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平原。

小石が積み上げられた『簡素な墓』が一つ。
その墓の前、『佇む男』が一人。



 ポン・・ッ(男は、瓶の栓を解き・・・。)


 トクトクトクトク・・・。(簡素な墓に、ソレを注ぐ。)




「君は下戸かな・・?」

 青い男であった。



「これは『ワイン』と言ってな。」
 先が鋭く、下に曲がった鼻を持ち。

「私の故郷(くに)の酒だ。」
 青い外套を身に纏い。


「最も有名な『産地(アペラシオン)』の一つで作られたモノだ。」
 静謐(せいひつ)を覚える、顔立ちをし。

「どうか・・・。」
 整った頭髪と。整った顎髭(あごひげ)と。



「味わって頂きたい。」

 年月(としつき)を感じる、皺(しわ)が刻み込まれ。




「名も知らず。無粋者と罵った君ではあるが・・・。」
 髪が青く。顎髭(あごひげ)も青く。

「この異星(ち)で果てた君に。」
 眉も青い。




「『哀悼の意』を表さずには、いられないのだから。」

 その男の名『鷲鼻のバトゥロ』。




 スゥ・・・。


 バトゥロは空を見上げる。




「ドクトル・ベイベー様。」

「この雄大な空の上。」

「貴方は本星(アムステラ)へと向かわれました。」



「外銀河全域を支配する超巨大宗教国家、『アムステラ神聖帝国』は・・・。」

「各星々の英傑が集い。」

「尚、淘汰され。」


「選び抜かれた『綺羅星の如き英傑達』で彩られております。」






『 撃墜王・ガミジン 』






『 軍神・テッシン 』





『 鬼ギャラン・ギャラン=ハイドラゴン 』(故人)








「それは。」

「いずれも劣らぬ『英傑達』でございます。」


「しかし・・・。あえて一人。」

「あえて一人と申されるのなら・・・。」



「『銀河レヴェル』。」



「『銀河レヴェルの視点』で持って、見据える必要がございましょう。」




「そう。事は『 外銀河全域を支配する 超巨大宗教国家・アムステラ神聖帝国 』でございます。」


「我々『地球人』とは、規模(スケール)の違い過ぎるお話でございます。」




  ー『 大陸一つすら、統一された歴史を持たない我々 』と。


  ー『 外銀河全域と言う、広大過ぎる領地を支配するアムステラ・・・。』




「数々の武勇よりも。『その広大な支配力』こそが・・・。」

「『銀河レヴェルの英傑』として、一人挙げるに相応しくはございませんでしょうか?」



「ならば・・・。」


「政治のほぼ全権を司る・・・。」


「『 あのお方 』こそが、銀河レヴェルの英傑として相応しい・・・。」




 ー微生物を含めた、全地球上の生物よりも・・・。


  ー『 多大なる民草 』を 司 る 『 あ の お 方 』。




そう・・・。


アムステラ神聖帝国・・・。『 宰 相 』。




   『 あ の お 方 の名とは・・・っ。 』






・・・・




○SECRET PENIS ードクトル・ベイベーの陰謀ー  後 編



 「 ユ リ ウ ス ・ ア ム ス テ ラ 」




・・・・






・アムステラ本星 ー とある建造物・内部



カ ツン

靴音が響き渡る。


カツン

二つの靴音である。


カ ツン

静かで、荘厳な廊下(空間)の中。


カツン

二つの靴音が響き渡る。




一人は女性。

愛らしい姿をした『少女』。

ぴっちりとして。四肢の露出が悩ましい『ミニスカ・ノースリーブタイプ』の衣服に身を包み。
『発育した肢体』が手に取るように判るそのからは。触り心地の良さと、高い感度の反応を妄想させ。

