時は現代。場所は東京。
東京ドームの地下六階。


一般人には隠されたその場所では、


数多くの戦士たちが熱き戦いを繰り広げてきた。




今夜、そこで、
究極にして最大の、



究極トーナメントがッッッ!


開催されようとしているッッッ!!!






そのトーナメントとは…



そのトーナメントの名とは――――ッ!!!!




「カラクリオー最強のヒロインを見たいか――――ッ」
「ワ――――――――――――――ッッッ!!!!」
「私もだ 私もそうだ皆のもの!!」
「選手入場!!!」





全選手入場です!!!!




恋する気持ちは生きていた!! 更なる研鑚を積み幼馴染みが甦った!!!
委員長!! 水無月凛だァ――――!!!


ストーカー対策はすでに彼女が実践している!!
フランス陸軍特殊兵装師団 鮮血のベロニカ・サンギーヌだァ――――!!!


器用万能なんでもこなしまくってやる!!
アージェント姉妹三女 メドゥーシア・アージェントだァッ!!!


主人のあしらい方なら我々の体験がものを言う!!
メイドの鬼 フランダル伯爵家直臣 パン・アルバード!!!


真の美貌を知らしめたい!! ギリシャの女神 ソニア・アリストン!!!


ロボット工学の地位は世界二位だが美貌トップなら彼女のものだ!!
人呼んで女小十郎 クレア・クラドウェルだ!!!


ツッコミ対策は完璧だ!! 日本芸能界所属 クローディア・ルナ・ニャンガー!!!


全パイロットのハイネスト・インテリジェンス(最も高い知性)は私の中にある!!
カナダの天才が来たッ リニア・ヒュカイン!!!


悪態なら絶対に敗けん!!
本当の口の悪さを見せたる ブラッディウルフ隊長 アリス・ウインドワートだ!!!


ピロー・トーク(ベッドでむふふ)ならこいつが怖い!!
剣王機の専属オペレーター 蓮見恭子だ!!!


ロシア陸軍からツンデレが上陸だ!! 黄金の左 マリア・スミノフ!!!


男には負けたくないからコマンダー(隊長)になったのだ!!
女の生き様を見せてやる!! 紫の蝶 シャイラ!!!


宰相の土産にヒロインの座とはよく言ったもの!!
人外の萌え要素が今 会場でバクハツする!! 色々危険な幼な妻 ティカ・ハイヌウェレ長女だ―――!!!


アムステラ帝国第1皇女こそがメインヒロインの代名詞だ!!
まさかこの女性がきてくれるとはッッ ヒルデガード・アムステラ!!!


カレー食べにここまできたッ 能力一切未知数!!!!
エリュシオンのナチュラルボーン(天然)・ガール エウリア・アージェントだ!!!


彼女は天然最強ではないドジっ娘具合で最強なのだ!!
御存知オワイランパイロット ギタラン!!!


シェスタの本場は今やアイルランドにある!! 眠り姫を起こせる奴はいないのか!!
シンシア・オコーナーだ!!!


デカァァァァァいッ説明不要!! 108cm!!! Tカップ!!!
ガブリエッラ・P・アンジュだ!!!


料理は実戦で使えてナンボのモン!!! 超家庭的主婦!!
ノルウェー王国海軍からアイリーン・ハーケットの登場だ!!!


ヒロインの座はオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
藤宮流三段・レンヤ隊副隊長 ルルミー・ハイドラゴン!!!


自分を試しに地球へきたッ!!
人気沸騰若手芸人 シルヴィア・ソル・ニャンガー!!!


イカサマ術に更なる磨きをかけ ”ブラコン”シグニィ・ハーケットが帰ってきたァ!!!


今の自分に死角はないッッ!! 二重人格者 鳳由美!!!


中国四千年のフーテン娘が今スパッツを脱ぐ!! 趙財閥から 趙遊華(チャオ・ユーファ)だ!!!


夫の前でなら私はいつでも恋する乙女だ!!
才色兼備 ステラ・アージェント おニューの眼鏡で登場だ!!!


医者の仕事はどーしたッ チェーンスモーク 未だ途切れずッ!!
恋も仕事も思いのまま!! 諏訪景だ!!!


特に理由はないッ 貴族令嬢が美人なのは当たりまえ!!
バカ兄貴にはないしょだ!!! スコットランド・ランスロッド家!!
マリアンヌ・ランスロッドがきてくれた―――!!!


麻雀卓で磨いた究極のツキ!!
KGFのリーチ一発ツモ・ガール 立花槙絵だ!!!


ロリ巨乳だったらこの人を外せない!! 超A級努力少女 ベルダだ!!!


超一級エロガールの超一級のエロトークだ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
アメリカの誇る改造人間!! ドリス・ミラー!!!


武術空手はこの女が完成させた!!
大蛇流空手の切り札!! 大蛇勝美だ!!!


