技!技!必殺の技!!
我々はその響きに、憧憬をせずには居られない!!
如何なるピンチに陥ろうと、必殺の一撃にて逆転!そして勝利を収める!!
我々は其処に、痺れざるを得ないのである!我々は其処に、憧れざるを得ないのである!!
血と汗によりて鍛練を重ねた『フェイバリットホールド』・・ッ!
それが・・『 必 殺 技 』ッ!!
我々は憧憬をせずには居られない・・!!
我々は・・!
その結末を目撃せざるに、居られないのであるッ!!
・
・
・
・
・
・
・
・・・・
○クロガネの賛歌 第3.5章 ー 本 編 D ー
最 終 話 「 ギ ガ ン ト ・ ト ル ネ ー ド 」
・・・・
それは“レスラーへの賛歌”であった・・・。
それらは“耐撃の百文字”が必殺とする『プロレス殺法の数々』。
例えば「大車輪キック」
例えば「ダイビング・ボディ・アタック」
例えば「ジャイアント・スイング」
・
・
・
・
強力にして無比。そして「100の技」にて彩られる『レスラーへの賛歌』であるが・・・。
その技を用いる耐撃の百文字とギガント28号とでは、“違い”が生じている。
その理由は “100”と “128”。
100は“超音波”を用いて放たれる『技』だからである。
128は“バネ仕掛け”を用いられる『技』だからである。
そして・・・。
レスラーへの賛歌 その128・・・。
その名も『 ギ ガ ン ト ・ ト ル ネ ー ド 』
文字通り、ギガント独自の『レスラーへの賛歌』である!!
さぁ!今こそお見せしよう!!
“バネ仕掛け”から繰り出される豪壮無類な『 プ ロ レ ス 殺 法 』 を ッ ! !
ッ
ッ
グギィ・・!! (ギガントはよつんばになり。)
ギロォ・・・!!(巌鈍斧を見やる・・!!)
ヴゥン!ヴゥン!ヴゥン!ヴゥン!ヴゥン! (“巌鈍斧”は斧を振り回しながら・・!)
ドサッ!ドサッ!ドサッ!ドサッ!ドサッ! (全速力で“ギガント28号”に突進してくる・・!!)
ギギロォ・・!!(その巌鈍斧を“ギガント”が睨みつける・・ッ!!)
そ
し
て
!
ギ!ギ!ギ!ギ!(首。胴。両腕。両脚。計六箇所から成り立つ“バネ仕掛け”の・・。)
ギギィィィィ!!(その全てを“収縮(コントラクション)”させて・・・・!!)
ッ
ッ
ダ ッ ッ ギ ュ ォ ォ オ オ オ オ オ オ ーーーーーッ!!! (全てのバネ仕掛けを用い 突 撃 を 敢 行 す る ! ! )
ッ
ッ
『 連続的跳躍故似爆走 ( オ ー ヴ ァ ・ ズ ゥ ー ム ・ ス プ リ ン ガ ー )ァァアア ア ー ーー ッ ッ ! ! 』
ッ
ッ
ド ” ッ ” ッ ” ッ ” ギ” ィ ” ヤ ” ャ ” ア ” ア ” ア ” ア” ア ” ア ” ア ” ン ” ン ” ! ” ! ” ! ”
( ギ ガ ン ト は 自 身 の 限 界 を も 超 え た 速 力 に て 突 っ 走 る ッ ! ! )
程
な
く
!
ド”ッ ッ ッ ガ”ア” ア”アア アア ア ア
ギ”ャ”ル” ギャ ル ギ” ャ” ル” ギ ャ ル ギ” ャ” ル” ギ ャ ル
ギ”ャ”ル”ギャルギ”ャ”ル”ゥアアアア グ ゥ ゥ ウ ウ ウウ ウ ウ ウ ウウウウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”
ウ”ゥ”ゥ”ゥ”ゥアアアァァァァ”ァ”ァ”アアアア ア ア ア ア ア” ア” ア” ア”ーーー ー ッ ッ ! ! !
ぶっ飛んだァ!巌鈍斧がッ!!ギガント28号の突撃を食らいて、空へとぶっ飛んだ!ぶっ飛んだ!!ぶっ飛んだぁぁぁあああああああああああ!!!!