つややかな唇。浮かべる、ふわりとした笑顔からは・・・。



  ー 幸福を予感させる『愛らしい少女』。



けれども。

それは『化け物』である。


遺伝子が人間じゃない。
腕の一本が欠損しようとも、一ヶ月もあれば生える。

心臓を自力で再生し、銃弾を肉眼で視認でき、ライフル弾を素手で掴み取れる『生物』。



 ・・・それは、『化け物』である。



どんなに見栄えが良くとも。

どんなに愛らしい少女であろうとも。


彼女が。『化け物』である事に変わりない。



笑顔のみを浮かべ続ける『少女』・・・。



 その少女の名『 ティカ・ハイヌウェレ 』。



人工生命体「ハイヌウェレ・シリーズ」の長女。

21人いる姉妹たちを統率する『 女王蟻 』である。



ティカは『もう一人』を案内している。




もう一人。

それは軍服に身を包んだ『小柄過ぎる男』であった。

一歩一歩が重い。鋼鉄を連想させる皮膚。
無機質な『仮面』を被っている。

異様な姿である。
異様な姿ではあるが・・。

もっと『異質』で『近寄り難いモノ』が、包み隠された印象を与えるその男。


 その男の名『 ドクトル・ベイベー 』。


本星に到着し。
告げられるまま、否応も無くこの『建造物』へと連れてこられ。

数々の検査の終えた後。


笑みのみを浮かべる少女に案内をされて・・、今この場を歩んでいる。



「もう時期でございますね。」

耳心地の良い発音。


「私には解ります。」

耳心地の良い言葉遣い。


「仮面の為。全くの暗闇でございますが・・・。」

それは仮面の所為。


「靴音の反響が、時期に扉を辿り付く事を知らせております。」

耳障りのする金切り音と、不快感を覚えるその口調を。


「ご案内、御苦労さまです。」

変換する機能を持っている。


「仮面の為、貴方がどのようなお方が知る術はございませんが・・・。」

これから出会う『あのお方』に。


「同じく『アムステラのご加護』を受ける者として・・・。」

不快な思いさせぬ為の処置である。




「貴方への感謝。絶える事はございません。」

ベイベーはティカに礼を言う。



「・・・・。」

ティカは微笑みを浮かべたまま答えない。



ティカ・ハイヌウェレ。

一言や二言で彼女の本質を言い表す事はできないが・・・。

「表情通りの少女」では無い事は確かと言えるであろう。



 ーその内面は平然と怒っている。

 ーその内面は平然と見定めている。

 ーその内面は平然と爆笑している。



そんな彼女の態度を考え見る。

その内はもっと別の事柄を、見定めているのかも知れない。
だが、その笑み以外に目を向けるなら、ベイベーに接する態度の一端が・・。

『無視』をする事であると理解が出来る。


油断と言う意味じゃあなく。

必要が無いと判断をすると言う意味である。



売られていく家畜にでも接するような態度・・とでも言うべきあろうか?



品質保持の為、接する必要はあるのかも知れない。

売り捌く為、するべき行動があるかも知れない。



  ーだが、それ以上の事柄を必要としない。



「だから?」とか「何故?」とかが存在しない。

そうであるから「そうである」のだ。


もしも。

その事柄に『主義』だとか『主張』やらを持っているのなら、
一言なり二言なりが、あるのかも知れないが・・。


 『当り前の事』としてやらなければならない事は。

 『当り前の事』としてやる事以上の答えは無いのである。


だからティカは答えないのであろう。

それが『ベイベーの立場』に対して、当り前以上に『 必 然 』な事柄であるからだ。




「もしも。困惑をしているのなら、平然として下さい。」

そして、言動を続けるベイベーに対し。


「私は私の立場を理解しております。そろそろ黙りましょう。」

おそらく、ティカが持っているであろう感想の一つを述べるのなら・・・。


「貴方が凶暴な方で無くて良かった。この言動、打ち据えられる事を罰則とし・・・。」

それは、この赤ん坊(男)もまた『 化け物 』であると認識をしていると言う事。


「衣裳が乱れ。これから会うお方への『粗相』となってはいけなかった。」

それは『同情』じゃあなく・・・。



  ー警戒を怠っては、いけないと言う事からである・・・。



これも、当り前以上に『 必 然 』な事柄であるからだ。

当たり前の事。必然である事は『おそらく考えているだろう。』


だが、それはあくまで『一端』に過ぎない。

当たり前の事。必然である事から推測される『 そうであろうと言う事柄 』に過ぎないのである。


真意は計り知れない・・。

真意は・・煙(けむ)に巻かれたままである。





沈黙が訪れる。

靴音ばかりが木霊(こだま)する。



やがて、靴音が止まり。



 ギィ・・・。(笑みを浮かべる少女の手により)



