧妙に羅甲を蹴飛ばしたが、目じゃなく耳で視(み)ていた黒服だ。

  ー 破裂『音』だけに、その正体掴むのはかなり容易だったろうぜ?


   ー そして、ソイツを踏まえての此処までの流れなんだろーよ。


   ー 奴さん(ギガント)を見てみな。この戦闘中『傷らしい傷がついちゃあいねぇ。』


   ー 同格のポテンシャルを持つ機体相手にだ。決してヘッポコじゃあねぇ操者相手にだ。


    ー どこまで計算しているのか? それとも本能がなせる事なのか? それともその、どっちもなのであろうか?



      ー 全く・・。惚れ惚れしちまう程、強い終敵(あいぼう)とヤり合ったモンだ。





(そして、またあの『低い声』が響き渡るのさ。)



(レスラーへの賛歌。その6ってな・・・。)







   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ







「 『 レスラーへの賛歌その6・・・ッ! 』 」



「 『 ワシは捧ぐるッ! 』 」




「 『 炎の飛龍 、そして ナチュラル・ボーン・マスター へと、この『 D R A G O N  S C R E W 』 を ッ ッ ! ! 」




・・・・




・『DRAGON SCREW(ドラゴン・スクリュー)』



 炎の飛龍・藤波 辰巳(本名)により開発され、ナチュラル・ボーン・マスター・武藤 敬司(本名)により『必殺技』へと昇華した、変則的な投げ技である。

 相手の片足を両腕で掴む。足首を抱えて自分の脇腹に押し付けて固定する。
 自ら素早く内側にきりもみ状態で倒れこみながら相手の膝を捻り、相手を投げる。

(補足 固定した状態から、「 捕らえた足の脛(すね)側の方向 」に素早く仰向けになるように倒れながら『 捻 り 投 げ る 』のだ。 )


 その際、相手は掛けられた足を軸に、きりもみをしながら倒れる。

 この『きりもみ』は、柔道の受身の意味合いを持ち、怠る事により『 致命的な大怪我を負う可能性 』を秘めている。


 史実。後に『総統』と呼ばれるシュートレスラーが武藤 敬司との対抗戦の際に・・・っ。





       「 さて。少々変則ではあるが、DRAGON SCREWを行うとしよう。 」



       「 賛歌せよッ! ギガントッッ!! 」






グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !



 ギガントが、異音にて応えるッ!!







  パ ッッ ァァア ア ン ン  ン  ッッ!!!(右のハイキック!!)


  破  裂  音  鳴 り 響 く ッ !!






    ァ ァ ァ ァ ア アア ア ア ア ア ア (その軌跡、ギガントの左肩ッ!!)


    暴顛贅(アバレテンゼイ)の必殺技(フェイバリット・ホールドッ!)



      ア アア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ン(操者、耐撃の百文字を狙うッ!!)


      音速キック、『 音速・顛贅脚暴(マッハ・アバレッグ) 』であるッッ!!




 ー 対し、ギガントはッ!!




  ギィギ ギ ギ ッ ッッ ! ! !(伸縮運動力(ズゥーム・エネルギー)を発生させる。)


  両脚の鋼鉄蛇腹が『収縮(コントラクション)』する。



  ダラァ〜ン・・・ッ。(しなやかな腹の鋼鉄蛇腹と)


  だらりと下げた左腕に『 瞬発力 』を連動(コネクテッド)させるべく。



  キィィィィィ・・・・・・・・・イイ・・・ッ(耐撃の百文字の『超聴力』が)


  音速・顛贅脚暴(マッハ・アバレッグ)を、正確に捉え。





グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !



 迫りくる巨足をギガント28号に命令(転送)するッ!!






    「 『 こ の 度 は 特 別 だ ッ ! 』 」



      ー ギガントよッ!


       ー 左手で、迫りくるヤツの踵付近を掴めッ!

       ー ガシリとではないっ! 生卵でも掴むように『柔らかくであるッッ!!!』




   マ” ス” タ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ピ” ィ” ィ” ィ” ィ” ィ” ィ” ス”



      ー そして、ギガントよ!


       ー ダブル・ズゥーム・スプリンガー(バネ仕掛け)を発動させ、そして連動ッ!