若き正妻が帰ってきたッ
どこで何していたンだッ NTRヒロインッッ
俺達は君を待っていたッッッ如月可那の登場だ――――――――ッ



加えて自主的リタイヤ発生に備え超豪華なリザーバーを4名御用意致しました!
裏毘沙門隊隊長 スヴァ!!
無口系彼女 イオ!!
東洋の天然!サティ・マハール!

……ッッ  どーやらもう一名は到着が遅れている様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ





ユリウス「では開始前に簡単なルール説明を……と、その前に、余の紹介をしておくとしよう。
      余の名はユリウス・アムステラ。今大会の総責任者にして審査委員長を勤めさせている。
      ちなみに司会及び本部役もとい解説役として、快皇テッシンも呼んでいる」

テッシン「アムステラ武術会代表、テッシンだ。年の功もあってな、大抵の事なら知っている。
      だからまあ、安心してワシの解説を聞いてもらいたい。
      ちなみに先ほどのキャラ紹介演説はワシが担当させてもらった」


ユリウス「では、続けて今大会のルールを説明しよう。
      今大会では直前まで対戦相手が誰になるのかを一切公表しない。
      また同時に、二回戦以降の試合も毎時シャッフルの予定だ」

テッシン「なお対戦内容も毎度変更を行う。格闘戦限定では格闘機乗りに有利ですしな」

ユリウス「つまり腕力自慢だけでは真のヒロインだとはとても呼べない、というわけだ。
      種目は料理・洗濯・掃除といったものから、テニスやサイクリングなどを含めるスポーツ種、
      単純な格闘技闘やなぞなぞ対決、知能テストやドジっ娘検定までと幅広いニーズにも対応している」

テッシン「よって喧嘩馬鹿一代のようなヒロイン候補よりも、多岐にわたった才能を持ったヒロインのほうが、
      この大会においては有利というわけですな。かといって、絶対に勝てるわけではない。
      ここぞというときに苦手分野がぶち当たる可能性もありえる以上、油断は禁物ですな」


ユリウス「左様。なお、ティカは余の嫁だが、奴は今回妹との感覚共有能力を禁止させてもらっている。
      何せチートだからな、遠く離れた妹たちからのアドバイスがあっては、公正さに欠ける」

テッシン「同様に、一部のヒロインたちにはある程度の制限もついているようですな。
      たとえば立花槙絵との麻雀対決においては人和は無し、といった点かの」

ユリウス「ちなみにこの大会においては欠点=弱点・汚点というわけではない。
      言うならば……そう、それは萌え要素ッッッ!
      ドジっ娘可愛いだとかツンデレ最高! と審査員に思わせれば勝ちであり、
      逆にツンデレうぜぇ! 何あのグズ野郎ふざけてるの? と思わせたら即敗退である」

テッシン「つまり、完璧にこなすパーフェクト超人よりも、ある程度親しみやすさを感じさせる欠点もちのほうが、
      読者あるいは作者にとって好感を持たせるというわけですな。
      いやはや、コレでは勝負がまったく見えませんな」

ユリウス「何せヒロイントーナメントだ。誰がいろんな意味で最強のヒロインかを決めるのだ、
      長所ばかりで人を引き付けられるとでもおもうのか? いいや、否!
      欠点があってこそギャルゲー界のヒロインたちは萌えるのだ! ああ、萌えるのだ!」


テッシン「なおここでかなりメタ発言が混じるので、作者の犬であるエレコウに代理発言をしてもらおうとおもう」



エレコウ「はい、つーわけでエレコウさんです、どうも。
      かなめりあが企画する、こんな馬鹿物語を読んでくれてありがとう。
      さてさて、これ、何か思いついただけで計画性が実はまったくないんですがね、
      こんな感じの対決で『リレー小説』できたら面白いんじゃね、と、書いてみたんですわ、はっはっは。
      つーわけで個人的なルール説明っていうか、対決書きたいぜって人に対しての注意事項を。

      1.死人だしたらだめ。
        ……ただし、ゲロマズ料理を食わされて、毒殺されるウドラン! とかはOK。
        というか、ここぞとばかりに嫌いなキャラクターに悲惨な思いをさせるのは、
        程度次第ですが許可とします。ぜひウドランをボコれ、ぼこってしまえ!

      2.原則として一回戦突破をした人間と、まだ一回戦の試合をしてない人間が闘うのはNG
        ただし場外で軽い応酬をする程度ならOK。要は決着をつけたら駄目ってこと。
        例を挙げるならルルミーvsかつみんとか、ティカvsルルミーで軽いジャブならOK。

      3.俺の嫁が負けた! (# ゜Д゜) ムカー
        何を言ってるんだ、負けたっていいじゃない、ヒロインだもの。
        逆に言えば負けたキャラクターはバキ本編でいう加藤やら本部先生みたいに、
        外部から応援したり解説したりと登場しまくるのはOK。
        むしろ第一回戦から負けたほうが、かえって登場場面が増えるかもしれないぞ!