扉が開かれた・・・っ。




それは荘厳な空間(部屋)。


 高そうな絨毯(じゅうたん)。

 高そうな照明(シャンデリア)。

 高そうな絵画(アート)。


その全てが『荘厳』である事を物語り・・・。

その主が『荘厳』である事を物語っている。



だがその何よりも・・・。



この空間全てに『必然である事』と・・・。

この空間全てを『従属させている事』を・・・。



勅命し続ける『 圧倒的なその存在 』。









ー  ユ  リ  ウ  ス  ・  ア  ム  ス  テ  ラ  で あ る 。 ー 










・・・・





荘厳。

それは重々しく。

それは威厳があり。


何よりも『気高い事』。



 空気(気体)が、ひれ伏せと命じている。



あのお方の居る空間は、纏わりつく『空気(気体)』すら『荘厳』だ。



重くて。威厳があって・・・。

何よりも『気高い。』




 ガクガクゥ・・ッ(ベイベーの膝が震えた。)




ベイベーは『空気(気体)』で思い知ったのだ。

開かれた扉の奥に・・。


鎮座しているであろう者が『一体誰か?』

今、自分が『何をするべきであるのか?』




 カ ツン(飛んで火に居る・・・。)



 カ ツン(夏の虫。)



 カ ツン(誘蛾灯に誘われるがまま・・・。)



 カ ツン(ベイベーは歩を進め。)





ピ タリ・・・(空間(部屋)の中央。)





 スゥ・・・ッ(ベイベーを膝をつき。)



 ザ・・・ッッ(そして、ひれ伏した。)






シィ・・・ン(静寂が訪れる。)