        ー 掴んだヤツの左足を、腹をしならせながら、捻(ひね)りッッ!!


      ー そして、ヤツの蹴りのエネルギー共々流用し、その蹴り足を軸に反時計回転(投げ飛ば)すのだッッ!!




         ー そ う っ ! 邪 見 の 刃 、振 い て 落 と そ う っっっ ! ! !




  『 不倶戴天の怨敵、 宙 空 き り も む  独  楽  と 化 せ ぇぇぇぇえええ え え え え いいい っっっ!!! 』








     ギ ィ ィ ャ ヤ ヤ ルル ルルル ルル ル ル





                ルルル ルル ル ル  ル ォ オ オ オ オ オ オ オ






         オ オ オ オ ギャンギャ ン ギ ャ ン ギ ャン ル ルル ル ル ルルルル






                 ルゥゥゥゥルルルルゥゥルルゥォォオオオオ オ オ オ オ オ オ オオオオ オ ッ ッ ! ! ! !







    手品か、いいや真実よっ!! 


     全長50mの暴顛贅(アバレテンゼイ)が!!!




   『 宙 空 き り も む  独  楽  と 化 し たぁあああ あ ああ ああああ あ ああ あ あ あ あ ッ ッ ! ! !  』



・・・・






「 フィィぃぃぃイイイいいいいイイギャァアアアああああアアアアあああああアアアアアアあああああああ!!!! 」


  操者(ピピアンボーイ)の心は既に折れていた。




( 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! 死ぬっ! )



  超高速で回転する、暴顛贅(アバレテンゼイ)の操縦席内(コクピットの中)で。




「 グゥェェェエエボェオエェェェ・・・・・・ッッッッ!!! ェ ッ ェ ッ ェェェ ッッ!!! 」



  エリートらしからぬ吐しゃ物を撒き散らし。




 ィィイイイイ! イイ! イイィイイ!! イイ!! イイ!! イ イ ! ! ヒギィイギィギギィ・・・・ッッッ!!!



  イ行のみを羅列をした。





       ー  助 け て 欲 し い か ね ?


          低くも太く響く声。




    「 ちゃ助けテェエエえええ!!! 」




       ー  ワシは『犬の為に戦うな』と言うモノを助ける気が起きぬ。


          否定的に響く声。




    「 イヌ大好キ! ポチポチラッシーアォオオオオオオオン!!! 」





       ー  ワシは『国より大切な母など居るか』と言うモノを助ける気が起きぬ。


          否定的に響く声。




    「 ママン大好キ! マザコンマミマミママンがマミィィイイイイイ!!! 」





       ー  貴様は面白い生き物だ。


          肯定的に響く声。




    「 ソウ、生き物!! ミミズもオケラも皆生きてるぅぅぅうううううう!!! 」





       ー  よかろう。


       ー  その回転を止めてやる。



           ー ギ ガ ン ト ッッッ!!!






グ ギャ オォオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !





       ー  回転をする敵機体の右足を掴めッ!


       ー  掴んだ後は、緩やかに収縮(コントラクション)させ 、



           ー 回転の衝撃を 軽 減 するのだ ッッ ! ! !





  ク” ロ” ス” ウ” ィ” ザ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ァ” ド”








 ガ ッッッッッッッ シィィィィィイイイイイイイイイイ イ イ イ イ イ イ イ イ  イ イ イ イイイ ! ! ! !




     ギガントは宙空で、きりもみ回転を続ける『 顛贅(テンゼイ)の右脛(ずね)を掴んだ ッ ッ!! 』



       ー  それは即ちッ。


       ー  投撃を受けた者が、受身を拒む事に等しい・・・ッ!!




   グ ゥ ゥ ・・・・ ッッッッッッッ シィィィィ・・・・ ァァ ァア アアア アアアアアア ア ア アア ッ ッ ッ ! ! ! !