      4.なんで俺の嫁がいないんだ! 修正汁!
        ユージロー役としてミミー様をご用意しました。
        もしどうしても○○出したいんだ、という人は彼女に暴れさせてください。
        もれなくリザーバー全滅とかどっかのやられ役が脱落するかもしれません。
        ちなみにリザーバー四人目はスポンサーのはんぺら氏いわくかなめりあ枠だそうです。
        ですのでどうしても出したい人は他のキャラクターを食ってください。性的な意味で。
        なお、男の娘、男の子、ショタ、元男の性転換娘などは原則禁止とさせてもらいます。
        何せヒロイントーナメントですからね……具体的にいうとアドニス、てめぇはだめだ!(元男)
        ……っと、ユージロー役のミミー様から皆さんに一言あるそうです、どうぞ」


ミミー  「優しくジャガってやるから安心しな!!!」


エレコウ「だ、そうです……やれやれ、怖いったらありゃあしないね。
      じゃ、続けて大会説明させてもらうよ。

      5.対戦相手の選択は自由にOK! ただし対決内容は事前のライターが指定すること!
       つまりあれですよ、前の試合を書いた人間が『お題、料理対決』なんて指定しろってことです。
       お題指定で若干書きにくくね、とかおもったら駄目ですよ。
       逆に言えば、料理できなさそうなカオスな人選で戦わせるってのもありなんですから。
       つまり……ネタの宝庫ってわけだ!

      6.副審査員の選別は実にフリーダム! 一体さんキャラも可とする!
       ゲロマズ料理の試食役としてウドランやストーカー野郎を選んだり、
       対戦するキャラクターとの因縁が強いキャラクターに審査させるとより面白いぞ!
       なおこのキャラクター選別は、もちろん負けたキャラクターでも可とする!

      こんなあたりでエレコウの中の人、かなめりあは考えているわけですが……。
      我こそは、ヒロイントーナメントを書くぞー! という気概のある人間はいるんだろうかねぇ……。
      ま、そんなこんなで大会ルール説明は終了。
      とはいえ矛盾点や追加ルールの発生など、
      ちょっとした問題があったら後付設定よろしく再度ルール改定も辞さないから、
      まぁよーろーしーくーねーねーねー! つーわけで会場のユリウス審査委員長殿、どうぞ」


ユリウス「ふむ、というわけで作者の犬、エレコウからのありがたいルール説明だ。
      ま、もう少し踏み込んで言っておくとだ、普段カラクリオー活字部門に参加してないスタッフにも、
      ぜひとも参加を表明してもらえる企画があれば……とおもって書いたわけだ。
      べ、べつに邪な考えがあったわけじゃないんだからな! 勘違いなどするでないッ!」

テッシン「……お言葉を濁すようで申し訳ありませんが…その…………キモッ……。
      う、うおっほん! そ、それでですな、審査委員長殿としてどの選手に注目なさってますかな?」



ユリウス「そうだな……余の嫁ティカが優勝は間違いないとして――――」

テッシン「惚気るな小僧、姫様がヒロイン女王にきまっておる」

ユリウス「それ以外の見所といえば、そうだな……萌えさせる、という破壊力、その一点に限るなら、
      地球側の人間にはごろごろ存在しているようだな。たとえばギタランとかな。
      あとはかつみんといったか、あれもそこはかとないカマセ臭が漂っているようで、
      中々どうして、いいところまではいけそうだ。意外に家庭的のようだしな、あれで。
      逆に言えばアムステラ側の陣営には、料理対決でも打撃技を披露しそうなルルミーがいるので不安が残る。
      上位陣に食い込むには、少しばかり運も必要とされるだろう」

テッシン「運といえば、雀の鬼がいますな」

ユリウス「そうだな、KGFの立花槙絵も要注意だ。賭け事対決ならまず負けそうにない。
      だが小手先の器用さという点では、イカサマ使いのシグニィとぶつかれば、どうなるかはわからん」

テッシン「なるほど、相性や運勢だけでなく、対戦相手の利点欠点も問題、と。
      いやはや、これでは誰が優勝できるかはまったく予想ができませんな」



ユリウス「だがそれがいい(ニヤ。
      ちなみに優勝者には来年あたりのカラクリオー人気投票で一位獲得が約束され……るかもしれない。
      それ以外にも応援絵が殺到したり人気公表につき主役シナリオが政策される可能性だってある。
      勝てば主役だ、ヒロインだ! 精々己の技を競い合って、余の嫁の座を奪い合うがいい」

テッシン「……何時から貴方の花嫁探し企画になったんですかな……。
      というわけで、まあ余談も語りつくした事ですし、本編へと参りましょうか」


ユリウス「ああ、では……最後にもう少しだけ。



       諸君、私は良き闘いを約束しようッッッ!
       諸君、私は良き物語を構築しようッッッ!

       諸君、私は良き萌えクリオーを
                 全力をもって応援しようッッッ!!!



以上だ、彼女たちの健闘と、諸君らの参戦を待っている」





一回戦、第一試合――――ッ!

こう、御期待!