永遠とも思える『静寂の時』。

何時まで続くのかと思える『沈黙の瞬間』。



それは重々しい『ひと時』である。

それは威厳に覆い包まれた『刻々』である。


そして何よりも、『 気高きは、悠久たる時の流れ 』である。



時が流れるその様すらも・・・。

あのお方の為に、あるかのよう・・・っ。





「私の為に『何が出来』。」

時(あのお方)が語り始めた。


「私の為に『何をするのか』。」

他者を従わせる王威の音。




「その二つに興味がある。」

満ち足りた自信と、大いなる意志の具現・・・。



  ーそして・・・。



「お前は私に『何が出来るのだ?』」

王者は問うた。



王者のみが許される。

王者のみから響き渡る『搾取(さくしゅ)の問』。




「・・・・・。」

ベイベーは、一拍(ひとはく)時を置く。


王者の問いと己の声とが『重なってはならない』と判断したからだ。

故に一拍(ひとはく)時を置いた。


問いの終わりを確認する為にである。



ほんの一拍(ひとはく)。

長過ぎも短過ぎもしない、ほんの一拍(ひとはく)の後。





「ご命令以上の成果を・・・。」


ベイベーは問いに答えた。



「貴方様の為だけに・・・。」


そして、あえて『あのお方の名』を口にしなかった。




己は『仮面』を被らされた身であるからだ。

『あのお方』と謁見する資格は無いからだ。


口にする事すら、浅ましく。

名を呼ぶ事など、あってはならぬ事。


故に『あのお方の名』を口にしなかった。




「・・・・・。」

そして、ほんの一拍(ひとはく)。



「続けよ。」

命ずることに慣れた声が、良く通る。




「仰せのままに。」

ベイベーは続ける。




「かつて。」

「レアメタルの発掘場として、栄えた惑星がございました。」


「『 アムステラが属惑星・・・。 』 」



    ー その名。


    『 惑 星 ・ オ オ ウ 』 ・ ・ ・ 。





「しかし。」

「それは今は昔の物語・・・。」


 ー出しつくした金属。


 ー痩せ衰えた大地。


 ー定型から離れた土着星人。



「その全てが『オオウ』から目を背けさせ・・。」


「『貧民星』としての今があります。」




「ですが・・・。」




「それは、その星で『もっとも困難な事柄』から目を背け続けた『 代 償 』と言えましょう。」


「手に余ると言う事に身を任せ・・・。」

「最も肥えた土地を『手放し続けた結果』でございます・・・っ。」



「アムステラのご加護は、求める者にこそあり・・・。」

「手放した者は『何も得る事はない。』」



「そう・・・。」

「オオウが『元凶』。」



「フタゴ・マウンテンに巣食う狂獣。」




   ー 『宇宙・人喰い熊、レ ッ ド ヘ ル ム 』野放しにし続けた、 代 価 に て ご ざ い ま す ・ ・ ・ 。






○『宇宙・人喰い熊、レ ッ ド ヘ ル ム 』


 別名「赤カブト」。50m級の宇宙怪獣。

 惑星・オオウ、フタゴ・マウンテンに「牙城」を築き、一大勢力を誇る巨大宇宙熊である。
 フタゴ・マウンテンに踏み居る人間を次々と襲い。『宇宙・人喰い熊』として恐れられている。




「枯れた星故、野放しにし続けたレッド・ヘルムではございますが・・・。」


「仰せつかりました『機体開発』。」

「対宇宙怪獣のサンプルとして、格好の相手と言えましょう。」


「熟練した操兵乗りを持ってすれば、容易い事ではございますが・・。」


「求められるのは『汎用性』。」


「惑星・オオウの土着星人に『 量産型・暴顛贅(アバレテンゼイ)』を任せます。」



「証明を致します。」



「仰せつかりました『機体開発』。」

「その実用性をレッドヘルムの屍(しかばね)と共に、貴方様の為にへと・・・。」



「そして・・・。」

「其処から得られる『レアメタル』もまた。」


「全ては貴方様への『お捧げ物』。」




「期間は『半年』でございます。」




「訓練の期間。」

「討伐の期間。」


「そして、レアメタルを献上できるまでの、その期間。」


「その全てを合わせまして・・・。」




    ー『半年間』で、ございます。




「以上が。」


「今、私から貴方様に捧げる事の出来る事柄、全てでございます・・・。」




「如何でございましょう?」




ベイベーは語り終え。

王者にお答を求めた。




有益なる案であった。

枯れた星。枯れた採掘場がまた再びとなれば、それだけで多くの利益を生み出す。

尚且つ。仰せつかった機体開発、その有用性を同時に証明できると言うのだ。







「悪くは無い。」

王者の回答である。



「案として、それだけのモノを出せる者はそうはいない。」

「先の地球での拠点奪取。」


「お前は『有能な者』であるようだ・・・。」




「だが・・。」




「私はお前に『怒りを覚えている。』」

王者はベイベーを否定する。



「如何なる理由があろうと・・。」


「お前が私の令に背いた事には変わりないのだからね。」


「お前は私の顔に、『 泥 を 塗 っ た の だ よ 。 』 」




「お前は・・・。」




   ー 『 罰 』を、 受 け な け れ ば な ら な い 。




言い放たれた『その怒り。』


言い放たれるは『 然るべき罰則 』。



ベイベー。

その怒り、受けざるを得ず。



そして、ベイベーは『気配を感じるっ』。





・・・・っ。(仮面と言う暗闇。)


・・っ!(だが、確かに理解をしたっ。)





  (左に11。)



  (右に10。)




  (否(いいや)・・。)




  (案内人(ティカ)を合わせるなら、右も『11』・・?)





王者は、『 罰 を 言 い 放 つ 。 』





「 『 だからハイヌウェレが、


    お 前 を バ ラ バ ラ に す る だ ろ う ・・・・ っ 。 』 」





それは判決っ。

即ちは、執行っ。


その『罰則』、人工生命体にて『蹂躙っ!!』


四肢八つ裂きとし『バラバラにする』と言い放たれりっっ!!!







ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ







「その体。」

「頭だけになろうと、口ぐらいは利けるのであろう?」



「ならば、お前の案に『何も支障をきたさない。』」

「どのような姿になろうとも・・・。」


「お前は私に『尽くし続けなければならない。』」





「しかし・・・。」





「お前の案は悪くはない。」

「だから一つだけ『 願 い 』をかなえてやろう。」



「『お前に 罰 則 を選ばせてやる。』」



「お前がバラバラになる事に『 足 る 罰 』をだ。」



「選ぶが良い。」



「お前は私の為に 『 ど ん な 罰 を 、 受 け る の だ ? 』 」



「お前を私の為に 『 何 を す る と い う の か ね ?  』 」





仮面と言う暗闇っ!