     ボロ雑巾でも絞りきるようにに、右膝から先が『 ねじり切れるッッッッ!!! 』




・DRAGON SCREW(ドラゴン・スクリュー)


 ・ 相手は掛けられた足を軸に、きりもみをしながら倒れる。

 ・ この『きりもみ』は、柔道の受身の意味合いを持ち、怠る事により『 致命的な大怪我を負う可能性 』を秘めている。


 ・ 史実。後に『総統』と呼ばれるシュートレスラーが武藤 敬司との対抗戦の際に・・・っ。



   ー 抵抗したがために受身に失敗ッ! 膝の靭帯を損傷し、足四の字固めにて敗北を喫するッッ!! その為・・、長期休養を強いられた。






   ゴ ロゴ ゴ ロ ゴ ゴォロゴ ゴ ォロ ゴ ゴ ゴロ


   片足となった顛贅(テンゼイ)は。





     ン グ ォ グォ グ ォロ ォ ゴグ ォ ゴォ ゴロォ ゴ


     再び、無様にも泥に塗れて『 転 が り 滑 っ た ・・・・ っっ 。 』




・・・・





 ハ・・・ッ! ハ・・・ッ! ハ・・・ッ! ハ・・・ッ!


 息も絶え絶えな、顛贅(テンゼイ)の操者(ピピアンボーイ)。





 ド ズ ン ! 

 ド ズ ン ! ド ズ ン ! !


 ド ズ ン ! ド ズ ン ! ! ド ズ ン !


 ド ズ ン ! ド ズ ン ! ! ド ズ ン !  ド ズ ン ! !


 ド ズ ン ! ド ズ ン ! ! ド ズ ン !  ド ズ ン ! ! ド ズ ン !


 ド ズ ン ! ド ズ ン ! ! ド ズ ン !  ド ズ ン ! ! ド ズ ン !  ド ズ ン ! !




 鳴り響くは地鳴り。

 地鳴りの主はギガント。



「ぃぃィィィいいいいいイイいいイいいイいオいああああアアああアあアあアア!!!?」

 悲鳴を挙げる、ピピアンボーイ。




「お・おひ! 幽霊!そへとも霊魂カカァ!!」

 ボーイが喚(わめ)く。

「偉ソウに、説教ブッコイテたろぉおおおおお!!助けろぉおおおおお!俺を助けろぉおおおおおおおおおおお!!!!」

 虚空に向かって叫び続ける。



「助けお! 助けお! 助けお! 助けお! 助けお! 助けお! 助けお! 助けお!」


 偉ぶって! 偉ぶって! 偉ぶって! 偉ぶって! この期に及んで、偉ぶって命令し続けるっっ!!!





「 助けぉおおおおおおおおおおおおオオオオオオ オ オオ オ オ オ オ オオ オ オ オ オオオ!!!!!」


 声の限り叫び続けて・・・。




 ハァッ! ハァッ! ハァッ! ハァッ!


 ピピアンボーイは、息を切らした。







 ー おいおい。虫が良いんじゃねぇーの?


 ー あんだけ言ってやったのよぉ。


  再び響くは、『霊』と呼ばれた者の声。








「謝っへやうぅうう! だぁっっから、助けお! 助けお!! 助ぁぁぁぁああああああけぉおおおおおおおおおお!!!」

 回らぬ舌で、偉ぶるボーイ。





 ー 悪ぃーな。俺は特別な力を持った存在じゃあねんだ。只の飼い犬なんでな。


 ー そして俺は、只の『お前さんの走馬灯の一部』。


 響き渡るは、意外な真実。




「そ・走馬灯ゥー!!? し・死ぬ前のアヘかぁ!!? し・死ぬのァ! 死ぬのァ、俺ぇぇぇぁあああああ!!!?」

 真実驚愕、ピピアンボーイ。




 ー 蹴り放つ時から、本能が直感してたんだよ。


 ー それからずっと、走馬灯ってたのさ。


 告げ続けるは響く声。




  ー そして、そろそろ始まるぜ?

   告げる・・・。





  ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! !(叩かれている!)



  ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! ! ド”ゴ”! !(顛贅(テンゼイ)が!)




 ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! !(壊れていく!)



 ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! ! ド”ゴ”ゥ” ! !(顛贅が壊れていく!!)