ド ガ ァ ァ ア ア ア ア ア
ギャル ギャルギャ ル ゥアアアアアアアアア
ギュ ル ギュ ル ギ ュ ル ギ ュ ル
ギュルゥ ゥゥ オオ アアアアアアアアアアアアアア!!
巌鈍斧は!キリキリ舞いをしてぶっ飛びて!!ギュルギュルギュルと落下をして行くぅぅぅぅうううううううううううう!!!
そ
の
間
!
グギィ・・!! (再び“よつんば”になり) ギロォ・・・!!(巌鈍斧を見やる。)
ギ!ギ!ギ!ギ!(首。胴。両腕。両脚。計六箇所から成り立つ“バネ仕掛け”の・・。)
ギギィィィィ!!(その全てを“収縮(コントラクション)”させて・・・・!!)
ッ
ッ
“ 巌 鈍 斧 ”の 落 下 地 点 を 目 指 し 再 び ! !
ッ
ッ
ダ ッ ッ ギ ュ ォ ォ オ オオオ オ オオ オーーーーーッ!!! (全てのバネ仕掛けを用い 突 撃 を 敢 行 す る ! ! )
『 連続的跳躍故似爆走 ( オ ー ヴ ァ ・ ズ ゥ ー ム ・ ス プ リ ン ガ ー )ァァアア ア ー ーー ッ ッ ! ! 』
程
無
く
!
ド”ッ ッ ッ ガ”ア” ア”アア アア ア ア
ギ”ャ”ル” ギャ ル ギ” ャ” ル” ギ ャ ル ギ” ャ” ル” ギ ャ ル
ギ”ャ”ル”ギャルギ”ャ”ル”ゥアアアア グ ゥ ゥ ウ ウ ウウ ウ ウ ウ ウウウウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”
ウ”ゥ”ゥ”ゥ”ゥアアアァァァァ”ァ”ァ”アアアア ア ア ア ア ア” ア” ア” ア”ーーー ー ッ ッ ! ! !
再びぶっ飛んだァ!巌鈍斧がッ!!ギガント28号の突撃を食らいて、またまた、お空へとぶっ飛んだ!ぶっ飛んだぁぁぁあああああああああああ!!!!
ド ガ ァ ァ ア ア ア ア ア
ギャル ギャルギャ ル ゥアアアアアアアアア
ギュ ル ギュ ル ギ ュ ル ギ ュ ル
ギュルゥ ゥゥ オオ アアアアアアアアアアアアアア!!
再びキリキリ舞いをしてぶっ飛びて!!巌鈍斧はギュルギュルギュルと落下をして行くぅぅぅぅうううううううううううう!!!
間 髪 入 れ ず に ! ! !
三
撃
目
!
ド ” ッ ” ッ ” ッ ” ギ” ィ ” ヤ ” ャ ” ア ” ア ” ア ” ア” ア ” ア ” ア ” ン ” ン ” ! ” ! ”
四
撃
目
!
ド ” ッ ” ッ ” ッ ” ギ” ィ ” ヤ ” ャ ” ア ” ア ” ア ” ア” ア ” ア ” ア ” ン ” ン ” ! ” ! ”
そ し て、 五 撃 目 を 迎 え る ッ ッ ! !
グ ィ ! (ギガントが天上を見上げる!!)
ギ ギ ! (体勢は依然よつんばである!!)
ギ ィ ! (全てのバネ仕掛けを用いて!!)
ッ
ッ
『 天空的跳躍故似飛翔 ( ジ ャ ン ピ ン グ ・ オ ー ヴ ァ ・ ス プ リ ン ガ ー )ァァアア ア ー ーー ッ ッ ! ! 』
ッ
ッ
ド ” ッ ” ッ ” ッ ” ギ” ィ ” ヤ ” ャ ” ア ” ア ” ア ” ア” ア ” ア ” ア ” ン ” ン ” ! ” ! ”
跳んだァー!ギガント28号が跳んだァー!空中でキリキリ舞いをする“巌鈍斧”目掛けて、空へと跳んだァー!!