響き渡るは『王者の罰則』っっ!!


22ものの殺意の中でっ!!



ドクトル・ベイベーはっ!!!




淀(よど)む事無く、『 問 い に 答 え た っ !!! 』







「願わくば・・・。」




「私を。」





「  『  ア  ム  ス  テ  ラ  の  牢  獄  』  に  へ  と  ・・・・ っっっ ! ! ! ! !  」





○『  ア ム ス テ ラ の 牢 獄  』



 この広大な宇宙(そら)の下・・・。

『ブラックホール』と言われる、高重力を誇り、光さえも抜け出せない領域があると言われている。
 全てを飲み込み、全てを押し潰すその領域は『 360度均等に、重力を発生させている訳ではなく・・・。 』


『 重力が強い部分と、重力が弱い部分が存在をしている。 』


 その。『重力が弱い箇所』に建造された『 宇宙的牢獄(スペース・プリズン) 』。

 それが『 アムステラの牢獄 』と言われる宇宙的な牢獄(プリズン)である。


 高重力下に存在をする、その牢獄(プリズン)は送り込まれたら最後・・。



『もう二度と脱出(で)る事が出来ない、 終 身 刑 。 』



 過酷な環境の元、精一杯生き永らえる為に労働を続けなければならない『 地 獄 』にて生きる事になる。




これぞ回答!

ベイベーの返答っ!!



死を賭しっ!

己の命を『代価』とする決死の・・否(いいや)。


『 憤 死 の 覚 悟 』にて、言い放たれたっっ!!



ドクトル・ベイベーが『 大 逆 の 償 い っ っ ! ! ! ! 』







「ほう・・・。」


王者が感嘆をした。



そう・・。

それは即ち・・・。



  ー バラバラ以上に、 罰 足 る 事 柄  ・・・・ っ 。




「だが。」

王者が続ける。


「それではお前は『何もできまい。』」

それは否定。



ベイベーが回答する。



「その間の指揮は。」


「『QX団が総統・Queen X(クイーン・エックス)』が行います。」




「知らぬ名だ。」

王者の否定。


ベイベーは続行(つづ)ける。



「南アフリカ大陸の拠点を奪取した際に・・・。」

「捕獲を致しました、者にてございます。」


「惑星レヴェルのそのカリスマは・・・。」


  ー弱き者と。


  ー虐げられた者の為。


  ーこの世の反体制に立つ事で『救い主』と化し。


『この世を憎み、この世の全てに仇為す事を美徳する 反 逆 的、尊 厳( デ ィ ガ ナ チ ィ ) を生み出しました。 』



「私が知り得る中で・・・。」


「『 彼 女 程 、優れた者 』はそうはおりません。」



「『惑星・オオウ』に置いても、遺憾なく力を発揮する事でしょう。」



これがベイベーの回答。



「足りないね。」


しかし、王者は否定する。





「私はお前に。」


「『私の為に、何が出来。』」

「『私の為に、何をするのか』と問うたのだよ。」


「お前は私に・・・。」



  ー『 捧げ続けなければならない 』のだ。



「逃れる事は、許されない。」


「お前に、その価値が無くなる・・・。」



  ー『 その時まで。 』





それは『威光』。

王者の『威光』。


威光・・。それは即ち『影』を許さずっ。

全てを明るみっ。全てを従わせっ。そして全てを『搾取する事柄であるっ!!』


故に逃れる事は許されない。

牢獄。それは『もうお前は、この世に必要が無い』と言う『 烙 印 』を押す事に等しい。


価値があるなら、王者に尽くせ。

王と民との関係一つ。

捧げる者。そして受け取る者、只一つであるっ。


その事柄から、逃げる事っ!

この世のどんな悪行にも勝る『腐れ外道』と成り下がろうっ!!



だからこそ、ドクトル・ベイベー!

故にベイベーっ!だから、ドクトルっ!!