「ひぎぃぃいいいいいいいい!!! 機体が!機体が拉げて潰れて行ぐぅううううううううううううう!!!!?」


 絶えた望みに、恐怖するボーイ。




 ー 問答無用の奴さん(ギガント28号)の踏みつけ(ストンピング)ってヤツだ。


 ー 鉄クズになるまで、続くだろーな。


 現実告げるは、響く声。




「いやぁ!いやぁ!いやぁ! ぃぃいいいいいいいいやぁああんやんあななんあなななんあなんあああああああ!!!?」

 泣いて喚くは、ピピアンボーイ。




  ー そうそう。ずっと会いたいって言ってる奴等(走馬灯)が居てよ。


  ー もう時間も無いんだ。面会してやってくれよ。


  了解得ないで、頼むは声。





    スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。(顔が浮かび上がる。)




         ー 見覚えなくても面会してやってくれよな。




    スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。(皆こっちを見ている。)




         ー 皆、お前さんに『ゴミのように扱われてきた奴等』だ。




    スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。(何言わずにじっと見つめる。)




         ー 最後の最後。死ぬ直前のお前さんを・・・。



    スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。(暗い顔して、瞬きもせずに。)




         ー 恨めしそうな面(ツラ)して、見送りたいんだと。。



    スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。  スゥ・・・。(数え切れぬ程、ソレは多い。)




         ー ほれ・・・。さっきお前さんが、蹴とばして踏み潰した・・・・。





        スゥ・・・。(そして。)


         ー 俺の部下達(ダチ公)も・・・。


          スゥ・・・。(ラスト) 



            スゥ・・・ッ。(3人・・・。)






 ブ ツン (照明が消える。)




 ・・・ ・ ・・ 。 (暗闇の中、ピピアンボーイは。)





「ィ。」

 走馬灯に恐怖し。



「ィ。」

 走馬灯に恐れを無し。



「ィ。」

 こんなハズじゃないと思いながら。





「イ ギ ャ ア  ァァァぁぁぁァァアアああああァァぁぁッァあぁぁァァアアああ あ ア ア ! ! ! ? 」



 言葉にもならぬ『 悲 鳴 』を挙げ。





      ヴ チァ ・・・・・・・ ッッッ !!!! ( 潰 れ て 圧 死 し た 。 )






  ー ピピアン・クラケット 男 年齢24

    乗機 対宇宙怪獣用試作操兵・暴顛贅(アバレテンゼイ)



        ・・・ ・ ・ ・ ・ 『  死 亡 ッ ッ ! ! ! !  』



・・・・





  バルルルルルルルルル ル ル ル ル ル ル ル ゥルルル ゥゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウーーーーーーー!!!




ヘリが飛んでいる。
操者は一人。黒髪の女性だ。

艶やかな髪の持ち主であった。憂いた瞳を持つ女性であった。
ローブに身を包んでいる。露出の控えた服装をしているが、豊満なチチ(胸)と豊満なケツ(尻)を隠す事ができない豊満なバディ(肢体)。

だが、その女性は『奇妙』な事に・・・。

全身を『ミイラの如く包帯で覆い隠していた』。



 ーその名は『 レ デ ィ ・ ミ ィ ラ  』



バルバ ル バ ル バ  ルバ バル バ ル ーーーー ー ー ー ッッ ッ ! !




「聞こえる?『百文字(ハンドレッド)?』」
レディは問いかける。

「ワシは地獄耳でな。『レディ(・ミィラ)』」
通信にて答える百文字。

「何もそこまで破壊する事は無かったんじゃなくて、百文字(ハンドレッド)?」
不満気に告げるレディ。

「同じような機体性能だ。今更調べる事はあるまい。」
太くも答える百文字。


「それもそうね。」

レディはフゥとため息をつく。


「見守っていた1機(羅甲)はどうした?」
尋ねるは百文字(ハンドレッド)。



ーレディは答える。


「逃げて行ったわ。何処に行くのか果てるのか・・・。」

「神のみぞ知ると言うトコロかしらね、百文字(ハンドレッド)。」


「故でもあれば、戦う時もあるんじゃなくて?

 そして貴方は、それを望んでいるんでしょ、百文字(ハンドレッド)?」




「フン。」

百文字(ハンドレッド)は答えない。



「行きましょ。『コマンタレヴ・ラプソディ』の締めくくりよ。」

そうレディで告げると。



「ああ。」

百文字(ハンドレッド)は短く返事(こた)えた。



ーーーーーー



 ・・・続く。