イラスト:YASKさん
第三〇五辺境警備隊所属の少尉。二十二歳。
ほとんど糸のような細目に、金髪を短く切ってツンツン頭にしている。
自他共に認めるオタクであり、うじうじした性格もその肩書きを裏切らない。
趣味のことになると自制がきかなくなるところも典型的である。
基本的には弱気であまり戦闘向きとは思えないが、その臆病さが返って良いほうに働くのか、
第三〇五辺境警備隊においてはオフェンスの最前列を務める突撃メンバーである。
もともとはアムステラ貴族の次男坊だった。
軍学校に入れられたが、肌が合わずに退学(と言うと自主的なようだが、実際はいじめにあって実家に引き籠った)。
以来、家でニート暮らしをしていたが、父親があれこれと手をまわしていつの間にか軍属パイロットに――
と、そんな経路で配属されたのが第三〇五辺境警備隊だった。
『必死なところを人に見せるのは格好悪い』という変な美学を持っており、
それに即して表面的な諦めも早いが、根は負けず嫌い。
こっそりと努力してたりするのだが、それがまたバレバレで、部隊の皆から生暖かい目で見られたりと、そんな感じである。
趣味はアニメとゲーム。
フィギュア等の造作物にはまだ手を出していないが、いずれはそちらの業界にも乗り出そうと画策している。
ジャンル問わずに対応する雑食系だが、特にメイドが好物のようで、
休日になるとメイド喫茶に出かける姿がよく目撃されている(実家のメイドが皆熟女だったせいで変にハマったらしい)。