だから、ベイベーは『こう答えたのだっ!!』

それ故に、ドクトルは『 こ う 答 え る の だ っっっ ! ! ! 』







 ー「 『  舞 い 戻 っ て み せ ま ち ょ う っ っ ! !  』 」




 ー「 『  貴 方 様 の 為 に な ら っ !  』 」



 ー「  例 え 宇 宙 の 『  地  獄  と  言  え  ど  も  っ  っ  !  !  』  」





響き渡るは『金切り声っ!!』



そして 次 の 瞬 間 っっっ!!!





   バ ッッッッ ゴォォォオオ オ オ ゥ ・ ・ ・ ッッ ! ! (ベイベーの仮面、 砕 け 散 り っ 。 )






 刹 那 っ !



 ベイベーは両の腕を広げる・・・っ っ ! ! !






 ス ゥ ・ ・ ・ ッ 。


 広げた両の腕をっ。



 ス ゥ ・ ・ ・ ッ 。


 そう緩やかに下げていく・・・っっ。



 ス ゥ ・ ・ ・ ッ 。


 股間のソレを、覆い隠すように・・・っっっ。



 ス ゥ ・ ・ ・ 。


 両の腕を交差(クロス)させ・・・っっっっ。





   ビ ィ ッッ  タ ァ ・・ ・ ・  ッッ



   両の手広げる事にて 、 完 遂  とする ぅぅぅうううううーーーー っっっっ!!!!!






「『 我、必ずや舞い戻り、お役に立ってご覧にいれましょう ( シ ー ク レ ッ ト ・ ペ ニ ス  ) 』にて ご ざ い ま ち ゅ っ ! ! ! 」





   ヴ ァ ッ ッ  ヴァ アアア アア ア ア




             アアア アア ー ー  ン ン ン ー ー ー ッ ッ ! ! !





     ヴァンヴァンヴァンヴァンヴァ ン ヴ ァ ン ヴ ァン ヴ ァ ン ヴァヴァヴァヴァヴァ





              ヴァヴァヴァァァアアアァァァアアアア ア ア ア ア ア ア ア アアアン ン ン ン ! ! ! !







シ ー ク レ ッ ト ペ ニ ス で あ る っ !



シ ー ク レ ッ ト ペ ニ ス で あ る っ ! !



シ ー ク レ ッ ト ペ ニ ス で あ る っ ! ! !



シ ー ク レ ッ ト ペ ニ ス で あ る っ ! ! ! !




 ー シークレットペニスであるっ!



そして。


この空間。


シィ・・・ン、と。


シィ・・・ン、としてしまった。



静寂。

沈黙。

耳が痛いくらいの。


  ー 静 け さ 。




そして。


静々は・・・。





クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ クッ ク ッ ッ ! ! !



王者の笑みにて打ち破られる。




「実に愉快だ。」

王者は笑みを浮かべながら。



「半年間待とう。」

ベイベーに命ずる。


「その間に舞い戻るのだよ『ドクトル・ベイベー』。」

ベイベーに命ずる。



「もし・・・。」

王者は続ける。


「舞い戻る事が出来なければ。」

命ずることに慣れた声にて。



「『その時はお前を、ユリウス・アムステラの名において 処 刑 を す る 。 』」


王者、その名『ユリウス・アムステラ』の名において。




「御意に・・・っ。」

ベイベーが回答(こた)えると。




「連行(つ)れていけ。」

王者は命じた。




「望みとあらば 『 ア ム ス テ ラ の 牢 獄 へ と ・・・ っ っ ! ! 』 」



誰も逃れる事が叶わない。

この世からの『不要の烙印』。



  ー アムステラの牢獄。



最果てその地に、流 刑 を 命 じ た 。







・・・・







この後。

ベイベーの消息は完全に途絶える。


彼は死んだのであろうか?

それとも生きているのであろうか?



それを知る日は・・・っ。



  ー何時の日か・・・。




それは。


誰にも解らない・・・。







「『 シークレットペニス 』にてございまちゅ・・・・っっ。」






ーーーーーー




 SECRET PENIS ードクトル・ベイベーの陰謀ー・・・。



    ・・・ 完 ッ 。