ッ
ッ
ガチィーッ!!! (大空にて、巌鈍斧を捕獲!!)
ギャルグワァル!! (グルグルと旋回しながら! 捕 獲 ッ ! ! )
ッ
ッ
ギ ャ ル ギ ャ ル ギ ャ ル
ギャル ギャルギャ ル ゥアアアアアアアアア
ギュ ル ギュ ル ギ ュ ル ギ ュ ル
ギュルゥ ゥゥ オオ アアアアアアアアアアアアアア!!
絡み合った“2機”が跳んでってる! 空へと! 空へとぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
ッ
ッ
グォオオオオ!!! (更に高くッ!更に高くッ!!)
グォオオオオ!!! (空へと!空へと飛んで行くッ!!)
ピ
タ
ッ
最 上 点 に 達 す る ッ !
ッ
ッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
『 ギガント・トルネード 』・・・。その技が完遂すると言う事は・・・。
グ リ ン ! (敵者の頭を大地に向け。)
ガ シ ィ ! (空中で相手の両足首を掴み、両脚で相手の両腕の動きを封じた状態で・・・。)
大
地
目
掛
け
落
下
を
敢
行
ッ
!
そ し て ェ ー ! ! 今 こ そ お 見 せ し よ う ! !
そ の 名 を 『 疾 風 迅 雷 落 と し 』!!
又
の
名
を
ッ
!
ワン・ハンドレッド・トォゥ・ウェンティエイト!!
『 ギ ガ ン ト ・ ト ル ネ ー ド ! ! 』
そ” し” て” ! そ” し” て” 今” 、 必” 殺” の” ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
「 『 ギ” ガ” ン” ト” ・ ド” ラ” イ” バ” ァ” ァ” ァ” ア” ア” ア” ア” ア” ! ! ! 』 」
・
・
・
・
・
・
・
グ ” ゥ ” ゥ ” ウ ” ウ ” ウ ” ウ ”ヴ ”
ヴ”ヴ” ギ”ャ” ア” ン” ァ” ア” ン” ア”
ア ” ア ” オ ” ォ ” オ”オ”オ”オ”オ” ォ ” ォ ” オ ” ォ ” オ ”
オ ” オ ” ゥ ” ゥ”ウ”ウ”ウ” ゥ ”ゥ ” オ ” オ ” オ ” オ”オ” オ”
ォ ” ォ ” オ ” オ ” オ ” オ” オ” オ”〜”〜”〜”〜” ン ” ン ” ン ” ン ” 〜〜〜〜 〜 〜 〜 ッッッ ! ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
!
!
・・・・
空中からギガント・ドライバーを敢行し、完遂を得るレスラーへの賛歌その128『 ギガント・トルネード 』。
その破壊力は・・・。言うまでもない大破壊力。大地は大きく陥没をし。巌鈍斧は粉々に砕けて散った。
コブチは・・・既に死んでいた。
原型すら留めて居ない巌鈍斧が、それを示しているし・・・。
露出したコクピット内で『ギガント・トルネード』を受ける事など“不可能”であるからだ。
彼と呼ばれるモノは何一つ残らなかった。それが現実・・・。
己の睾丸を握り潰し、己の食欲を満たさんが為に生きた“怪人”としては、少し寂しい結果とも言えた。
だが・・・。だが・・・ッ!!
だが、百文字は確かにも感じていた!!
それは・・・『勇者への畏敬』・・ッ!!
死の結末を持ってしてでも、尚、戦いに赴いた天晴れな『勇者』。
その名も・・・『玉無しコブチ』。
百文字は思い返す。何が彼を其処まで駆り立てるのは解らない。
だが、睾丸を捨て去ってまで辿り着き、尚もその先に突き進まんとす姿に、心の底から敬意が溢れて出るのだ。
“玉 無 し コ ブ チ ”
彼もまた百文字の宿敵(友)と呼べる男であった。
ー 玉無しコブチ 男 年齢34
乗機 巨大羅甲 巌鈍斧
・・・ ・ ・ ・ ・ 『 死 亡 ッ ッ ! ! ! ! 』
ーーーーーー
ー 『 完 』 ー